OMATSURIKOZO's talk salon

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2002年3月号
連載179

WindowsXP やっとOK
面倒が億劫になってきました。


やっぱり時代は無線LAN
DVDマルチドライブが日立から

 今年は冬季オリンピックの年です。ソルトレイクシティではオリンピックが真っ最中です。初夏には日韓共催のワールドシリーズもあります。スポーツの大好きな人にとっては今年はとてもワクワクする年なのでしょうね。あまりスポーツに関心のない私にとっては,スポーツよりは現在の政治状況の方に一喜一憂してしまいます。話は変わるのですが,我が家の庭に植えているチューリップとムスカリの芽がこのところぐんぐんと芽生えてきています。もう春が近いのですね。何か身近に植物を植えていると春の到来を体験できるものだなと改めて感じてしまいました。

WindowsXPの不都合を直す


 さて,私のパソコンにインストールしたWindowsXPですが,やっとまともに働き始めてきました。自分一人で本を調べまくったわけではなく,友人たちに聴き回ってようやく一人前の仕事をしてくれるようになりました。まず,ドライブレターの変更ですが,簡単に変更がききました。「スタート」-「設定」-『コントロールパネル」-「管理ツール」−「コンピュータの管理」−「ディスクの管理」に入って,目的のドライブで右クリップすると「ドライブ文字とパスの変更」という項目があります。これで変更がきくのですが,CD-ROMやDVD-ROMのドライブはありません。「ウーン,いったいどういうことなんだ」と試しに1枚のディスクを入れたところ,CD-ROMが現れてきました。どうもメディアが入っていないとドライブを表してくれないようです。全てのドライブにメディアを入れたものの,直接にドライブ変更がききません。私のドライブ構成は,C:D:E:とハードディスク,F:G:niCD-RとDVD_ROMという構成にしようとしたのですが,そのときにはC:がハードディスク,D:E:がCD-RとDVD-ROM,F:G:に再びハードディスクになっていたのです。そこでまずD:E:のCD-RとDVD-ROMをQ:Z:に移します。空いたD:E:にF:G:のハードディスクを移します。やっと昔ながらのドライブレターが確保できました。CD-R/RWがうまく認識されないのはこのドライブレターがおかしくなっていたからかもしれないと疑っていたのですが,「B'sRecorder」はやっぱりプレクスターのドライブをCD-R/RWと認識してくれません。「うーん,どうなっているんだ」と再び悩んでしまいました。

バージョンアップを新しくしたらOK


 私が持っていた「B's Recoder」のバージョンはもはやだいぶ古く、よく思い出したら前のHDDの時には少しずつバージョンアップを繰り返していたことを思いつきました。早速インターネットにアクセスしてバージョンアップをすることにしました。プレクスターのCD-R/RWのファームウェアもバージョンアップします。だいぶ更新されていたんですね。ちっとも知らなかった。さて、これで大丈夫かと思ったのですがやっぱりCD-R/RWを認識してくれません。こんな時にはやっぱり友人に電話するのが一番。CD-R/RW関係とDVD-ROM関係の新しいバージョンのソフトウェアを持ってきてくれました。インストールしてみるとすぐにドライブを認識してくれます。一体私が悩んだのは何だったのでしょう。彼が言うことには、「Windows98とNTとは内部が異なっていて、古い時代のソフトはWindows98対応のみでNTには対応していなかった。今度のXPはNT系列のため古いバージョンのものでは動かなかったのかも知れない。今のソフトは両方に対応してきているので動いたのだろう」と言うことです。「ウン、納得」とは思いつつ、私は順を追ってバージョンアップもしたのだぞと少し不満です。とりあえず新しいバージョンでは動くのが分かりましたから、新しいものを買ってこよう。
 ということで色々ありましたが、私のWindowsXP環境はようやく元通りの状態にまで復帰しました。こんな事があるから新しい環境に移行することが億劫になるのですよね。これがまだ若い頃なら面白がっていたのかも知れませんが、最近の私にとっては億劫そのものとなってきています。少し反省。

