OMATSURIKOZO's talk salon

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2001年3月号
連載167

まだまだ続く悪戦苦闘
Pentium4にWindows98

インターネット時代の「一太郎11」
インターネットディスクは使えるのか?

 厳しい寒さも後一息といったところでしょうか。今年の寒さはひとしおでしたね。こういう年の春は本当に待ち遠しいものです。皆さん、風邪などに注意して元気に春を迎えましょう。
 私は昨年冬に父を亡くし多忙な1年を過ごしたわけですが、無事に一周忌も終わりやっと一息といったところです。同居していた父が亡くなるということは、こんなにも寂しいとは思いもしませんでしたし、父が付き合っていた交際範囲の多さに音も上げています。気楽に自分一人のことをやっていれば良かった時代が懐かしくなります。

WindowsMeは止めました


 さて、年末に導入したPentium4ですが、なかなか快調には動いてくれません。先月号でも書きましたが、OSとシステムを一度に交換したため不都合の要因がどちらにあるのかが分からなくなってしまったのです。友人たちに話をすると声をそろえて「どうしてWindowsMeなんてタコなOSを入れたのだ」と馬鹿にされてしまいました。WindowsMeはシステムのリソースを食うためにユーザーエリアが減ってしまい、スワップを繰り返すぞというのが彼らの言い分です。また、デバイスドライバにしても、WindowsMe用というのはなかなか出ていなくて、Windows98用で対応するのですが、古い機器では不都合が生じてもいました.私がまだ使っているシャープのレーザプリンタJX-9100は、WindowsMeではドライバを入れているにもかかわらず、起動のたびにドライバが無いと言い張ります。プリンタの電源を切ってパソコンを立ち上げると何も言われませんし、後でプリンタの電源を入れると問題無くプリントアウトもしてくれます。それなのに、起動のたびに文句を言われるのは気分が悪いものです。一番気に入らなかったのは、FakeCDというフリーソフトが作動しなくなったことです。このソフトはハードディスク内のディレクトリをWindowsにCDとして認識させてしまうソフトです。辞書関係はハードディスクに転送すると動かなくなるものが多く、CDで検索するとスピードが遅い。特にCDの場合、いくら40倍速といっても読み始めるまでの回転数の調整までに時間がかかってしまいます。これを解決するためにFakeCDというソフトを利用していたのですが、WindowsMeにしてからは「設定が完了しました」というメッセージはあるものの、実際には仮想CDが出来上がっていないというトラブルを抱えたままでした。

Windows98に戻しても


 えーい、仕方がない。また面倒だけれど再フォーマットだと、ついに決意しました。Toshi先生は暇に(?)まかせてかしばしば再フォーマットしたと書いていますが、根っからの横着者である私にとってはこうした手間は少しでも削りたい訳なんですが、こうなっては仕方がないと再びWindows98をインストールすることにしました。Windows98なら慣れたものです。30分ほどでインストールが終わり、今度は再びソフトのインストール、デバイスドライバのインストールと続きます。これがめんどくさかったわけで、なにをどう入れたかチェックをする癖がない私は、しばしば後戻りする羽目になります。プリンタドライバは問題なくなりました。FakeCDはうまく作動してくれます。うーん、やっぱり新もの食いは問題がある、慣れたOSが一番と喜んだのもつかの間、DVDがやっぱりうまく動きません。映画は映ることは映るのですが、動きがぎくしゃく、音が飛んでしまうのです。おいおい、私のパソコンはPentium4だぞ。Celelon500程度のマシンでも動きや音に問題がないのに、どうしてなんだ。雑誌の記事によるとサウンドボードに問題がある場合があるとも書いてあるし、Pentium4にはDirectX8.0でないと問題があるとも書いてあるし、どこに問題があるのだ。DirectX8.0を入れて再起動。やっぱり同じ。うーーん。仕方ない、どこかでサウンドボードのいいやつを買ってくるかと思案中です。
 古い友人に20世紀末にPentium4を導入したと話すと、「今なににパソコンを使ってるの?又おまえのつまらない見栄が出たな」と笑われてしまいました。まったくもってとんでもないPentium4導入記でした。

