OMATSURIKOZO's talk salon

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2002年12月号
連載188

2002年も色々ありました
ADSL・インターネット


私もYahooBBに鞍替えします
DVD-R関係 風雲急の模様です

 ついこの間まで「今年の暑さはいつまで続くのだ」なんて言っていたら、急に寒さが訪れ、もう今月は師走です。1年が季節季節で動き、それぞれにメリハリが感じられたのは子供時代の夢だってのでしょうか。10年にも及ぶ経済の停滞は私たちの精神生活にも微妙な停滞感の翳りを忍び寄らせているのかもしれませんね。そう言えば、私が年末には書いていた「10大ニュース」、これをやらなくなってしまってもう何年も経ってしまいました。パソコン界の話題も大きなメリハリがなくなってきたと言うことでしょうか。さて、そんなこんなの2002年の年末、皆さん元気にやっていますでしょうか。心から明るい笑顔でなんてできなくても、空元気ででも笑顔で年末を過ごしてみましょう。

インターネット常時接続は


 友人達のインターネット接続形態がどんどん変わってきています。ダイアルアップ接続から常時接続へと変わっていくというものではなく、よりスピードの速い常時接続へと変更しているようです。私がケーブルネットでインターネットに常時接続するようになって満3年が経ちますが、会社のインターネット事情は未だにISDNダイアルアップ接続のままです。現在ではインターネットに接続する方法は、電話回線、ISDN、ADSL、ケーブルテレビ、携帯電話、光と非常に幅広いものになってきています。5年ほど昔にはインターネットに接続するにはパソコンとモデムと電話回線という選択肢しかなかったことを考えれば、本当に驚きです。ポンキッキ穂積さんもBフレッツに変更した話を11月号に書いてありましたし、どくとる・TOSHI先生もBフレッツに変更されることを書いていましたね。「うーん、やっぱり最終的には光接続だろうな」とは思うのですが、今現在私がインターネットを使っている上でケーブルネットの速度は不自由はしないのです。そこで、光を導入した友人に「そんなに速い回線を使って何をするんだ」の悪態のひとつも吐いてみるわけです。

思い出話を


 想い出話を持ち上げれば、20年近く前始めて「パソコン通信」というものを始めたとき、自分のパソコンが電話回線を使ってとはいえ余所の知らないところのパソコンと繋がっていることに感動したものでした。そのスピードは現在から見ればお話にならないくらい遅いもの(600ボー)で、パソコンのディスプレィにキーボードから書き込むくらいのスピードでテキスト文字が流れ出ていたものです。それが1200ボーから2400ボーへと上がっていくと、ダウンロードしてから読まないと読めないスピードになり、画像のデータ通信の話が持ち上がってきたものでした。しかし、その頃にはADSLといった通信方式はなく、メタル線による通信速度は2400ボーが限界だとも言われていたものです(当時「PCWAVE」と言う雑誌にNTTが押し進めているISDNから光というデジタル化は問題があり、アメリカではメタル回線のまま高速化する規格DSLが始まっているという記事がよく載っていました)。そんな頃、ちょうど神戸地震が起こった年、たまたまアメリカ・ポートランドにいる友人宅を訪ねたところ、「インターネットを始めたんだ」と言って、私が譲っていたMacからインターネットに接続してみてくれたのです。私にとってその頃のインターネットのイメージは「パソコン通信を大きくしただけの話さ」といったもので、インターネットの持っているポテンシャルをまったく理解していなかったのです。ところが彼が「日本の大学にはホームページを作っているところがあるから、検索して繋いでみよう」などといい、日本語で表示されている大学のホームページにアクセスしてくれたのです(彼のMacは日本語表示もできるように漢字Talkが入っていたのです)。「ところでこの回線はどこに繋いでいるのだ」と質問すると、「ポートランドにあるプロバイダと言うところに繋いでいるだけだ。今年そのプロバイダが開設されて、現在1000人ほどのユーザーがいる」と言った話をしてくれました。パソコン通信の概念では、繋ぎたいところの電話番号に回線を繋ぐため、海外のサイトに繋ごうとすると国際電話が必要になるわけですが(私の友人にはGatewayのサービスサイトに接続するために国際電話でパソコン通信を何度も試みたものがいました)、どうやらインターネットというパソコン通信ではプロバイダという基地まで回線を繋ぎさえすれば全世界のサイトに繋ぐことができるのだということがおぼろげながら分かってきたのです。「こりゃ、もうパソコン通信の時代は済んじゃったぞ」と、「NEC98からDOS/V」にシフトしてしまったときのような啓示を感じたものでした。日本に帰ると早速友人達を集め、自分の経験を話すとみんな「本では読んでいたが、どうもピンと来なかったところがピンと来た」と言いだし、インターネットのプロバイダ探しを始めたのを思い出します。当時のインターネット接続料金はそこそこのものだったため、日本でのインターネットの普及はどの程度かなと案じていたところ、この数年間の接続料金の下落には目を見張るものがあります。オランダやイギリスに行ったとき、工事現場でのインターネット接続はダイヤルアップであったり、限られたマシンでしかアクセスさせなかったりと、まだまだ常時接続は普及していませんでした。日本のゼネコンの工事現場ではインターネット常時接続は当たり前のようになってきているというのに。今では日本のインターネット接続のインフラは世界でもトップクラスとなっているのでしょうね。

