OMATSURIKOZO's talk salon

ランダムアクセス
2001年11月号
連載175

DVD時代に入ったね
裏モノDVD,DVDレコーダ


DVDレコーダを買っても古いビデオを録画
ゲーム専用機も互換機時代

 めっきりと涼しくなってきたと思っていたら、もう11月です。夏が訪れるまではゆっくりとした歩みを見せる時間は、秋風と友に足取りを速くしてしまいます。貿易センタービル激突事件以来、炭素菌、アフガン爆撃、狂牛病と世の中のせわしなさに拍車がかかってきているようです。皆さんの生活にはお変わりありませんか。世の中不景気不景気と言われながら、デフレの影響を受けてか、私は生活の忙しさに変わりありません。働いても働いても稼ぎが多くなるのではなく、少しずつ目減りしてきていると言った感じですが、皆さんの実感はどうなのでしょうね。

上海で見つけた海賊版DVD映画ソフト


 さて、今月の話題はDVDです。
 この夏には私も出張で出掛けた中国本土ですが、今回は部下を行かせたのです。私の出張の場合は大変きつい日程であったため、面白いところを見つけることができなかったのですが、彼は1週間以上、しかも2回目の出張だったため、面白いモノをおみやげに買ってきてくれました。DVDソフトです。台湾・香港・タイなどの夜店ではVCDの裏モノソフトがよく出回っていて、私もいくつも買ってきました。ところが今度はDVDです。購入価格を聞いて驚いてしまいました。最初、40元/1枚と言われたそうですが、5枚以上買うから負けろと交渉したそうです。とうとう交渉の末、15元/枚ということで満足したそうなのですが、1元が15円ですから、225円ですよ。おいおい、それはVCDではないのかと疑ったのですが、やはりDVDです。今日本でCD-Rの値段が300円/枚ですから、信じられないほどの安さです。上海の街にはこうした裏モノをよく扱っている小さな商店街があるのだそうです。仕事先の人に教えられた彼は休みの日にタクシーをかって出掛けたそうです。ソフトの数は豊富で、私にくれたのは「パール・ハーバー」です。おいおい、これってもうDVDになっていたかい。ところで15元/枚で満足していた彼ですが、その後ホテルの近所を探索していたら、同じようなソフトを売っている店を見つけたそうです。そこは正札から10元/枚とあったそうで、彼はジンンダを踏んだということです。まあ、裏モノ専門店では品数が多かったからいいやというのが彼の言い分ですが、仕事先の人達はその専門店街でもっと値切って帰ったと聞いて彼は今「甘かった」と反省してるそうです。
 さて、そのソフトなのですがプレス物です。これが安さの要因なのでしょうが、どの位の量を生産しているのでしょうね。やはり中国本土に工場があるのでしょうかね。画像の方は今ひとつの物で、字幕は英語と中国語が付いていました。VCDの製作では、上映の始まった映画館にカメラを持ち込んでスクリーンを取り込んだ物をVCDに変換するのだと聞いたことがあります。VCDでは当初プレス物ではなくてCD-Rに書き込んだ物もありましたが、DVDの世界では一気にプレス物になったのでしょうかね。ウン、裏モノの世界は深い、と感心したものでした。

DVDレコーダDMR-E20を買いました


 DVDといえば、パナソニックのDVDレコーダーを購入しました。今年の7月頃に発売が開始されたDMR-E20という機種です。7月号の「ランダム・アクセス」にもこれが欲しいなと書いていたものです。我が家のパソコンには1年以上前からDVDを取り付けていましたが、映画を見るのにパソコンDVDでは寝転がってみるわけには行きません。そこで居間で寝転がって映画鑑賞、その上録画もできるというDVDレコーダーに食指が動いていたわけです。なかなか人気の商品らしく、インターネット上でも価格がなかなか下がりませんし、在庫が望めないと言ったことでしばらく静観していたのです。先月地元の家電ショップに行った時、店頭に並んでいました。物を実際に見ると再び欲望がかき立てられるものですね。メーカー希望価格が135,000円、その店では108,000円(DVD-RAMメディア5枚付き)、インターネット上では90,000円となっていましたが、5年間保証と言うことでその店で買うことにしました。ところが在庫がないので1週間ほど納期を待ってくれと言われ、今まで待っていたのだから良いだろうと金を払って帰りました。これがいつまで経っても届かないのです。この地方一番の量販店のことだから入荷も順調にあるだろうとタカを食っていたのですが、1ヶ月近く待たされました。しびれを切らして一度電話をかけたところ、「すいません、まだ入ってないのです」の一言。私はクレーマの性格に薄いのですが、それでも「約束の日を大きく過ぎているのだから、状況説明の電話くらいよこしたらどうか」と言ってしまいました。それから1週間以上経ってもまだ連絡がない。そこでもう一度連絡を入れると「今日入庫したはずだから調べてみる」と言い、夜に届けてくれました。おいおい、これじゃ何度か入荷したものの、その時々に売っていたのじゃないかと疑ってしまうよ。

DVDの規格は?


