OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 1996年 7月 連載111回

今、秋葉原は楽しい ATコンパチで花盛り
ペンティアム166マシンは本当に買い時か?


 鬱陶しかった梅雨も上がり、爽快な夏がやってきます。我が家のパソコンはいつも2セット立ち上げて、LANで結んでいるもので、放熱が激しく、クーラーがなかったら私もパソコンも熱暴走してしまうでしょうね。夏はやっぱりアウトドア。オタクのように家に閉じこもってなく、健康な中年は海でも山でもさっさと出かけましょう(笑)。

《め組の目》さん、Windowsにようこそ

 《め組の目》さん、98からDOS/Vへの転向、おめでとう。局長の言うように、98キーボードに慣れきってしまった人にはDOS/Vのキーボードは馴染みにくいかも知れませんが、かな入力派の私でも不自由なく使っています。DOS/V創世期の時代は大変でしたが、現在はほとんど問題はありません。パソコン雑誌などでCD−ROMの付録がたくさん付いてきますから、フリーウェアやシェアウェアなどを使ってみると、Windowsの世界はもっともっと広がるでしょう。私の文章入力は「秀丸」+「ATOK9」で、印刷は「Ami Pro」です。ワープロ機能に限らず、Windowsは様々なソフトを組み合わせて使うことが面白いと思います。頑張って下さい。

秋葉原はパソコン一色に

 さて、先日久しぶりに東京出張しました。時間を作って秋葉原を覗いたわけですが、久しぶりの秋葉原はすっかり変わっていました。あのWIN95が発売された以降の秋葉原は完全にパソコン一辺倒の世界、という話は雑誌で読んではいたのですが、ここまでパソコンショップに切り替っているとは、しかもDOS/V世界に染まり変わっているとは思いませんでした。地方都市ではまだまだ98が大きな顔をしていますが、秋葉原では98もONE OF THEM、一つの機種になってしまったようです。5年間山にこもって秋葉原に現れたとしたら、ここは香港の電脳街にたどり着いたと勘違いしてしまうのではないでしょうか。つい半年ほど前にはDOS/Vショップなんてオタク族の集まりの店でしかないと思っていたのですが、本当に驚いてしまいました。

ごった煮の周辺機器

 DOS/Vショップの台頭と同時に驚いたのは、各ショップの店頭に並ぶ商品の雑多さです。昔のショップでも、周辺機器は売られていたとはいえ、現在その豊富さ、雑多さに驚いてしまいます。裸のハードディスクやCD−ROM、メモリ、CPU等々。しかも、値段の動きの早さと商品の移り変わりの早さは、まさに女性もののブティックの経営に似たものを感じてしまいました。あの世界は素人が経営できるものではなく、商品に対する動物的なカンと決断が成功と不成功の鍵だと聞いていましたが、現在のパソコンショップはまさにその通りで、いかに優れた商品を早く、安く列べるかがショップの生命線のように思います。数年前にはなかなか見つからなかったディスプレイ専用コネクターであるとか、SIMMコンバーターであるとか、CDのオーディオコネクターであるとか、常日頃には用がないけれどあったら助かるなというグッズが当たり前のように出回ってました。しかも価格は手ごろですから、つい今は必要でもないものまで買い込んでしまいます。秋葉原という処は誘惑の泥沼のような街です。

再び秋葉原は楽しくなった

 10年ほど昔、地方都市と秋葉原の価格の差は大きかったので、東京出張で秋葉原を訪れるのは楽しみでした。それがいつの頃からか価格差や品揃えにそんなに差がなくなり、秋葉原にあまり顔を出さなくなりました。ちょうど98がつまらなくなってきた386停滞期の頃だったでしょうか。秋葉原といえど、パソコンと言えば98しかなかったわけですから、仕方がなかったのでしょうが。DOS/Vが誕生して、秋葉原に少しずつDOS/Vショップが出来始めた頃から再び秋葉原が楽しくなり始めたのですが、ここまで面白くなってくるとは思いもかけませんでした。世界標準のATコンパチが主流になった今日、どんな小さな店でも特色を出すことが可能になったわけで、おそるおそる拡張機器を売り始めていたショップたちが、思い思いの創意に基づいてあらゆるグッズを集めてきたようです。ほんと、今秋葉原は楽しい。