無線LANが欲しい


 今新しく買い込みたいものに無線LANがあります。昨年の夏にネットで購入した液晶ディスプレイ付のCelelonマシンですが、女房に取られてしまった話は書きましたね。そのマシンにLAN用のケーブルを付けようとしたのですが、再び天井裏をはい回るほどの元気は出ない、それでもインターネットにはつなぎたいと廊下をケーブルで引き回すという野蛮な方法を採ってみました。最初は彼女もインターネットに接続するたびにケーブルを伸ばしていたのですが、半月もたたないうちにパソコンの電源も入らない、当然LANケーブルは引き延ばさないといった状態になってしまいました。これはLANケーブルの引き延ばしが面倒だったのか、インターネットへの興味がそれほど湧かなかったのかはわかりませんが、実際私が彼女のパソコンからインターネットにアクセスしようとしても面倒ということにはかわりありません。そこで欲しくなったのが無線LANです。昨年秋から店を覗くたびに無線LANコーナーを探すのですが、まだまだマイナーな領域のようです。インターネットで調べるとまあまあの商品が発売されているのですが、どうも高いと感じてしまいます。それはどうしてかというと、この無線LANにおいては無線の発信ステーションであるベースと無線を受けるターミナル(たいていがPCMカード)が最低構成となるわけですが、発信ステーションの価格が3万円以上するのです。しかも、この発信ステーションは単なる発信ステーション機能だけでなく、ISDNルータやCATVルータを兼ねていたりするものの方が主流で、単純発信ステーションのものはあまりないのです。私の家ではCATVルータは着いていますから、単純発信ステーションだけが欲しいのです。ところがこの製品の価格が余分のものが付いている機器とほぼ同じなのです。この事がとても気に入らず、模様眺めの状態が続いていました。

やっと希望に近いのが発売された


 私が欲しかった構成は、単純発信ステーションとUSBでパソコンと繋ぐことができるターミナルです。ノートパソコンではPCMカードはとても役に立ちますが、普通のパソコンでこれを接続しようとすると余分に接続機器を購入しなくてはなりません。今年のはじめまでこれを満たす構成で金額を調べていると5万円をオーバーしていましたが、アイオーデータから新製品が出ました。無駄にものは全て省き、単純発信ステーションが2万円、PCMカードあるいはUSBターミナルが1万円という構成です。どうやら私の希望する製品のようで、インターネットで情報を集めたところ、なかなか優れものということです。でも、市場にはまだ余り出てないらしく、販売している店舗も余りありません。でも、これに決めました。これでケーブルから解放されてどこででもインターネットにアクセスすることができるぞ。私の部屋の片隅で眠っていたノートVAIOもこれで蘇るのでしょうか。

誰も注目しなくなったワープロバージョンアップ


 2月の初旬には「一太郎11」が発売になりました。昔は「一太郎」がバージョンアップされるたびに雑誌は鳴り物入りで特集を組んだものでしたが、最近はひっそりしたものです。友人の中でも「もう一太郎のバージョンアップはしない」といっている人も多いのですが、私はATOK14欲しさにインターネットで申し込みをしておきました。早速インストールをしてみましたが、昔のように新しい機能を探してみようなどとは思いません。ATOK14に昔の登録辞書を追加して同じように変換できればいいだけのことです。これだったらなにもバージョンアップすることもないかとは思いながらも、少しでも変換効率が上がるかも知れないと言った淡い思いももっているわけです。漢字変換能力においてもそこそこのところまで来ていましたから、ATOK14に代えたからといってそんなに変わったという意識はありませんが、満足はしています。

