春になりましたね。暑さ寒さも彼岸までとは昔の人はよく言ったものです。今年の冬はいささか寒いものになりましたが、それでも日本の冬はそんなに寒いものではなくなっています。これも地球温暖化の故と言うことでしょうか。1月になってからの寒さというのは、もう目の前に春があるということで少しの辛抱と思えるものですが、これが11月からの寒さではじっと寒い冬を耐えなくてはと思うから辛いものがあるでしょうね。でも、もう桜の蕾が膨らんできました。花見は目の前です。私は桜の季節が好きです。あの妖しいまでの美しさは桜ならではといえます。ヨーロッパにも桜は咲いていましたが、厚ぼったい八重桜の類より、はらはらと花びらが降りしきるソメイヨシノこそ日本の桜でしょう。
Pentium4マシンの設定完了さて、わたしのパソコン環境は相変わらずヒッチャカメッチャカです。まずは、Pentium4マシンの現況から。先月号で、どこに問題があるのか分からないけれど、DVDの再生がうまくいかない、でもこれ以上弄っていたらまた悪くするかも知れないと言う話を書きましたが、結局再度挑戦してみることにしました。友人達と色々話していたら、「それはチップセットとデバイスドライバがうまくかみ合っていないのでは」と言う話が出てきました。そういえば、このマザーボードは今までのモノとは互換性が無くなっているチップセットを載せている、ウン、頷けると思ってしまった私は、結局再度挑戦してみることにしました。友人に言わせれば、「マザーボードにデバイスドライバの入ったCD-ROMが付いていたはずだ、それをインストールしたらどうか」というものでした。私の記憶でもCD-ROMは確かに付いていました。しかし、設定の最中にそれが要求されることもなかったため、忘れてしまっていました。慌てて探したものの、モノの管理に疎い私のことですから、結局そのCD-ROMは見つかりません。どうせ、あんなものはドンドン古くなっているんだ、新しいモノはインターネットで探した方がマシだと自分に言い聞かせて、マザーボードの製造元であるインテルのサイトを探し回ることにしました。色々探し回った結果、ありましたよ、チップセットのドライバが。ダウンロードして、解凍、そしてインストールです。はい、再起動。おいおいおーい、立ち上がらなくなったじゃないか。どこがどう間違ったのだ。やっぱり!。自分でも懸念はしていたのです。でも、これをやりさえすればうまくするとDVDの不都合は嘘のように解決するという幻想に疲れてしまったわけです。その幻想に到達する前に「地獄」が待ちかまえていました。こんな事はいつものこと、なんて言う達観からはもう遠く離れて、起動−ハングアップ−再起動−ハングアップのドグマの中に、自分の無能さと不運を嘆くだけです。同じ事を繰り返していても前には進めない、何とかパソコンの再起動の隙間をついて割り込みをかけ続けようと試みるわけですが、うまくいかない。「もう、再フォーマットだ!」と叫んで割り込みをかけた瞬間、起動はドグマから離れ、先に進んでいきます。「えっ」、「そんな馬鹿な」と私が呟いたとしても、事実は小説より奇なり。Windowsは起動してしまいました。恐る恐る、というか、こうなったら希望に満ちて(?)、DVDを立ち上げてみます。映画DVDでは分かりにくい、音楽DVDをかけてみる。うっ、うまく再生が続くではないか。カーソルで早送りをして、いろんな場面で再生を続けるのですが、音が途切れることもなく、画面が停滞することもなく滑らかに進行していきます。「うん、当然だよな、このマシンはPentium4だぞ」と嘯いてみても仕方がありません。ついさっきまではドンガメPentium4だったわけですから。うまくDVDが動いた喜びよりは、あの起動のドグマから抜け出たことの方が嬉しいという「悲しさ」を感じてしまいました。本当にパソコンというやつは・・・・。 性懲りもなく次の試練にやっとこの「地獄」から抜け出たというのに、性懲りもなくまたもや新しい機器(危機)を購入してしまいました。先月号で欲しいと書いていた「無線LAN」です。 無線LAN 購入ルータを兼用した無線LANは各社から発売されていますし、単独のアクセスポイントとなるものも時々はありますが、金額的にそれらが変わらないと言う事に不満を持っていた私は、今ひとつ購入の意志が固まらなかったのです。ところがやっとのことでPentium4マシンの調整が終わったところに、例のアイオーデータの無線LANの発売があったわけです。