メモリは買い時になったぞ

 メモリの値段が急激に落ちてきました。秋葉原を歩いて楽しかったのは、メモリの値段が店によって倍半ほど違うのを知ったときです。8MSIMMが8千円から1.8千円、しかもアウトレット店の中古品の方が新品よりも高かったりで、非常に混乱しています。急激なメモリ価格の下落に、対応が素早い店とそうでない店の差が出ているのです。16MEDORAMが1.5万円の処までありました。つい、腰が浮きかけましたが辛抱することにしました。今私のシステムのメモリがそんなに必要なわけではないですから。メーカーサイドは生産調整によって再度価格をせり上げようとはするでしょうが、ここまできた価格、そんなに再上昇することはないでしょう。メモリを増設したい人にとって、この夏は好都合ですよ。16Mの予算で32Mが手に入ります。ただしよく店を選ぶことが肝心ですが。通信販売の価格もすぐ同様まで落ちてくるでしょう(エレクパのメモリも安くなっていましたね)。

JAZがこんなに安いってどういうこと?

 JAZ(アイオメガの1GBリムーバルハードディスク)が内蔵タイプで5.8万円で出ていたのに驚きました。1.5万もする1Gのメディアが1枚付いてですから、本体は4.5万円ほど。230MのMOドライブが安くなったと言いつつ、同程度の価格。1GBのハードディスクが2万円台にまでなった今日、メディアが1.5万円近くするではJAZの普及はどうかなと疑問視していたのですが、ここまで値段がこなれてくれば買ってもいいかなと思い始めてしまいました。「どこまで増設したら気が済むんだ」というもう一人の理性的な私の声に買うことを思いとどまりましたが、「速い、安い、大容量」というのは魅力的で、次の購入機器と考えていた640MのMOドライブに魅力を感じなくなってきました。

CD−ROMは百花繚乱

 CD−ROMの価格も大きく乱れています。特にATAPI対応のドライブは、4、6、8倍速とハードの規格もどんどん機能アップされているわけですが、この価格というやつが全くでたらめなんです。確かにメーカー品とそうではないものとの違いがありますが、4倍速の方が8倍速よりも高いという品物もたくさんありました。バルク(商品として流通に流れてきているものではなく、パソコンメーカーなどが大量に周辺機器を買い込んで、自社の製品に搭載して発売しようとしたけれど、仕入れと製造のバランスで余ったものが流通に流れ出たもの)が大量に出てきた結果なのかも知れません。サウンドブラスター16のバルクなどは8千円ですよ。ATAPI規格は、高速なCD−ROMの場合CPUの占有率が高いと言うことなので、実際にはどの位の速さになるのでしょうかね。ATAPI8倍速が1.9万円となっていたのには驚いてしまいました。私は、このところCD−ROMが安くなったと喜んで、ATAPI4倍速やSCSI4倍速を内蔵や外付けやで3台も買い込んだところだったので、指をくわえて帰ることにしました。
 本当に秋葉原と言うところは罪なところです。

ペンティアム166マシンは買い時か?

 さて、166Mhzペンティアムマシンの値段もこなれ、とうとう20万円代前半となってきました。うーん、こんなに安くなっていいのだろうかと、少々懐疑的にもなってきます。なんだかこれには日本を取り巻き国際的な陰謀が隠されているのではないかと冗談口を叩きたくなるほどです。実は、そのとおりなのです。うそ、うそ(笑)。
 こんな回りくどい言い方をしたのは訳があるのです。現在、マザーボードやCPUは曲がり角に立っていて、トライトン2のインテル最新PCIチップを積んでいるマシンとはいえ、最新というのには問題があるのです。新しい規格によるハードが目の前にぶら下がっていて、現在のマシンは「とにかく新製品を出し続けなければならない宿命」のメーカーの過渡期製品とも言えるのです。もっとも過去すべてのマシンが過渡期的製品だったとも言えるわけですが。

