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2000年を無事迎えて、皆さんお元気にやってられるでしょうか。あれだけ騒がれたというか、騒がしたというY2Kもこともなく乗り切り、アメリカ経済は今年も元気いっぱいです。アメリカ政府はこのY2K問題に関しても無事乗り切れたのは我々の勝利だと高々と勝利宣言を上げたわけですが、ヤンキーというのは脳天気というか凄いモンです。我々日本人はささやかに「よかったね、何も問題が無くて..」と言ったのがせいぜいのところです。あのヤンキーのパワフルさは是非手に入れたいものだと痛感する今日この頃です。
常時接続って言ったって
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さて、我が家に新しいパソコン、新しいデスク環境、24時間インターネット接続環境が出来て2ヶ月目に突入したわけですが、何が変わったのだろうと言うと、他人に自慢話をする話題を持ったという意外には何も無いという事実に感心しているところです。24時間接続にしたのだから、インターネットには常時接続して、メールが入ったらすぐに着信が分かり、Windowsのアップグレードは常時でと色々考えられることはあったのですが、結局は数日久しぶりに長時間WEB探索をしただけでそれ以後は前と同じ接続状態に戻ってしまいました。先般、私の1ヶ月あたりの接続時間を調べてみたら10時間にも程遠い接続だったわけで、「ああ、こんなものかいな」とある意味で驚いてしまいました。結局メールだけで利用している人なんかは月当たり1〜2時間程度の利用がせいぜいな訳で、インターネットサーフィンなんてものをやらなければそんなにアクセスしてないのだなと分かったわけです。
インターネット関連株暴騰
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それにしてもこのところの日米インターネット関連株式の上昇には驚かされてしまいます。Yahooの株はいくら1株50万円とはいえ、それが1億円で取り引きされたというのですから、一体どこにそれだけの価値があるのか私には理解できません。危ない危ないと危険視されている孫正義のソフトバンクも、この風に乗ってどこまでも膨れあがっています。インターネットには宝が埋まっているという言葉はよく聞きますが、実際どのような利益がインターネットから生まれてきているのか、古い経済感覚しか持ち合わせていない私には理解できないのです。物を作ってそれに付加価値を付けて売ることによる利益、右の商品を左に移すことによって生まれる付加価値利益、そうしたことは理解できるものの、いくら広告料が入るというもののたかが無料検索サイトを主催する会社の株価が1億円になるとは信じられない思いです。数ヶ月前にパソコンは今やインターネットに接続する道具となってしまい、インターネットに接続する契約をするとパソコンが付いてくるという時代になってしまったとは書きましたが、この趨勢はますます顕著になってきて、日本ゲートウェイなどはAMD Athlon 700MHz搭載機をインターネット接続のキャシュバックによって9万円から発売すると言うではないですか。ますます喧しくなるインターネット覇権戦争はその行き先に何が生まれてくるのか私には予想が付かないもののようです。もっとも視聴者に無料でコンテンツを提供するテレビ業界も、40年前には海のものとも山のものとも分からなかったわけですが、今やデジタル放送時代を迎えてますます過激なメディア戦争に入っているところを見れば、とにかく人を集めることが出来さえすれば何かが生まれるという商売人の嗅覚が働いているとしか思えません。何か美味しい商売を考えなくては...。
DVD時代到来
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ところでDVDが急激に普及してきたようですね。東南アジアの旅に出かけると海賊版のビデオCDをよく見かけます。日本ではCD-ROMといえば音楽CD-ROMくらいしかお目にかかることもなく、ビデオといえばレンタルショップや中古ビデオ屋でテープ版でしか見かけることもありませんし、一般の人にビデオCDなんて言っても誰も知りません。大きなレコード屋さんやパソコンショップでもあまり見かけられません。パソコンユーザーでスケベソフトやアニメソフトに詳しい人くらいしかビデオCDは知らないだろうなという感じでしたが、どうもDVDは本格的に動き出してきたようです。昨年、アメリカでは専用再生機がかなり売れたばかりか、それに追随するようにソフトの量もグンと増えてきたそうです。日本でも専用再生機だけでなく、DVD-RAMまで搭載したデッキが発売されましたが、PS2が出てくるとますます身近なものになってくるかも知れません。
私の新しいパソコンには10倍速のDVD-ROMが入っています。これでビデオCDを再生したことがあったのですが、まだDVDは再生したことがありませんでした。一度何かいいものがあったら購入してやろうと思っていたところ、正月に大きなレコード店に入ったら片隅にDVDコーナーがあり、かなりのソフトが発売されているのに気付きました。まだビデオ並とは言えないけれど、相当のソフト量です。大きな違いは全体に価格が安いのです。一緒に行っていた女房が「どうしてこんなに安いの」と聞くわけですが、結局プレスで作ることが出来るので量産がきくのだと推察したわけです。この中に2000円を切るソフトが並んでいるコーナーがあり、その安さに釣られ1本購入してしまいました。
やっぱり専用機のものか?