 パソコンの世界でもDVDはホットなトレンドとなっていますが、まだまだドライブの価格が高い。その上規格の数が多すぎると言った点で、今ひとつ踏ん切りが付かなかったのです。DVD規格といえば、中心となっているのがDVD-Rで、書き込み専用、しかし標準規格でほぼどのドライブでも読み込むことができるものです。ややこしいのが再書き込みができる規格です。松下陣営はDVD-RAM、ソニー陣営はDVD-RW、DVD+RWなどを提唱しています。パソコン用ドライブとしては、DVD-Rの書き込み速度で金額が決まっているような気がします。松下のドライブはDVD-RAM2倍速・DVD-R等倍速=5万円程度、ソニーはDVD-RW2倍速・DVD-R2倍速で8万円程度といったところです。どっちの規格がいいと言ったところで、世の中の流れ、市場を取ったものの勝ちです。案外面白いのは標準再生機への互換性が高いと言われているDVD+RWなんですが、標準規格であるDVD-Rそのものをサポートしていないと言ったところでしょうか。
 まあ、こんな風に色々な規格がせめぎ合いをしていて、記録型のドライブを購入しても画像を記録しようとするならばドライブの他にMPEG2エンコーダとソフトが必要になります。合わせれば結構な金額になりますし、パソコン上でしか細工ができないとなれば家族みんなの楽しみともなりません。そこで今回はイージー操作でビデオ録画・再生ができるE-20の購入に踏み切りました。ドライブはDVD-RAM2倍速・DVD-R等倍速というものでしょうが、簡単操作といううたい文句が良いですね。いずれ、このレコーダとパソコンとを組み合わせるためにパソコン用のDVDドライブも購入するとして、今回はその機能を試してみることにしました。
 E-20の取り付けはビデオと同じです。ただ、ビデオも付けたままE-20も付けると言うことで、我が家のメインテレビは非常にゴチャゴチャしたものになってきました。取り付けたら早速録画・再生をしてみなければなりません。DVD-RAMメディアをセットしたところ、ビデオテープと違ってまずフォーマットから始めなくてはなりません。時間がかかるのかなと思っていたら案外短い時間でフォーマットしてくれます。テレビを録画、続いて再生させてみると、「おお、いけるじゃないか」と声が出ました。ビデオテープに録画したものを再生させると明らかに画像が劣化していましたが、DVDメディアではちょっと判別がつきません。売り物の「追っかけ再生」という、録画中、録画を続けながら録画された最初の部分を再生できるという機能なのですが、これを試していると現在テレビに流れてきている画像なのか録画したところの再生なのかこんがらがってくるほどなかなかの画像です。当然静止画像もくっきりしたものです。

古いビデオデータをDVDに


 私がE-20を購入したひとつの目的に、古いビデオテープをこれに変換してしまうというのがありました。これはそのまま残すものと言うことでDVD-RAMではなくDVD-Rで採ろうと考えました。そこで購入した量販店でDVD-Rメディアを買おうとしたのですが、目が飛び出るほど高い。1枚2600円という値が付いています。こんなに高いものだったかなと思いつつ、1枚だけ在庫のあったものを購入して帰りました。他の店を当たってみましたが、CD-Rメディアは腐るほどあるものの、DVD-R関係のメディアは余り在庫がありません。それでもDVD-Rメディアをかなり多く在庫していた店で価格を見ると、1枚1000円程度ではありませんか。なんだか腹が立ってきました。CD-ROMのメディアもそうですが、店によって価格は大幅に異なっています。しっかりと標準的な価格を把握しておくことは大切です。家に帰って古いビデオを持ち出しDVDに録画し直す作業を始めることにしました。DVD-Rは録画に失敗するとメディアがダメになってしまうので、DVD-RAMで練習しようと言うことになり、ホームビデオを再生し始めました。長い期間この録画テープを見ていなかったので、テレビに映し出される子供達は小学生からよちよちの1歳児までです。本当に可愛い。当初の目的を完全に忘れ、ビデオに夢中になってしまいました。亡くなった親父やおばあさんも登場します。写真で見るだけでなく、動きと声が同時に出るというのはリアリティを増します。古いビデオテープですから、画面がぶれることもしばしばあります。早くデジタル化しようと考えたことは正解のようです。娘が「お父さん、これって3倍速で撮ってたの?」といいます。どうも当時のテープメディアが高価だったため、3倍速で録画していたようです。2時間くらい再生したところで「メディアが一杯です」と告げてきました。録画したテープはまだまだあります。しかも、あっちこっち無駄なところもたくさんありますから、少し編集をし直した方がいいかもしれません。「どうやら、DVD-Rでそのまま転送記録するよりは、DVD-RAMに録画して編集した方が正解のようだな」と考え直すことにしました。DVD-RAMで録画していたら他の機種に持って行きにくいと考えていたのですが、とりあえずDVD-RAMでデジタル化したものを作り上げておきさえすれば、いずれパソコンにもドライブを購入して細工もできるだろうと考えるようになりました。