新技術は目白押し あわてる乞食はもらいが少ない

 マザーボードで言えば、USBコネクターやIEEE−1394などの変更が待ちかまえています。CPUで言えば、200Mhzのペンティアムだとかペンティアムプロというものではなく、MMXというマルチメディア対応の新機能を導入した新しいペンティアムが待ちかまえています。こうした新技術は、VLからPCIに移行していったときと同じく、まるっきり新しい製品を要求してきますから、旧機種の持ち主は部分的な改良ではきかず、買い換える憂き目にあうわけです。もっとも自分の愛機をとことん愛しているユーザーにとっては関係ないお話ではありますが、私のように腰の軽いユーザーには深刻な問題なのです。値段が安くなってきたから思い切って購入したら、1週間ほどして新機種のアナウンスがあり、黙って売りつけた販売員の首を締めてやろうかと思った人も多々あるので。そういう経験をした人は、少し先を見つめた購入計画を立てる必要があります。あまり「待ち」の姿勢は好きではない私ですが、ここは少し静観して、新技術の動向を見守ってみましょう。だって、WIN95を動かすのに、現状はペンティアム90位で充分なわけですから。

そこで少し、新技術の動向について。

   マザーボードの規格に「ATX」と言うのがあります。マザーボードの寸法やCPU、メモリソケットの位置、ドライブ配置などを決めた規格です。組み立てられたパソコンを購入して、増設や改造などはしたこともない人にとっては関係ないことかも知れませんが、高度に発達してきた基盤実装技術に基づいて、スマートなマザーボードとなるそうです。この規格は、サイズ周りだけでなく、電源周りの規格もあり、プラグアンドプレイ(P&P)とも相まって普及していくでしょう。
 USBというのは、新しい周辺機器の接続方式で、キーボード、マウス、プリンタ、モデムと言った比較的低速な転送速度で構わない周辺機器を、ツリー上に結ぶ規格です。このポートがひとつあれば、数珠繋ぎであろうと、たこ脚であろうと構わないわけで、同じ形をしたコネクターならどんどん繋ぐことができるのです。とても簡単ですっきりするわけですが、このUSBをサポートするパソコンや周辺機器は必ず普及してくるでしょう。
 低速なインターフェースがUSBなら、高速なインターフェースはSCSI3なのかと言えば、これにも新しい規格が登場します。IEEE−1394というシリアル方式のインターフェースで、これにHDD、MO、スキャナ、CD−ROMなどだけでなく、デジタルカメラなども接続するようになるのです。SCSIのように接続数の制限が少なく(64個まで可能)、ID番号やターミネータなども必要ありません。しかも、USBと同じくツリー状に接続できます。これでまとめれば、パソコン背面のコネクターポートはすっきりしてしまうでしょう。
 CPU関係で言えば、MMX技術です。今後のマルチメディアの多様化に向けて、マルチメディア関係の処理をCPUに代わって行う特殊なプロセッサが考えられていたのですが、ここに来てCPUそのものに拡張命令を施し、マルチメディア時代に対応するように作られたのがMMXです。インテルの新しいペンティアム(P55C)がそれです。今年の末には登場するようです。互換チップメンバー達も黙ってはいません。ペンティアム互換に命を懸けているAMDやサイリックスもMMX機能を盛り込んだプロセッサを登場させるそうです。技術的に言えば、80486、ペンティアムと内部処理に工夫をかけて高速にはなったけれど命令セットは変わらない高速80386時代から、新しい命令セットをくわえたエポックメーキング的なCPUとも言えるようです。ビデオや3Dグラフィックス、オーディオ、バーチャルリアリティなどの処理を高速に行うことができるCPUなので、これを実現するソフトを使おうとすればCPUを変える必要が出てきます。ここはP55Cの登場を待ってみるのも手でしょう。
 外部記憶装置にしても、規格作りにさんざんもめたDVD(新光ディスク、CD−ROMの10倍ほどの記憶容量を持ち、ビデオに代わる映画メディアとなる。パソコン周辺機器としても最大の注目株)がとうとう登場しそうです。次代に大容量記憶装置はこれだと言うことは分かっていても、さてどこでこれが主流になってくるのかの見極めが難しい。「もう少し待って」という待ちを続けていても取り残される。先走りしすぎても悲しいものがある。そのあたりをじっくり見極めることが肝心なのですよ。
 いつも「行け行け」のお祭り小僧ですが、今月は少し静観のお祭り小僧となってしまいました。皆さんもこの間の新技術動向には注目しておいて下さい。

我が家のパソコン部屋はもう完全にタコ足配線で足の踏み
場もありません。何とか整理をしようとは思いつつ、日曜
日には疲れて昼寝ばかりのこの頃、誰か助けてくれー。 

新技術 追えば追うほど 天の川
見るだけと 自戒しつつも カード出す


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