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そろそろ梅雨のシーズンが終わり、カンカン照りの夏になります。パソコンに向かっているだけで汗が流れ出すという部屋でパソコン遊びをしている人もいないでしょうが、私は夏の朝少し涼しい時間に起きだしてパソコン遊びをするのが好きです。そんなとき、クーラーもかけず窓を開けてだけいるのですが、だんだん体中から少しずつ汗がにじみ出てきます。これは私にとって快感なのですが、少し変態じみていますかね。
「I LOVE YOU」ウィルス,どうでした?
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さて、この5月には半月ほどオランダに出張に出かけたのですが、とても季候のいいシーズンであったため、気持ちよいものでした。仕事の方は新しい試みをするため毎日緊張の連続でしたが、日本とのやりとりにhotmailを使ってみました。このhotmailにメールアドレスをとった話は昨年の秋にしましたね。おりしも「ILOVEYOU」ウィルス騒動で真っ最中の時、うまく連絡が取れるものか心配だったのですが、なんとかやれるようになりました。同じホテルに大手の化学メーカーに勤める駐在の人が泊まっていて、彼のメールBOXにはいくつもの「ILOVEYOU」メールが届いていたと話していたのですが、私の友人関係にはフィリピンに近い人はいなかったようで、1通も届きませんでした。やれやれ。
ホテルのインターネット
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さて、オランダに行く前に会社のメンバーに、オランダへのメールでは絶対に半角カタカナは使わないようにと指示していたので、こうした文字化けはなかったのですが、相互のやりとりで文字化け騒動は何度かありました。ホテルにはモデムでインターネットに接続できるサービスがあるのですが、小さなホテルでのこと、担当者がいないとパスワードや電源の付け方が分からないのです。オランダの日没は10時くらいのため、まだ明るいばかりと仕事をしていたり、食事をとっていたりするとすぐに深夜になってしまいます。そこで、夜はホテルに帰るとすぐにベッドに入り、早朝に起きだして風呂に入り、メールを出したりするのですが、早朝には担当者がいないのです。これは困ったと、夜担当者がいるときにアクセスすることに変更したのですが、うまく時間がとれない。仕事先でアクセスさせて貰おうと頼んだこともありますが、モデムアクセスで、しかも私たちの担当者はインターネット接続はできないということで他の部屋の人に頼んでくれた訳なのですが、どうも気兼ねしてなりません。そこでやっぱりホテルでと言うことで、何度か接続を頼んでいるうちに電源位置やパスワードを担当者が教えてくれました。これはこれで多少気兼ねなところがありましたが、特権だと思い利用することにしました。
hotmailと文字化け
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オランダでhotmailに接続すると当然日本語は読めません。誰からのメールなのか、アルファベットのところで簡単に推理します。中身も当然化けていますから、その場では理解できません。メモ帳を開いてコピーアンドペーストしてフロッピーディスクにセーブします。最初、このメモ帳の位置も分かりません。アクセサリの中にあるだろうと思ってもないのです。オランダ語の文字綴りでは英語とは少し違います。アクセサリの下にビジネスアクセサリというのがあったので、ここを開くとメモ帳のアイコンがありました。インターネットエクスプローラとメモ帳を開き、hotmailにアクセスするわけですが、日頃使い慣れていない、あるいは日本語版ばかりでアクセスしてばかりいたので、どうも勝手が違う。ゆっくりやればいいのでしょうが、どうも貧乏性の私は接続時間を気にしてしまいます。日本に電話をかけるよりよっぽど安くつくだろうにと思いつつ、やはりいろんな手順を踏んでいるうちにFAXより時間がかかってしまうような気になってしまうのです。まあ、こういう心配性の人はこんな作業はしない方がいいのかも知れませんがね。
最初に確認できたことは、日本からのメールは画面上で文字化けしていても、コピーしたものを「秀丸」で読み出すとほとんど完全に読めます。もっとも、一方で日本語版のWindowsをノートパソコンで立ち上げて、オランダ版のWindowsでインターネットにアクセス、フロッピーディスクを何度かやり取りするというのも時間がかかるものです。自宅でモデムアクセスをしていた当時はメールを読んでアクセスを停止し、返事を書いて再び接続するというパターンをとっていたのですが、ホテルからのアクセスではどうしたものか悩んでしまいました。最初はメールを拾うだけと、一方的に書いたメールを出すだけにしていたのですが、ある程度やり取りしているうちに時間がかかっても接続を続けてやることにしました。結局、1回のアクセスで1時間くらいかかるようになってしまいました。