ということでYahooBBに


 という想い出話から、私も新しい試みをやってみようとYohooBBに転向することにしました。友人の1人が子供達が就職して遠いところに言ったものだから、電話代を考えてYohooBBにしてBBフォンにすることにしたといっていたのを聞いて、ウンそれも良い考えだと思ったわけです。光にしてダウンロードに精出すわけでもなく、実行速度が1Mb程度出てさえいれば通常のインターネット接続にストレスなんて感じることはありません。オンデマンドの映画などを流すと言うことになれば違うでしょうが、そんなときには普通のテレビに接続する方法でないとリラックスして映画も見れません。ということで、今私の環境で面白そうなことと言えば、100Mbの高速ネットよりIP電話との組み合わせの方が面白そうと思ったわけです。値段も手頃ですし、うまく行けば友人達や兄弟などに勧めて電話代をタダにしてしまうというのは面白そうと思い始めたのです。今年中の契約では2ヶ月間の固定費は免除という特典付きと言うことなので注文しました。注文日から2日でメールが届き、1週間ほどでモデムを送るとありました。設定は自分ですると言うことにしたので、さてさてどんな事になるのでしょうか。ところで私の家の電話はISDNにしたままだったので、これを元のアナログ回線に戻さなくてはなりません。私の家は市内にあり、光にすることも可能な地域ですから、元のメタル回線に帰るかどうかが心配だったのですが、あっさりとアナログ回線に戻してくれました。今年中にはケーブルからADSLに変更してしまう予定です。

久しぶり秋散にDVD-R時代を感じて


 さて、久しぶりに東京に出張があり秋葉原を散策してみました。今年の始めに秋葉原を散策したときにはCD-R関係はたくさん展示されていたものの、DVD-R関係はまだまだまばらでした。ところが今回秋葉原を回っているとDVD-R関係が花盛りです。昨年末パナソニックのDVDレコーダーを買った当時、DVD-Rの板の値段は1000円近くしていて、今年の始めにはまだまだ7〜800円していましたが、ここに来てどーんと下がってきました。200円を切っていて、外国産の品質が怪しい板などは150円を切っています。うーん、DVD時代に突入したのだなと感心してしまいました。友人達が回してきてくれるDivxの映画もCD-Rに焼き付けられていたものから、DVD-Rに焼き付けられたものに変わってきてしまいました。FDDの価格の下がり方、CD-Rの価格の下がり方を見てきたものにとっては、この下落は分かるものの、急激な下がり方に驚いてもいます。でも嬉しい。

