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1999年10月
連載150回

hotmailで知った
webメールの有効性

インターネット告発が
弱者の救済となるのか


 秋だというのに暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしのことでしょう。今年の秋は本当に天候不順というか、良く雨が降りますね。先日、仕事で出かけたときスコールのような雨に出会い、駅まで歩いたところ全身びしょぬれになってしまい、電車のクーラーで風邪を引いてしまいました。田舎に行くと赤トンボが舞うところも見ましたが、暑さの方がまだまだ勝っていると感じてしまう今日この頃です。

hotmailはインターネットの常識?


 さて、先月号ではインターネットメールの効用について書きましたが、決定打がないといった話になってしまい、情けない結論だったのですが、あったんですね、決定打が。オランダから帰国した後、友人達にこの問題を話したところ、「そんなこと簡単じゃないか、Webメールがあるぞ」と言われてしまいました。Webメールというのは、雑誌などの記事ではよく見かけていたものの、今ひとつピンとこないまま読み過ごしていたのですが、チャレンジしてみることにしました。Webメールのサービスは色々あるのですが、私が選んだのはMicrosoftのHotmailでした。http://www.hotmail.com/にアクセスして、名前とパスワードを登録すれば終わりです。しかもこのサービスにはアドレス帳、他のメールサービスを読みに行ってくれるサービス、添付書類を付けるサービスなど、通常のメールソフトと同様のサービスが付いているから驚きでした。インターネットのサービスについては、国際間のケーブルの敷設料は誰が支払っているのだろうといった疑問を持ちつつ、これがインターネットだと開き直って考えていましたが、こんなサービスを見ると信じられない思いになってしまいます。もっとも、テレビがタダで見られるということにもはや誰も疑問を抱かなくなっていることを考えれば、それも理解できるのかも知れませんが。
 このhotmail、Web上からメールを読めるわけですから、インターネットに繋がっているパソコンであればどこのパソコンであっても読むことができます。自宅で設定したhotmailのアドレスを会社で読み出したところ、簡単に読み出せます。しかも、popメールの設定で私のメインアドレスに入ってくるメールさえも読み出してくれます。日本語が通るパソコンであれば日本語の設定まであるので、日本にいるうちに日本語で全体像をつかんでおこうと色々試してみました。

海外からでもうまく使えたよ


 9月に入って短い夏休みを取り、タイに遊びに行ってきました。バンコクで大きなデパートに行ったとき、その一角にインターネットコーナーがありました。3台ほどのパソコンであったため、私が触ることができませんでしたが、100円/10分くらいの金額でした。帰りに空港に着いたとき、やはりインターネットコーナーがありましたので、hotmailを試してみることにしました。IDとパスワードを入れると日本語は全て化けているものの、アルファベットは読めます。数日間私のメインメールアドレスに入っていたメールが出てきます。友人達に簡単な英文でメールを出してみました。このパソコンにはフロッピーディスクなどの外部記憶装置は塞いであったので、自分のパソコンを持っていたとしても互換性というかデータのやりとりはできませんでしたが、それなりに役に立つものだと実感しました。帰国後、友人達に聞いたところ、署名を同送していたわけですが、その署名は漢字で記入していたのですが、これが文字化けをしないで出ていたということなので、どういう形で送られたのだろうと思っているところです。
 タイの人たちにとって、パソコンはまだまだ高級な機器のようですが、ガイドをしてくれた25才くらいの女性はパソコンショップでインターネットにアクセスすることがあるし、hotmailは良く知っているといっていました。私がアクセスしたパソコンでも、Webの履歴にはhotmailがすぐにありました。私の都市のパソコンショップでも、インターネットのデモをしているパソコンに「hotmailのアクセスはご遠慮ください」という札がかかっていたところを見れば、貧乏な外国人にとってこのサービスは大変有効な手段になっていたわけでしょう。
 興味のある人は是非hotmailのメールアドレスを取得しておくといいと思います。

