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2000年1月
連載153

自作パソコンで
インターネット常時接続の贅沢

こだわることとコストの兼ね合いが
難しい時代になってきましたね


 明けましておめでとうございます。長い間の不況の風がまだまだ癒されない新年ですが、2000年の年明けはいかがでしょうか。とはいえ、この原稿を書いているのはまだ1999年のことですから、2000年問題は何事もなく無事正月を迎えられたのかどうかは定かではありません。まあ、景気のいい話ばかりが人生でもないので、今年もぼつぼつやって行きましょう。

気分一新,パソコン環境


 さて、先月号に書きました私の新しい自作パソコンですが、何とか無事稼働しています。このことは先月号には書きませんでしたが、12月に私の家にケーブルテレビの配線でインターネット常時接続すると言うことになっていたため、あわてて新しいパソコンを組み立てたのです。今まで日常的に使ってきたDELLのP6-266マシンもハードディスクを増設したり、いろいろ手を加えてきていたわけですが、だんだんゴミも多くなり、どこかで気分一新したものが欲しくなったというのが実状です。

さらば,9801


 新しいマシンを導入するためには私の部屋の中に新しい空間を作らなければいけません。そこで、PC-9801VXの1式を片付けてしまうことにしました。この数年このパソコンに電源を入れることはほとんどなくなっていましたが、それでもいにしえの「アインシュタイン」や外部スロット、様々な増設が加えられたものなので、なかなか捨て切れませんでした。しかし、そんなことを言ってももはや邪魔者であることには代わりありません。そこで、このPC-9801VXとオウムゆかりマハポーシャのP5-90マシンを処分して空間を作ることにしました。この2台のパソコンを片づけようとすると、机の後ろで蜘蛛の巣のようになっているケーブル類からの整理が必要です。蛸足に蛸足を重ね、しかも長い年月埃にまみれていたものですから、ケーブルにさわっただけで手が真っ黒になってしまうじゃないですか。雑巾、掃除機を動員しながらパソコンの整理です。これだけ古くなったパソコン、誰も引き取り手はいないし、粗大ゴミとして処分しようと決めていたのですが、年内には粗大ゴミの回収日がないということと何となく愛着が残っていて手放せないと言う気持ちから、家の倉庫の中に片づけることにしました。PC-9801用の増設器機だけでなく、5インチFDDや3.5インチFDDまで合わせると結構なボリュームとなるのには驚いてしまいましたが、幸い広い倉庫が我が家にはあるので助かりました。ちょうど年末にかかる頃なので、大掃除のまねごとと割り切って1日近くかけて整理をしてしまいました。
 P5-90マシンは中身をばらして新しいマシンに取り付けられるものは残し、これも処分です。フルタワーが好きな私にとっては魅力的なケースではあったのですが、なにしろATケースであるため再利用ができません。これは来年の粗大ゴミ回収日には投棄するしかないようです。

まだまだ健在だった21インチモニター


 すっきり片づいた部屋に、今度は新マシンを設置しなければなりません。DELLのP6-266と17インチモニター、新マシンには5年ほど昔にがらくた市で見つけた掘り出し物であった21インチモニターを接続することにしました。どうセッティングするかいろいろ動かしたわけですが、21インチモニターはなにしろとても重い。やっとの事で設置した後、パソコンとモニターをつなごうとしたらケーブル延長が足らなくて、またもや配置換えといったことを繰り返し、いざパソコンの電源を入れてもモニターはなにも映らないじゃないですか。一瞬、「ご臨終か?」と諦めたものの、「いや、なにか設定が悪いのでは..」と悪戦苦闘しました。モニターを代えてみたり、パソコンを代えてみたりしていたら、ケーブルが悪いことに気がつきました。助かりました。本当にお買い得なモニターです。しかし、この時代の大型モニターは本当に重い。

快適なイスを求めて


 パソコンのセッティングが終わっていすに腰掛けてパソコンを操作していたら、ふと自分の安物のいすに不満を覚えてきました。数千円で購入した椅子の座り心地もそこはそれでいいのですが、不満を覚え出すと止まらなくなります。ここまでやった以上、いすもこだわる必要があると思い始めるとじっとしておれません。早速、いすを購入しにショップに走りました。ちょっと気に入ったものを見つけたのですが、在庫がないということで、次の店に次の店にと走り、少し金額が張るものの(とうとう1.5万円しました)、いすの傾きを自在に設定できる、背もたれの大きないすを購入しました。よし、外観は全て整った。あとはパソコンの内容だ。

お約束の組立てトラブルは?