安物オプティカル 無線マウス


 この秋葉原散策で面白いものを見つけました。「あきばおー」にオプティカル・無線マウスが3280円で売られていたのです。たくさんのバルクマウスが並べられている中に、箱入りのマウスがあり、「オプティカル・無線」と書かれているのです。ロジテックのオプティカル・無線マウスを使っている私にはこのマウスの操作性がとても気に入っていたのですが、普通のマウスに比べるとべらぼうに高いものですから人にはあまり勧められませんでした。だって、「オプティカル・無線」のマウスはMicrosoftとロジテックからしか出ていなかったし、7000円以下で売られてはいなかったと記憶しているのです。それが無名の会社で3280円ですから「ホントかいな」と思わず呟いてしまいました。箱を確認すると仕様は満足できるものです。これが5000円以上なら買わなかったのですが、3280円ですから騙されても話のタネとばかり購入して帰りました。このマウスセットには、マウス本体、マウス受け兼充電BOX、USBケーブル、ユーティリティFDD、充電式乾電池が入っていて、新しく作ったパソコンのUSBに差し込んでみてもマウスが作動しません。うーん、ユーティリティをインストールしていないから機能しないのか、いやいやUSBコネクタに接続という仕様であるならばそれだけで動くはずなのに...と悩んでしまいました。やっぱりバッタものはバッタものかと思いその晩は充電BOXに差し込んで寝てしまいました。次の日、もう一度試してもやはり同じです。動きません。ここでやっとマニュアルに目を通します。アクセスポイントとマウスを通信させるために認識ボタンを押すように書かれています。認識ボタンを押したとたんカーソルがくるくる動き出しました。操作性は充分です。ロジテックのものに遜色しません。マウスの形は普通タイプなので、ロジテックのものになれた感触からは少し不満ですが、カーソルは非常にスムースに動いています。「やった!!」。これで話のタネにはなったし、ちょっち自慢ができるな。付属にあった単3の充電式乾電池、外装が黒いため特殊なものかと思っていたらどうも当たり前のものでも動くようです。心配したのは、この充電式乾電池がダメになったときにマウスそのものまでダメになってしまう可能性を畏れたからです。5年ほど前、始めて出たMP3ウォークマン、特殊なバッテリィが使われていたため、このバッテリィがダメになったら本体まで使えなくなってしまったという苦い経験が思い起こされたのです。
 友人達に自慢したら、今度見つけたら是非購入してきてくれと言われ、続いての出張があったとき「あきばおー」に寄ったところ、まだありました。荷物になるため2ケースだけ購入し、友人にプレゼントしたところ、大変喜んでくれました。久しぶりの面白い小物買いでした。

パソコンも見てくれが大事


 先日久しぶりに娘とパソコンショップに出かけました。地方のパソコンショップですから、取り立てて面白いものがあるわけでもありませんが、CD-RやDVD-Rなども購入しておく必要があったのです。店に行くといろんなパソコンが当然並んでいます。娘が「最近のパソコンってとても可愛いね」と言い出します。そうですね、昔のNEC98はとてもキュートなんて事はいえませんでしたが、最近のパソコンのスタイルは大きく変わってきています。それはメーカー製品だけでなく、自作ユーザーの間でも変化が起きているようです。「お父さんが作るパソコンは性能重視かもしれないけど、私は性能はそんなに変わらないんだから外見にこだわったものの方がいいな」なんて言い出します。彼女の言い分も分からないことはないのですが、どうも価値観が私とはずれています。「AKIBA Hotline」などの記事でもケースの記事が多くなってきていて、アルミ、アクリル、キューブと多彩なケースが話題になってきています。そういえば私の友人達の間でもキューブパソコンが話題になり何人かの友人がキューブマシンを製作しましたし、アルミケースは人気者です。私はといえば電源パワー、ベイの数など実用にこだわった以外のことにはお金をかけていませんでしたし、子供達に作ってやったマシンも無骨そのものでした。そうか、マシンパワーがそこそこのものになった今、インテリアにもなるようなデザインのものというのがコンセプトなんだと今さらながら思い出されました。Macのデザインとおしゃれなイメージが女の子達を引きつけ、WindowsマシンならVAIOといったイメージはメーカー側が生み出したと言うよりも、ユーザー側のニーズがそうなってきていたのですね。「あんなものは軟弱ものの持つものだ」なんて言っていたら、バンカラなんて時代遅れよと笑われることになるのでしょうね。
 やっぱり実用から抜け出せない私も、ここに来て実用兼インテリアというマシン、キューブマシンを組み立ててみようかとも思い出しました。実はDivx映画を多く集めたのですが、これはパソコンでしか見ることができません。MP3のように民生品でDivxが見えるような時代というものについてもあまり期待ができません。そこで、居間でテレビに繋いでDivx映画を見ることができるシステムを考えているところなんです。CPUはそこそこのもの、メモリだってそこそこで充分、小さくてもビデオ出力ができ、DVD-Rも読めるものといったものが希望です。来年の最初のパソコンごっこはこれから始めようかな。


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