低価格パソコンを購入しました


 東京で大学に通っている息子がパソコンが欲しいと言い出しました。娘や下の息子はパソコンに興味を持ってそれなりに使ってはいましたが、長男はパソコンに興味がなかったようで今までパソコンのパの字も口に出しませんでしたが、この夏パソコンが欲しいと言い出しました。「どんなことに使いたいのか」と聞いてもはっきりした答えが返ってこないところを見ると、どうも彼の友人達がパソコンを持ち始めたからのようです。ハイエンドのパソコンまで買い与えるほどのものではないと考え、インターネットでコストパァフォーマンスの高いパソコンを探し出すことにしました。IBMでさえ15インチモニターをつけて10万円を切るパソコンを出す時代です、「安いことは正しい」とばかり色々検索したあげく、Celeron466、64MB、8GBHDD、CD-ROM、モデム、17インチモニターで98000円というのを注文しました。息子にいわせれば、「他のものはともかく、父の趣味であるパソコンであれば最高級のものを買ってくれるかと期待していたのに、一番安い奴じゃあないか」ということでしたが、これだけのシステムがこれだけの金額で買えるわけですから、私なりに感動してしまいました。

素人はやはりOSインストールがいいぞ


 Windows98のシステムを付けると15000円かかるというので、15インチモニターか自分でインストールかと彼に問うと、父親に何とか対抗しようと意地を張っている彼のこと、パソコンを使っている友人と相談しながらセッテングするからと私のWindows98を持っていきました。数日後、パソコンが着いたと連絡がありましたが、「色と音が出ない」といってきました。「それはデバイスドライバの設定をしていないからだ」と答えたものの、私もそのパソコンを触ったことがないのでどうやってやったらいいのか分かりません。放って置いたところ、娘や下の息子に色々相談の電話をしたようですが、結局解決しないまま日が過ぎたようです。たまたま私が東京に出張するというニュースを聞きつけた息子は「父さん、SOSだ、セッテングを頼む」と電話をしてきました。
 行ってマニュアルを見るとショップブランドの例にもれず、全て英文です。頭はともかく見栄だけはある彼のこと、「英文だって読むことはできるけれど、パソコン用語が分からないのだ」というわけです。彼のいうことも一理あります。英語が苦手でもパソコン用語を知っていればある程度の推察はつきますが、パソコンの概念がない人間にとって見れば、しかもそれが英語ならデバイスドライバのインストールなどはできなくて当たり前なのかも知れません。添付されていたCDーROMとマニュアルと引き比べながら、ビデオカードとサウンドの設定をします。このマザーボードはグラフィック、サウンド、モデム、LANがオンボードになっていて、それらがインストールできていなかったようです。「コントロールパネル」の「システム」を調べ、全てのデバイスが動いていることを確認したとき、HDDの容量を見ると2GBしかないではないですか。「うん?」と思い、FDISKで調べてみると残り6GBが眠っています。多分FDISKの時、大容量のHDDの確保をするかと聞かれたときにNOと答えたに違いありません。今さら再フォーマットはめんどくさかったため、残り6GBはDドライブとして認識させることにしました。

ちょっと冷や汗,酒飲んでクロックアップ


 ついでにCeleronはクロックアップができるということが頭にあったため、ちょっと悪さをしてみようと試みたわけですが、BIOSでのクロックアップを大胆にやりすぎるとご臨終してしまいました。「父さん、俺のパソコンを壊さないでくれよ」という息子の声に、一杯機嫌でパソコンに触っていた私の頭も一瞬目覚めてきました。何度かパソコンの電源を入れ直すものの、パソコンはウンともスンともいいません。パソコン雑誌でも「起動せず」と言ったコメントがあったということは、起動しなくなったパソコンを再度立ち上げ直す方法があるはずだとマニュアルをにらみ直すことにしました。ディップスイッチのひとつに初期設定というのがあったので、パソコンを開きディップスイッチを入れ直し、電源を入れたけれどやはり起動しない。こうなってくると少々焦り気味になる頭を落ち着かし、「これはディップスイッチを一度初期設定に入れた後、再度通常に設定に戻して電源を入れたら..」と考え直し、試してみるとやっと起動しました。BIOSは日付から設定の仕直しとなりましたが、胸をなで下ろした次第です。こんな遊びは酒を飲んでやるものではありませんね。もう少しで息子に馬鹿にされるところでした。マザーボードの種類によっては電池を一度切ってから再起動かけると初期化されると言うのもあるそうですが、こうした遊びは再起動の方法を確認してからやった方がいいですよ。