会社でも無線LAN


 <Shige>さんからお便りいただいていましたが、まさしく「時代は無線LAN」です。今の無線LAN環境はようやくIEEE 802.11b準拠の11Mbpsに統一されて、メーカー毎の規格から統一規格に移行したと思ったら、今度は無線通信規格「IEEE 802.11a」に準拠した上で最大データ伝送速度 54Mbpsというものが出てきました。時代のニーズなのでしょうがブロードバンド時代は通信速度の加速度的な機能向上が当たり前の時代なのですね。とはいうものの、メーカーが異なっていても通信が可能な現在の11Mbpsは有り難いものです。私の会社では有線でLANを組んでいるのですが、部屋が異なる場所にあるパソコンもこのLANに繋げたいという要求が出てきました。ケーブルを繋ごうとすると配線関係も大変です。そこで会社にも無線LANを導入することにしました。導入したのはメルコのWLA-S11GとWLI-USB-S11です。我が社の場合インターネットとは現在のルータで結んでいますから、新しくルータが入ったアクセスポイントは必要ありません。我が家で購入したのと同じく、単純に有線LANに接続できるアクセスポイントで充分なのです。我が家が購入したのはアイオーデータ社のものでしたが、友人が我が家で試したところ自分の家のメルコの方が無線出力が強いと言うことなので、私は最近メルコ製を購入しています。今度のアクセスポイントであるWLA-S11Gは本当に小さいのです。おいおい大丈夫なのかいと言うほどの小ささです。私が昨年アイオーのを購入したのは、ひとつには小型であるというのと、子機にUSB対応のものがあるというのでしたが、今回のWLA-S11GとWLI-USB-S11はこの条件を満たしたばかりか、子機のWLI-USB-S11は電源までもパソコンから取るので余分なACアダプターが必要ありませんでした。ケーブルはUSBだけです。これはお奨めです。ノートパソコンの場合はカードが普及していますからこれでいいと思いますが、デスクトップと繋ぐときにはやっぱりUSB接続が有効です。設定は何回もやってきたのでそんなに手間取りませんでしたが、それでもマニュアルは離せませんでした。よく書けたマニュアルではあるのですが、それでも全てがマニュアル通りには行きません。IPアドレスの概念は不可欠のようです。とくに有線ルータと無線アクセスポイントを繋ぐ場合にはその整合性が問題となります。私ももう少し勉強した方が良さそうです。これでうまく行ったものですから、他の部屋のパソコンにもこれを導入しました。やはり「時代は無線LAN」ですね。今のところ11Mbpsで問題はありませんが、数年も経てばこのスピードでは足りないなどとみんなが言い出すのでしょうね。

DVDマルチドライブ


 もう一つの「時代」はやっぱり書き込みDVDですね。昨年末から私も盛んにこの関係のことを取り上げていますが、とうとう日立からマルチドライブが発表されました。何度も繰り返して書いていますが、規格が乱立しているために模様眺めをしている人たちが多いようですが、書き込みDVDの基本はDVD-Rです。このフォーマットはCD-Rと同じく1度の書き込みしかサポートされていませんが、このフォーマットで書き込みされた映像データは普通のDVD-ROMプレーヤーで再生が可能です。私が数年前に大容量データの受け渡しにMOやPDでなくCD-Rを薦めた最大の理由は、どんなパソコンもCD-ROMを搭載してくるからデータ受け渡しにはもっとも適していると考えたわけです。次世代もそれにつきます。どんなパソコンやプレーヤーでも再生できるフォーマットをサポートしているものが重要なのです。CD-R/RWのドライブを購入したと言ってもCD-RWを活用している人ってそんなにはたくさんいないでしょう。かくいう私もそうです。CD-Rメディアがこんなにも安くなってきた現在、書き込みスピードが遅かったり余所のパソコンで読めなかったりするメディアはあまり必要ないのですよ。DVD+RWという規格のものは、かなりDVD-Rとの親和性がよいと聞いていますが、やっぱり100%ではありません。とすれば、DVD-Rをサポートしているハードウェアが一番です。ここで問題なのが、1度書き込みのDVD-Rをサポートしつつ、複回数書き込みが出来るフォーマットをサポートしているドライブにふたつのものがあるということです。DVD-RAMとDVD-RWです。両規格は少し対立気味ではあったのですが、ここに来て互いをサポートする雰囲気が出てきました。DVD-RAMをサポートしたレコーダーを出していたのは松下と東芝で、DVD-RWをサポートしたレコーダーをサポートしていたのがパイオニア、ソニー、シャープでしたが、市場ではDVD-RAM陣営の方が少しリードしていました。これはDVD-RAM陣営の方が早くDVD-Rまでサポートしたからだと思うのですが、ここのところの認識は私が松下のDVDレコーダーを買ったというえこひいきがあるかも知れません。
 ところがここに来て日立からマルチドライブが発表されたのです。「DVDの規格策定などを行う業界団体DVDフォーラムが承認したDVD-R、DVD-RW、DVD-RAMの3規格の読み出し・記録が可能な内蔵型DVDドライブ「GMA-4020B」を発表した。接続インタフェースはATAPI。2002年1月より主にOEMメーカー向けに出荷が開始される」とあります。さらに、対応するメディアは、読み書きが可能なのはDVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、CD-R/RWで、さらにCD-ROM、DVD-ROMの読み出しにも対応するとあるから、驚きです。1台でDVD関係のみならず、CD関係までサポートされるというのですから、たまげたものです。しかも、書き込み速度はDVD-Rが2倍、DVD-RWが1倍、DVD-RAMが2倍、CD-Rが12倍、CD-RWが8倍、読み出し速度はCD-ROMが32倍、DVD-ROMが10倍というもので、DVD-Rが2倍というのが魅力的です。現在のところOEM供給しかサポートされないとありますが、松下だって出してくるだろうと期待しているところです。というのは昨年末から私は松下のLF-D340JDというDVD-RとDVD-RAMをサポートしたドライブの購入を考えていたからです。このドライブはなかなか好評なのか、各周辺機器メーカーがこれを使ったものを出していますが、私は松下製を狙っていたのです。というのは付属ソフトがそれぞれ違っていて、松下製のは私が購入しているDVDレコーダーのフォーマットをサポートしていると言うことなので、購入するならこれだと考えていたのです。ところがこのドライブの最大の欠点は、DVD-Rが1倍なのです。これが私の決断を鈍らせていたのですが、日立の製品はこれをクリアしています。何とか松下のソフトを付けて発売されないものかと期待しているところです。