ちょっと期待しているインターネットディスク


 この「一太郎11」の目玉はインターネットディスクです。登録すればインターネット上に自分のハードディスクをもてるというものです。hotmailというWebメールを有効に活用できるようになった私は、この考え方にはとても興味を覚えました。世界中どこにいてもインターネットに接続しているパソコンさえあれば自分のメールを確認できると言うことがどんなに有効かと分かってきた私にとって、メールボックスだけでなくハードディスクまでWeb上にもてると勘違いしてしまいました。やってみるとそこまで単純なものではありませんでした。特別なソフトをダウンロードして、そのソフトウェアを通じてインターネットにアクセスする必要があるのです。これでは簡単にWeb上にHDDが出来たといえません。4月からサービスされるという公開サービスではこれに近いことが出来そうですが、今は出来ません。紹介によるとこの公開サービスでは公開用のURLを貰うことで自分のフォルダをWeb上で見ることが出来そうです。こうなれば自分が持ち歩こうと思うファイルをそこに入れておきさえすればいつでもどこでも取り出すことが出来るかも知れないと期待しています。
 なんだかインターネット時代の期待が膨らんでくるように思えたのですが、実際に登録作業をしてみようとすると出来ないのですよ、これが。どうもアクセスが殺到しているようで、いざ登録画面に入ろうとすると「ページが見つかりません」の一点張りです。おいおい、どうなってるんだよ、ジャストシステム。登録作業もそうですが、実際に外からアクセスしようとした時、「ページが見つかりません」じゃあシャレになりませんよ。

考えてみると恐いぞインターネットウィルス


 さて、これだけ普及してきてしまったインターネット、新聞等でもインターネット関連の記事が載らない日が無くなってきたように思います。インターネット通販、インターネットオークション、インターネットウィルス、等々。いろいろなインターネット時代の弊害も話題になるわけですが、これだけ普及してきたブローバンド時代最大の恐怖はメールウィルスでしょうね。私の会社の友人も、知人宅からのメールウィルスでハードディスクの中がドンドンおかしくなってきたそうで、とうとう再フォーマットのうえに再インストールを薦めました。話を聞けば知人宅のお嬢さんがパソコンオタクになってしまい、インターネット上でおかしなものを拾い込んできたことが要因だったそうです。家庭内のパソコンの被害ならたいした問題はないでしょうが、タチが悪い最近のメールウィルスはメール上に載せて他人のパソコンにドンドン増殖していくものですから、ウィルスに冒されているパソコンから会社などのメールアドレスにウィルスを繁殖させるわけですから、その被害は目も当てられません。貴重な資料を貯め込んでいたハードディスクの中にウィルスが浸食した原因を追っかけたら、自分宛に届いた個人メールだったなんて事になったら顰蹙ものです。大きな会社でさえまだまだセキュリティというか、ファイアウォールが機能していないなんて話が聞かれますが、これだけ広がってしまったインターネット網の中はセキュリティといった概念を持たないユーザーの方が多いわけですから、大変なことになる可能性は高いです。

自己防衛も考えよう


 こうしたことにほとんど無頓着であった私もここに来て少し考え方が変わってきました。とうとうNorton SystemWorksを購入しました。Windows3,1時代には愛用していたNortonユーティリティでしたが、最近のWindowsはいろいろな機能が付いているのでそんなに専門的なチェックまでしなくていいとタカを食っていました。しかし、友人のハードディスクデータ破壊の話を聞くと、もはや自分だけの問題ではなくなってきているのかも知れないと、ウィルスチェックもしてくれる、WindowsのシステムチェックもしてくれるということでNorton SystemWorksを購入したのです。実はあまりに機能がありすぎてどれがナニをやっているのか機能を調べるだけで疲れていますが、ハードディスクの最適化など色々試しています。このユーティリティの中に詳しいシステムチェックがあって、そのなかでマルチメディア機能をチェックすると必ず暴走してしまうのです。どうもDVDがうまく走ってない事とも関連しているなとは感じるのですが、まだどこに問題があるのか突き止められていません。うーん、やっぱりパソコンは難しいや。


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