VAIO-C1Rを衝動買い


 このところパソコンを買うなんて事をしなかったのですが、Libretto ffが気になっていつものショップに出かけました。店頭に飾られているLibretto ffを色々触っているうちに買ってもいいかななんて思い出したからいけません。「おーい、これいくらなんだ」と聞くと20万円を切ってはいるものの、そんなに安い金額を提示してくれません。買おうと思えば買えるものの、「どうせ1ヶ月もしたら家に転がっているだけのマシンに20万円はもったいないか」と冷静に考え出したところ、「このVAIO、なかなかいいですよ」と知り合いの店員が盛んにカメラ付きのVAIO-C1Rを薦めてきます。型が古くなっているとはいえ、17.5万円です。店員は箱から取り出して色々薦め出します。その熱心さに負けて、とうとう「付けといてくれ」と持ち帰ってしまいました。
 家に持ち帰ったら最初にしなくてはならないことは、Libretto 50に用いていたところの各種カードを認識させることです。Libretto 50はWindows95のままでしたから、カードのデバイスドライバは古いままだし、ものによってはドライバのディスクがなくなっているという状態です。全く管理の悪い男ですが、今ではこうしたものはインターネットですぐにダウンロードしてこれます。LANカード、SCSIカードをきちんと認識させると基本的にはOKです。VAIO-C1Rに付いているポインティングデバイスはキーボードのセンターにあるポッチですが、せっかくUSBが付いているのでVAIO-C1Rに合わせたような小さいマウスを買ってきました。USBマウスの種類も増えて、価格も安くなってきました。スクロールボタンの付いているものを買い求めてしまいました。
 ひととおりVAIO-C1R環境が整ったら、これをカバンに入れて持ち歩くというのがいいまでの私のパターンでしたが、最近は熱が冷めるのが早いというか、ますます横着になったというのか、結局1週間で私の部屋に起きっぱなしになっているというのが実状です。うーん、困った性格だ。

インターネット告発が大流行


 最近インターネット告発というやつが流行っていますね。東芝のユーザーサービスの対応が悪いと、その対応電話のやりとりを録音してホームページにWAVEファイルで流した人が居ました。この内容は誰が聞いても「東芝はユーザーを何と考えているのだ」と言った気持ちにさせるものでしたから、とうとう東芝は和解に持ち込んでしまったという経緯がありました。この反響がとても大きかったものですから、次々と告発ホームページが生まれ出てきました。学校のいじめ問題、病院の誤診療、果てはレストランの異物混入といったものまで告発ページが生まれ出てきています。こうした告発ものというのはパソコン通信時代にもありましたが、インターネットのホームページは、検索で拾い出せると言うだけでなく、映像や音声を含めたリアリティを付加することができるので、その広がりと訴える力はパソコン通信とは比較できないほどの大きさがあります。
 本来ならば泣き寝入りしなくてはならない弱者が、こうしたツールを用いて多くの人たちに訴えることができるということは本当に素晴らしいことだと思います。しかし、こうした訴求力を持つ道具を個人的な思惑のもとに表に出すことができるのもインターネットであるともいえます。新聞や雑誌に一方的に書かれる内容よりは、自分で大衆に直に訴えかけることができるツールが生まれたという事実は大切にしたいと思うのです。だからこそ、こうしたツールは慎重に利用されなくてはならないと言うことも重要だと考えるわけです。
 かって周辺住民の迷惑にお構いなく進められていた工事に対抗して、「住民パワー」という弱者の異議申し立ての手法が生み出されましたが、今度はこの「住民パワー」を利用した恐喝紛いな利権屋が生まれてきたことも事実です。つまり、新しい手段が生み出されたとき、その手段は必ず光と影を併せ持つことになるだけでなく、時によっては一方に揺れ動くこともあると言うことを知っておくことが大切だと考えています。  本当に訴えなくてはならない弱者の叫びと、こうした流れに乗って悪用しようとするものを見分ける力を私達は必要とされる時代に入ったと実感する今日この頃です。



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