もう気持ちは完全に傾いていましたから、インターネットのkakaku.comで値段を確認したところ、アクセスステーションであるWN-B11/AXPが2万円、カードタイプのアダプタWN-B11/PCMとUSB接続のアダプタWN-B11/USBが共に1万円ほどでありました。 私の家のLAN構成は、私の自室に2台のパソコンとケーブルモデム・ケーブルルータ・LANのハブ、娘の部屋とパソコンクラブでしばしば使うの部屋にはLANケーブルを張っているといったものです。ところが、女房のパソコンをおいてある部屋にはケーブルを敷設していません。この部屋にまでケーブルを張る事も考えたのですが、部屋と部屋をつなぐ為にはいろいろと労力が必要になるため、結局彼女がインターネットをつなぐ時には廊下にケーブルを這わすというやり方を取っていました。勢いというものがあって、昔家庭内LANを構築しようと意気込んだ時には部屋の壁に穴をあけたり、天井にケーブルを敷設する事も厭いませんでしたが、今ではそこまでの勢いがありません。といっても、この現状はどうもスマートではない、かといって、今更時代遅れのケーブル敷設もなんだかという気持ちのままずるずると日が経っていました。そこで、とうとう腰を上げたわけです。選択のポイントは、ケーブルモデムルータをそのまま使い、私の部屋のハブにアクセスポイントを増設して、有線LANからアダプタを接続したマシンまで無線で繋ごうという計画を満足させる機器の導入です。アイオーデータの無線アクセスポイントであるWN-B11/AXPは、ハブに接続して有線間は100BASEもサポートしてくれるというものです。アダプタは、接続するマシンにカードの挿入口がないデスクトップでもあるし、部屋の隅に仕舞っておいたVAIOに接続したとしても使えるUSB接続タイプWN-B11/USBにしました。これでうまくいけば居間でみんなと一緒にテレビを見ながらインターネットしようなんて考えたわけです。まあ、こんな事を考えたとしても、結局は私のことですから数回やってみて「居間でこたつネットだ」と喜んでみるだけの事かもしれませんがね。 スタイルはグー 気に入りましたインターネット通販で注文をかけると数日でものが届きました。箱から取り出してみると、その小ささに驚いてしまいました。アクセスポイントであるステーションははがき大、アダプタはカード大です。なかなかスマートなスタイルで、ステーションの外周にU字形の枠があり、これを立てるとそれがアンテナになるというものです。アダプタの方も、本体の端にある3cm程のアンテナを立てるというもので、見た目には非常に無線が飛びやすいというか、アンテナの立て方で繋がりやすいのではと思わせるところがあります。すっかり気に入ってしまいました。 ほろ酔い気分でドツボにところが、こんなものの接続なんて簡単なものだろうと、晩酌でほろ酔いとなって接続を試みようとしたのが間違いのもとでした。問題で一番大きかったのは、私が無線LANにいまひとつ無知だったことでしょう。通常の機器であれば接続したパソコンだけで設定は完結するわけですが、LANの場合は2台のパソコン間で通信が出来なければ設定が完了しないと言うこと、LANにはIPアドレスの概念が不可欠なこと、無線LANの設定概念を掴んでいなかったことなどがあるわけですが、その失敗談を語ってみましょう。 気の短い私は、当然マニュアルも満足に見ないまま、アクセスポイントをハブに接続します。付属の設定ソフトを立ち上げインストールすると、設定画面に入るので「こんなものは初期設定で、YES・YESと続けていけばOKだ」と済ませてしまいました。これでアクセスポイントの設定は完了とばかり、今度は女房のパソコンにアダプタを接続して、ドライバをインストールします。ドライバが認識されると今度は設定ソフトと続くのですが、設定を済ませたつもりでも相手のパソコンが見えません。子局の設定ソフト上では無線状態が携帯電話の棒のように視覚的に見えますが、パソコンが見えないのです。うーん、これはどうしたんだ、どこかおかしいとここからマニュアルをじっくり読み始めるわけですが、どうもうまい解決方法が見つからない。そこで、一度アンインストールし直して再度デバイスインストールから始めたわけですが、今度は何度インストールし直しても「コントロールパネル」「システム」「デバイスマネージャ」を見るとアダプタのところに!マークが付いたまま、消すことが出来なくなりました。その内、あっちの部屋こっちの部屋と行ったり来たりすることに疲れ果て、秘蔵(?)