次世代DVD


 DVD-ROMといえば、またまた新しい規格が生まれましたね。現在のディスクサイズと同じ12cmでありながら大容量の記録が可能になる光ディスクレコーダー規格“Blu-ray Disc(ブルーレイ ディスク)”というものです。「デジタル放送やブロードバンド環境の普及により、大量のデジタルコンテンツが家庭に流れ込んでくる。このような中で、大容量記録ができ、簡便な操作性、安全確実な保存ができる新規のフォーマットが待たれていた。これに応えるためBlu-ray Discを策定した」と発表されました。我が家で購入したDVDレコーダーもテレビ番組を録画しようにも標準倍で録画するとたった2時間しか録画できません。少し画質を落とせば長い録画も出来ますが、せっかくのDVDですからどうしても言い画質で取りたいと思うのが人情です。娘が自分の好きな劇場中継の録画を取ろうとすると2時間を超えてしまうと残念がっていましたが、やはり新しい規格が生まれてきたのですね。日欧韓の9メーカーがそろい踏みで発表したわけですから、この規格は久しぶりに統一されたものになるのかも知れません。デジタルハイビジョン放送の記録用というのがコンテンツのようですが、このBlu-ray Discは現在のDVDとは互換性が無く、このドライブを購入しても古いDVDは読めないと言うことなのです。もっともどちらも光メディアですから、うまく両方のレーザーをひとつのドライブに組み込んで登場はしてくるでしょうがね。片面1層で容量27GB という大容量、パソコンに組み込まれる時代にはハードディスクの容量はどうなっているのでしょうね。

X-Box


 MicrosoftのX-Boxがこの2月に発売になりました。雑誌などでもPS2との比較を特集しています。テレビニュースでゲームの内容を少し流していましたが、もう映画の感覚ですね。20年昔、主人公を自分が動かして仮想世界を探索できるというゲームがコンピュータを利用して出来ると聞いたときには驚いたものでしたが、今ではその仮想世界はもっともっとリアルなものに変わってきたのですね。確かにリアルな動きというのは魅力的なものでしょうが、どんどん人間の持つ想像力を犯してきているのかも知れません。詩と小説、小説と映画、映画と劇場、それぞれはそれぞれとしてジャンルを持ち続けてきています。今のゲームの流れの中に「映画の中に入り込めないか」という挑戦が感じられるのですが、多分これは「仮想世界に生きる」と言う欲望の変形でしょう。こういった流れはある程度進んだ後、やはり人間の想像力をかき立てるソフトの方に軍配が上がってくるのではないでしょうか。X-Boxにどんなキラーソフトが登場してくるのでしょう。いくら性能がいいと言ってもハードはハード、その上に花咲くソフトがゲーム文化を導いていくのですから、想像力が喚起されるソフトの登場を期待しています。


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