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家に帰り、早速パソコンで再生することにしたのですが、寝転がって観れないと言うことに気が付きました。モニターは21インチですから画面の大きさとしては問題ないとしても、椅子に座ってパソコンに向かうというスタイルを取っている私にとって、ビデオは寝っ転がってみるというスタイルとは相容れないわけです。こりゃ、やっぱりPS2を買うしかないのかな。女房が一緒に見たいと言うことで、もう一つ椅子を増やして見ることにしたのですが、やっぱり彼女もこのスタイルで見ることにはご不満ですが、PS2の購入には賛成が得られません。女は堅い。DVD-ROMに購入してきた「マイケル・コリンズ」を入れてWinDVDが立ち上がりました。字幕無しの英語で再生されます。英語の勉強にはなるでしょうが、これでは物語が分かりません。どうしたら字幕入りに出来るのか、いろいろWinDVDを触っていたら、このDVDの構成が分かってきました。音声と字幕は英語と日本語をそれぞれ入れ替えることが出来る、1本の映画は小さなチャプターに分割されていて途中読み出しが簡単にできるといったことが理解できました。英語の音声と英語字幕まであるので、こりゃ英語の勉強には最適だと笑ったわけですが、現在の私の英語力ではこの映画を英語版では見れません。そこでいつも通り英語音声、日本語字幕で再生を始めました。画面は圧倒的にキレイです。時々家電店でデモを見ていたのですが、我が家のモニターでもここまでクリアな画面が見えるのかと感動ものでした。ビデオ再生などは比較にもならないことが分かりました。物語はなかなか面白く、佳境に入ったところで画面がフリーズしてしまいました。女房が「どうしたの、昔の映画館みたいじゃない」と文句を言います。実を言うと、昨年の末に正月にはひとつゲームでもするかと購入してきた「Age of Empires 2」をやっているとかならず途中でフリーズしてしまう現象に陥っていたのです。これはどうもビデオボードの性ではないかと疑って、G400のホームページを探して最新BIOSやドライバーを入れ替えたりもしたのですが、この現象の解決は先送りのままだったのです。仕方がないので再度パソコンを立ち上げなおし、チャプターを探して前のところから再生を続けるわけですが、このときまた英語音声だけの初期設定に戻ってしまっています。ここでまた字幕設定。心の中で「やっぱりこうしたやつは専用機のものだな」と呟きながらも、女房に文句を言われるとパソコンをかばってしまう自分に苦笑いをしてしまいました。結局、1本の映画を見終わるまでに5回ほどリセットしたわけですが、どうしたらこれが解決できるのだろー。現在私のパソコンはPentiumV450を600MHzで稼動させているわけですが、どうもこれが問題かも知れません。今度これを元に戻して映画を見てみることにしよう。
イントラネットを組んではみたが
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昨年末から今年始めにかけて大阪の事務所にイントラネットを組んでやることにしました。2台のパソコンを新たに買い入れて、古い2台のパソコンを含めて構成することにしました。古いTAを外してルーターを取り付けたわけですが、この設定に手間取ってしまいました。我が家のルーターは友人が設定してくれたため、自分でルーターを設定するのは初めてだったのですが、モデムとどう違うのかと言うことがしっかり分かっていなかったため、おかしな事になってしまいました。NECのホームページに入って色々読んでみると、どうも私がパスワードを分からないままに打ち込んで、これがルーターに刷り込まれたため、設定画面にいけないのだと言うことに気付いたのは数時間後のことです。でも、この分からないパスワードを消すのはどうしたらいいのだ、マニュアルにもそんなことは書いてありません。結局サポートセンターと連絡が取れ、初期設定に戻す方法を教えて貰い事なきを得ましたが、大汗をかいてしまいました。