こちらからのメールはローマ字で少しの文章を書いた後、添付書類にして出すことにしました。添付書類の形で出すと日本で確実に読めたそうです。そのうち少し長い文章を送ろうとしたところ、hotmail.comが受け取ってくれないのです。どうも転送時間がかかりすぎてタイムアウトになってしまったようです。仕方がないから、向こうからの文章もこちらで読めるのなら、こっちからの文章もコピーアンドペーストで読めるだろうと、ちょっと楽観気味にメッセージBOXの中に化けた文字を入れて送信したところ、やっぱり読めないと言う返事を貰うことになりました。hills君から、QKC.exeというコード変換のソフトが送られてきました。彼から送られてくる前に、長い文章はダメだったけれど、短い文章は添付書類にできたことを思い出し、分割したファイルにして送ったところ、すんなりhotmail.comが受け取ってくれたものですから、何か拍子抜けと言った感じ。hills君曰く、コードを7ビットに変換したものをメッセージBOXに張り付ければ日本でも読めるとのこと。でも、添付書類の方が簡単なので、短い文章にしたものを使うことにしました。半月ほどの滞在の間、ほぼ毎日一度はアクセスするようにして過ごしましたが、日本からやってきたメールはほんの少しでした。残念、残念。それでもいつでもこういう形で日本と連絡が取れるのだと言うことは大きな安心感が生まれます。
オランダのパソコン事情
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本当にハードな出張でしたが、何とか無事仕事をやり終えて帰国したわけですが、向こうにいるうちに英語が下手になってしまいました。と言うか、日本にいるとき色々言い回しなどを勉強していたつもりだったのですが、現場で仕事をするときに意志を伝えることに専念してしまい、結局ますますジェスチャーと単語だけの英語になってしまいました。何回かのオランダ出張の経験から、彼らの英語も付け焼き刃のようなもので、そんなに大したものではないとタカをくくった私は、とになく大きな声で自分が言いたいことを言う、分からないときにはペンで紙に書く、これが一番だと気付いてしまったからです。これじゃ英語の勉強にならないか。
せっかくのオランダ話ですから、少しくらいはパソコンネタをと思うのですが、そんなに面白い話題はありませんでした。それでも昨年訪ねたときにはあまりインターネットの話題は出なかったのですが、今年はいろんな人がインターネットにアクセスしていると話していました。私の取引先の男は2年前には「FAXで十分」と話していたのですが、今ではパソコンやインターネットをかなり上手に使っていますし、彼の友人達に逢うと女房連中は必ずhotmailアドレスを取っていると言います。帰ってから彼等にお礼のメールを出すのが大変でした。工事現場にいる男のひとりに「パソコンが趣味」というのがいて、日本のパソコンの値段やソニーのデジカメの値段を聞かれて参ってしまいました。ちょうど日本のパソコン雑誌を持っていっていたので、彼にそれをプレゼントして帰りました。私が滞在していたのはロッテルダムから車で20分程度離れた田舎町でしたが、その町のモールでもパソコンを扱う店はかなりたくさんありました。もっともパソコン専門店というのではなく、家電製品全般を扱う店がコンパックやパッカードベルの製品をおいているわけですが、どうもメインの商品がパソコンになってしまったという感じです。ゲーム機の店や携帯電話の店もパソコンショップを兼ねています。もうパソコンは趣味のものではなくなり、家電そのものになってきたという感じですね。マザーボードや拡張機器などを置いている店はほんの数件で、しかも飾ってあるだけと言った雰囲気でしたから、みんなメーカー製品をそれなりに使っているというのがオランダの事情なのでしょうね。
ソニーの攻勢
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さて、今月にはMicrosoftの分割という大きな話題があるわけですが、これはどうせMicrosoftが控訴することでしょうからまたの機会にお話しすることにして、最後の話題はソニーのPS2に移りましょう。