最近の家電はパソコンより大変だ


 さて、この編集を始めたところ、確かに機能は色々付いています。しかし、奥が深い。マニュアルを見ながら格闘です。パソコンを使っての視覚的な編集の方が易しいのかもしれませんが、そこそこの機能は全て付いています。満足、満足。他の機能も色々付いているのですが、こりゃ、頭が痛い。じっくりと使いこなしを覚えていかないとと思っているところです。

ゲームキューブ互換機の登場


 松下電器から任天堂のゲームキューブ互換の「キュー」が発売されました。5月のElectronic Entertainment Expo 2001でデモ機が発表されていましたが、とうとう発売になりました。ゲーム専用機で互換機を認めたのはこれが最初のような気がするのですが、私の記憶違いでしょうか。もっとも過去に互換機が出たと言っても弱者連合であったわけで、天下の任天堂がいくら王座をPSに奪われたからと言って互換機を認めるとはと驚いてしまいました。任天堂のゲームキューブはDVD再生なんて余分なことはしない、単純にゲーム機だと出してきましたが、松下はDVD再生もできるAVも強いということを売りにしてきました。とにかくゲーム機はハードが出なければソフトの開発が弱くなると言うのは自明のことですから、任天堂としてはMicrosoftのXboxの登場前にゲームキューブの普及を図りたいのでしょうね。ソフト開発の行いやすい仕様のマシンを作ったというゲームキューブのコンセプトや内部構造の説明を雑誌で見かけましたが、激動のゲーム機市場においてゲームキューブはどんなポジションが取れるのでしょうか。任天堂の互換機路線はソフト開発部隊まで持つ任天堂の新たな戦略で、MicrosoftのXbox戦略と対抗しようとするもののように思えますが、面白いことになったものです。

英会話教室に通ってます


 最近、イーオンという英会話教室に通い始めました。5年以上雇用保険に入っている人には奨励金というか、還付金が帰ってくると言うことを聞いたのです。私が片言のとんちんかんな英語ばかり連発し、「こっちのmeanさえ伝わればいいのさ」と嘯いていたら、「アンタの汚い英語なんか聞きたくない」と女房が突っかかってきます。彼女は昔から英会話をやりたいと外人の人が開いていた塾にも通ったことがあるのですが、結局中途半端なまま諦めていたのです。私が一念発起して我流の勉強を始めた時に一緒にやろうと誘ったのですが、上記の言葉で頓挫したままだったのです。そんなとき、奨励金のことを話すとパンフレットを貰ってくるとイーオンに出掛けて行きました。どこでも良かったのでしょうが、たまたま彼女の通勤途中の駅前に教室があったからでしょう、イーオンにしたようです。行くと早速勧誘され、編入するクラスを決めるため彼女の英会話能力を試験されたそうです。どうもひとりで行くのは寂しいとばかり、家に電話をかけてきて私まで誘うのです。「夫婦お二人で勉強されるとより向上されますよ」という甘いお誘いに乗ってしまいました。同じクラスの方がいいでしょうと言うことで、二人でアメリカ人の面接を受けた結果、初級の最終クラスに編入されることになりました。通って面白いのは、アメリカカルチャーと英語をミックスして教えてくれることです。1年間の講義のうち8割以上の出席率がないと講義料30万円近いものの全額を個人負担しなくてはならないのです。出席を確保できれば25万円が国から支給されます。頑張って1ヶ月通いましたが、英会話そのものの向上のためか、奨励金のためか、どっちなのでしょう。


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