 ということで、インターネット24時間常時接続のパソコン環境に向けてまっしぐら。とはいうものの、まずは新マシンの動作の確認から始めなくてはなりません。先月号では無事に稼働したよと言うことだけ書きましたが、そこはそれ、完動するまでにはお約束のトラブルがつきものです。なにしろ久しぶりに組み立てたものですから、手戻りばかりが多い仕事になってしまいました。マザーボードを取り付け、CD−ROMやハードディスクをベイに取り付けた後、ケーブルを繋ごうとしたらケーブルが短すぎて届かないではないですか。古いケーブル類を取り出してきて取り替えては見るものの、どれも長さが足りません。長いケーブルを買い求めてこようかとも思ったのですが、IDEケーブルの長さというのはある程度決まっていると言うことに気付き、設置ベイの位置を変更することにしました。試行錯誤は繰り返したものの、無事組み立て終わったパソコンは先月にも書きましたが、今回のパーツ選びにおいては多少のこだわりを持ってやりました。

パーツ選びのこだわりは


 相変わらずパソコンの情報誌だけはそこそこに読んでいる私ですから、ある程度の最新のハード事情というものについての知識はあります。また、最近のハードの金額のことですから最新鋭のものであっても10数年前のハードの金額のことを思えば「こんな金額でここまで!」と言う感覚もあるわけですから、インテルのPentiumV733で組み立てることも出来ます。でも、これだけハード状況が日々動いているのですから、単純にミーハーで「この一瞬の満足」のためにハードを揃えることにも抵抗があったわけです。そうした事情で先月号で述べたようなハード構成になってしまいました。
 現在組み立てたシステムは、
ケース:ATXフルタワー、5インチ6ベイ、3インチ2ベイ
マザー:Aopen AX6BC typeR
CPU:450MHzPentiumVKatmai(600MHz稼動)
メモリ:P133 128KB DIMM
FDD:旧パソコンからの流用
HDD:7200回転IBM13GB,5400回転IBM16GB,旧パソコン流用
HDD(SCSI,IDE)
CD-ROM:10倍速DVD,4倍速CD-R/W(IDE)
グラフィック:G40032MB(バルク)
LAN:3COM 100BASE
SCSI:メルコ WIDE SCSI
サウンド:YAMAHA
といったシステムなのですが、USBにもハブと、CFとスマートメディアのドライブを接続しました。
 つまり、ある程度のこだわりを満足させつつ、重要視したのはコストパーフォーマンスということになってしまいました。だって、現在の最先端のハードなんて一瞬のものだと実感してしまった今日、最先端のハード事情は承知しつつ、コストパーフォーマンスこそが重要と考えてきた結果でした。ただ、少し後悔をしてしまったのは、バルクの「G400」です。メモリも32MBで、ダブルディスプレィのサポート、ビデオ出力のサポートがされている高性能な「G400」だったのですが、いかんせんバルクだったものですから英語版のCD-ROMしか付いていません。モニターに出力するだけの機能は英語版でもサポートされているのですが、それ以上の機能をサポートするソフトは英語版では動きません。インターネットでデバイスドライバを捜したのですが、日本語版の購入者しかアップグレードが出来ません。ソフトDVDをカノープスから別個に購入したりしたことを考えると最初から日本語正規版を購入しておいた方が良かったかなとも弱気になっているところです。何とかして日本語版デバイスドライバを手に入れてやるぞ。