発売以来2ヶ月そこそこで200万台売り上げたというその勢いよりも、PS2を軸にしたソニーの攻勢とそれを取り巻く周辺の動きの方がダイナミズムに彩られているようです。まずはソニーの攻勢ですが、これは最初から言われていたことなのですが、ソニーはPS2を単なるゲーム機として位置づけているのではなく、次世代のホーム家電の中心的な位置に置こうと考えているわけです。それを裏付けるように、PS2のフォーマットを他社にライセンス供与し,128ビット・マイクロプロセサ「Emotion Engine(EE)」と描画用LSI「Graphics Synthesizer(GS)」のチップ・セットを外販すると発表しました。それに伴いプロセッサの増産体制に拍車がかかっているようです。ハードの外販と増産というのはそれなりの普及性があるでしょうが、それ以上にPS2のフォーマットのライセンス供与というのは大きな意味を持つものです。このフォーマットとは,CD−ROMやDVD-ROMなどのメディアの再生に必要な技術(ハードウエアからソフトウエア一式)を指すだけでなく、いずれネットワーク機能が追加されたときには,ネットワークのアクセス方式も含まれるわけですから、次世代のホーム家電の中心的に位置を占めてしまうわけです。Microsoftが慌ててX-Boxを出してくるわけですよ。
ソニーは続いて、現行プレイステーションの後継機「プレイステーションPSone(ピーエスワン)」を省スペース低価格15000円で、PS2には専用拡張ユニット「PS2 HDD+Ethernet(仮称)」を、そしてプレイステーション/PSone/PS2用に携帯電話機専用接続ケーブルやPSone専用拡張液晶ディスプレイなどを発売すると発表しました。ゲーム機として市場を取った任天堂とは異なった方向性で、ゲーム機を中心としながらもゲーム機に拘らないネットワーク世界を目指して一気に攻勢に出てきました。どうもソニーから目が離せないようです。
「Bleem for Dreamcast」
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といっていたら、あの米Bleem社から,セガ・エンタープライゼスの家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」で,PS1用のゲーム・ソフトを動作させ るエミュレータ・ソフト「Bleem! for Dreamcast」を開発したというニュースが流れてきました。パソコン用の「Bleem!」については一旦米Bleem社の勝訴となったものの、またまたソニーから特許侵害という訴訟が持ち上がってきています。この騒動はまだまだ続くでしょうが、この「Bleem! for Dreamcast」の面白さは、パソコンだけがエミュレータの主人公ではなく、ゲーム機だってエミュレータを走らせることができるのだということを証明してくれたことです。米Bleem社に「PS2のエミュレータはできないのか」と訊ねたところ、ドリームキャストの性能ではPS1が限界だとのこと。つまり、もっと機能が上がったゲーム機だったら可能と言うことだし、この先には仮想のゲーム機というものが出てくる可能性もで秘めているわけですよね。MicrosoftのX-Boxの性能がもっともっと凄かったなら、その上で全てのゲーム機のソフトが走るって事になる可能性だってあるわけだし、もっと進めて言えばX-Box独自のソフトなんて要らないから、X-Box上で走る仮想ゲーム機(全てのゲームソフトが走る)OSなんてどうでしょうかね。
MODチップ
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といっていたら、またまた面白いものが登場してきました。PS1時代にはMODチップを取り付けて、CD−Rでコピーしたソフトを走らせることが流行りましたが、早くもPS2にもこのMODチップが登場してきました。PS1時代には私も面白がってこのMODチップを取り付けたものでしたが、最近ではソフト上でこのMODチップの存在を見つけて正式版が動かないと言う時代になってしまいました。ですから、我が家ではこれを取り付けたものと、取り付けてないもののふたつのPS1があるわけですが、新たなPS2も同じ道筋を辿っていくのでしょうね。このMODチップですが、イタリアの会社が開発したそうで、最初はPS2に取り付けてPS1のコピー版が動くだけと言っていたのですが、毎日進化しているようで今ではPS2のコピーCD−Rも動くと言っています。興味のある人はhttp://www.origa.com/psx/psx2/index.htmlを覗いてみると、このチップを売り出していますよ。価格は日本円で4300円程度です。あなたはどうしますか。
あっ、私はまだPS2を買ってなかったのだ。どうしよう。
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