このときもう一つ大きな問題を抱えたのが、Windows95がインストールされていた古いPentiumU166のコンパックマシンです。ハードディスクの容量が残り少なくなってきたので、ついでに8GBのハードディスクを増設しようと考えたわけです。単純にプライマリIDEの先に繋いでやればいいと考えていたことが大きな落とし穴でした。やっぱりコンパックのこと、単純なAT互換機の常識は通じません。話をひとつひとつしていたらキリがありませんが、いろんな仕掛けを作っていてくれました。まあ、素人にハードの中身を触らせたくないと言うメーカーの気持ちも分かるのですが、BIOSひとつとっても私の常識外で、ハード構成をこちらが勝手に変えるとBIOS画面にも行けなくなってしまうわけですから大変です。結局サポートセンターのお世話になり、BIOSの更新等々を行ってやっと大容量のハードディスクを認識させることが出来ました。ところがよく考えてみると、Windows95の初期バージョンは2GBまでしか認識しなかったことを忘れていました。これもバージョンアップしなくては行けません。うーん、ひとつ新しいことをしようとすると次々と問題が起こってくるものだと感心したわけです。それにしても、インターネットというのはこういうトラブルの時には助かるものですね。もっとも1台しかないパソコンでトラブってしまうと困ってしまいますが、インターネットに繋がっている他のパソコンがあれば解決がしやすいことは確かなようです。まあ、結局大騒ぎをしてやっとイントラネットが構築できました。
ソフトウェア・ベースのマイクロプロセッサ
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さて、また新しいx86互換プロセサが登場してきました。AMD以外の互換チップメーカーは次々と潰れていく中で、今回登場したx86プロセサはどのようなものでしょうか。AMDはインテルに真正面からぶつかる戦略を立てて、クロックアップ戦争に血道を上げているようですが、これはこれでインテルのPUのスピードアップと低価格化を押し進めてくれたわけで、我々ユーザーにとっては嬉し悲し(製品がどんどん高性能低価格になるのは嬉しい反面、自分のマシンがあっという間に陳腐化してしまう)の世界が生まれてきました。今度のx86互換プロセサメーカーはモバイルに特化した物を作るそうですから、自作ユーザーには直接関係ないプロセサかも知れませんが、なかなか面白い仕様をしているようです。この会社の名前は米Transmeta社と言って、Linuxの生みの親Linus Torvalds氏が働くことで知られる会社です。今回発表されたものは、Crusoe(ロビンソン・クルーソーから命名した)というブランド名で、400MHz動作でインターネット家電をターゲットとするTM3120(OSはMobile Linuxを中心とする)と,700MHz動作でWindows搭載のノート型パソコンをターゲットとするTM5400があるそうですが、とにかく消費電力が非常に少ないことに特徴があるそうです。しかも、内部の仕様が従来のアプローチとは異なって、「ソフトウェア・ベースのマイクロプロセサ」と発表されています。これを聞いて、昔電卓戦争まっただ中の時代、日本の電卓会社が新しい電卓を作るたびに新たなチップを設計する手法から脱皮して汎用CPUを作り、これをソフトウェアで制御させたらどうかというアイデアをインテルに持ち込んだことが今日のパソコンの始まりだったことを思い出させてくれます。今度のプロセサはハード的にはx86とは互換が無くて、内部のソフトテクノロジーでx86互換を実現するために、トランジスタの数を抑え、性能や互換性を維持したままで消費電力を減らす事ができるのだといいます。何か新しい予感を感じるのは私だけでしょうか。身につけるパソコンというコンセプトを日本IBMが発表していましたが、これの心臓部として非常に面白いなと感じたわけで、これを用いたワードパットのようなWindowsマシンが登場してくるかも知れませんね。
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