やっぱりベンチマークを試してみなくては


 さて、組み立てた後、久しぶりにベンチマークテストなどをしてみるところが悲しい性で、満足のいく数値を見てはグラフ表示をさせて喜んでます。やっぱりおいらはミーハーだ。

インターネット常時接続へ


 ここまでハード環境が整ったところで、今度はインターネット接続です。私が住む町のケーブルテレビも、ご多分に漏れずインターネット時代に向けてケーブルをインターネットサービスに振り分けてきました。現在一番ホットなインターネット常時接続の技術は、アナログ電話回線を用いたxDSLで、このサービスがNTTをしてISDN常時接続料金の値下げに走らせているところです。ところがインターネットの接続方法は既設電話以外にも、ケーブルテレビの線だとか無線だとか、今や携帯電話のiモードが一番接続回数が多いとかと言った、とんでもない伏兵がどんどん生まれてきています。そのケーブルインターネットは昨年からモニターを集めて会員を求めていたのですが、何しろ求人数が少なくてなかなか加入することが出来ません。今回のモニター募集では裏から手を回して貰い、とうとう加入することが出来ました。ある日電話がかかってきて「厳正な抽選の結果、.....」というセリフに心の中で大笑いをしながら、工事日を設定しました。私の家にはそれまでにケーブルテレビを入れていたので、インターネットにはどうやって繋ぐのかと思っていたら、結局新しい線を入れてきました。モニターにはパソコンを持っていない人もいるらしく、パソコンに接続するケーブルモデムだけではなく、テレビに接続して使う器機とキーボードまで持ち込んできました。時間が持てるようになったらこの器機も繋いで試してやれとは思っているのですが、まだまだそんな時間はとれません。

あまりにあっけなく


 接続は本当に簡単な工事でした。パソコンを置いている部屋の中に同軸ケーブルを配線し、部屋にケーブルモデムを設置して、彼等のノートパソコンに接続して確認作業をしたら終わりです。あとで私のパソコンのイーサネットカードとケーブルモデムをイーサネットケーブルに接続して、Windows98でケーブルモデムを認識させたら終わりでした。もう、いちいち電話回線を通じてアクセスする必要が無くなったのですが、今まで常時接続をされているパソコンを使ったことがなかったのでカンが狂ってきます。IEのアイコンをクリックしただけでもうインターネットに接続されているわけですから、なんだか拍子抜けしてきます。そうそう、実は今までインターネット接続にはNetscapeを使っていたのですが、色々ありましてとうとうIEにしてしまいました。忌憚のないことを言う友人は、「おいおい、IEなんか使っていると言ったらど素人のように思われるぞ」と忠告するのですが、会社で部下などに使い方を聞かれたとき良く使い込んでいる方が教えやすいので、結局大勢の巻き込まれることにしてしまいました。

ケーブルモデムルーターも付けて


 メインのマシンはインターネット常時接続が可能となったわけですが、我が家のパソコンはまだ他にもあります。娘や息子はこれ幸いと私のパソコンにかじりついてします。「しっ、しっ」と追い払っても、私の居ないときには彼等に乗っ取られてしまいます。彼等にもパソコンは買い与えていますから、彼等の自分のパソコンでアクセスして貰いたいと、Windows98SEのインターネット共有サービス機能を利用しようと考えていました。設定は難しくないと聞いていたのでそれに挑戦しようとしていたとき、「そんなものは止めて、ISDNのルーターと同じような機能を持つケーブルモデムのルーターを付けましょう」という甘い囁きをかける友人がでてきました。確かにそれを付ければメインのパソコンの電源が入って無くても、イーサーネットケーブルで接続されたパソコンからいつでも接続が出来ることになります。娘に背中を押されるようにして、とうとうこれまで設置してしまうことになりました。いや、実際快適なのではありますが、一体どの位の時間、私はインターネットに接続しているのかを考えたら、ここまでの環境、ちょっと贅沢かなと思うこの頃です。しっかり有効活用しようっと。



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