のVAIOを引きずり出し、これにアダプタを接続することを試みることにしました。ところが、このVAIOのFDDはUSB接続です。このとき、素直に設定ソフトをHDDにコピーして設定を始めれば良かったものを、スケベ心でUSBハブをかましてやってしまいました。それが悪かったのかどうかは分かりませんが、やはりうまくデバイスインストールが出来ません。結局、ほろ酔い気分でこんな設定をするものではないと自分に言い聞かせ、休みの日を待つことにしました。 ひとつひとつ確実に設定を友人に相談したところ、快く手伝いを申し出てくれたので休日の日に再挑戦をすることにしました。彼曰く、「2台の機器があってもひとつずつ解決していこう」と、まず本体であるアクセスポイントから始めることにしました。「こういう時にはまず一度電源を落としてから再設定することがよい」という彼の忠告に基づいて、設定プログラムも落とし、一から出直しです。我が家のケーブルルータのIPアドレスは192.168.1.1となっています。ハブに接続しているパソコンには自動的に固有のIPアドレスが設定されていて、アクセスポイントの設定ソフトのウィザードからみると、アクセスポイントのIPアドレスは192.168.1.37となっていました。DOSでpingコマンドを打ってみると、確かにこのアドレスとは交信しているようです。 どうもレジストリに問題がよしよし、次はアダプタの設定です。とりあえずVAIOの方はさておき、女房のパソコンの方から始めます。先日行ったデバイスの削除から始めたのですが、やっぱりデバイスインストールで躓いてしまいます。友人はここでDOSからscanregを打ち込んで、このWindowsのレジストリを確認しようとしたのですが、エラーメッセージが返ってくるだけです。「いろいろなアプリケーションやデバイスを入れてくるとレジストリがおかしくなることがあるので、これを試したのだけれどこんなエラーメッセージは初めてだ」と彼は言います。ひょっと思いついたのが先日購入していたノートンシステムワークスです。あの中には確かレジストリの整理をしてくれるユーティリティも入っていたはずだと、これをインストールすることにしました。デバイスを削除した後、ノートンユーティリティを走らせ、再度デバイスインストールを行ったところ、何の問題もなくインストールできてしまったのです。おいおい、そんな・・・と言ったところで事実は小説より奇なりとはこのことです。何回もやり直しているうちにどうもレジストリをおかしくしてしまっていたようです。ネットワークコンピュータをクリックすると他のパソコンが見えてきました。ホストの方からも子局が見えます。やったー!。インターネットにアクセスしてみても子局からアクセスできます。速度は?って、11Mbpsのスピードは充分満足できるものです。通信状態が悪くなればこの通信速度は遅くなるとは聞いていますが、木造の家屋で2部屋ほど離れたところでは気になるほど通信速度は遅くありません。 VAIOでこたつネットは続いてはVAIOです。このVAIOにはたくさんのアプリケーションがインストールされていて、起動する時間が非常に長く、この起動時間の長さにうんざりしてだんだん使わなくなっていたのです。今回もこの起動時間の長さをたっぷりと味合わせて貰いました。設定がうまくいかず、再起動のたびに相当な時間がかかってしまいます。その上に何度やり直しても!マークばかりです。だんだん頭に来た私は、今度はノートンユーティリティなどは考えることもなく、再フォーマットだと叫んでしまいました。実はFDDもCD-ROMも外付けのVAIO,C1Rというシリーズで考えもなく再フォーマットすると言うことがどんなに危険性があることなのか、後で思い知りました。SCSIカードをDOSで認識させるためにはconfig.sysにカードドライバが必要なこと、Windowsのインストールの途中でシステムがDOSからWindowsに変更され、このときデバイスドライバがDOSからWindowsに変更されないとCD-ROMが認識できなくなることなど、またまた悪戦苦闘を繰り返したわけです。まあ、色々ありましたが、現在では女房のパソコンからもVAIOからもWN-B11/USBを使ってインターネットに接続することも出来るようになりました。VAIOにしても思い切って再フォーマットしたおかげで使いもしないアプリケーションをさっぱり削り落とし、起動も早くなりました。と、強がりを言っておこう。 |