OMATSURIKOZO's talk salon

ランダムアクセス
2003年2月号
連載190

Polo2にフィット
プラズマTVを買ってしまった


ますますパソコンはホームシアターに
古い機種の処分に困ってしまう

 寒い日が続いていますが、皆さんお変わりありませんか。あっという間に正月休みも終わり、仕事に精出していらっしゃるでしょうね。
 昨年末からアメリカがイラクに攻め込もうと虎視眈々、本当にきな臭い時代になってきましたね。確かに12年前、クェートを侵略したイラクには問題があったでしょうが、現在のイラクを大国が武力制覇しようというのは反対にちょっと問題があると私は思うのです。「アメリカの正義」が「全世界の正義」とはいえないんじゃない、「正義って何?」って言いたくなるのは私だけでしょうか。とにかく世界経済が落ち込んできている状況の中で、こんな戦争は避けてもらいたいものです。

ホームシアター用パソコンPolo2


 さて、1月号にホームシアター用のパソコンpolo2を作ったという話を書きましたね。このパソコンを組み立てようと思いついたのは、友人の家で大画面のTVに映し出されたDivxの映像を見たからなのです。S端子で出力された画像はそのデータもよかったのでしょうが、なかなか綺麗なものでした。そうか、S端子でTVとつなぎさえすれば大画面で、横になってDivx映画が見られるぞと、TVの片隅に配置できるパソコンを組み立てたのです。たしかに我が家の居間のTVはちょっと古いもので、30型のまだ球面型のディスプレィと言ったものでしたが、大画面にしてみるとなかなか観れるものでした。Divxの字幕は画像の中に入れているため、少し文字が小さく場合によっては少々にじむと言った欠点もありましたが、そこそこに満足していました。

プラズマTVの誘惑


 同じ1月号には春山さんがNOVACの「Creavision 1600」の紹介を書いていましたし、hillsさんはREALmagicのXCARDについて書いてありました。どちらを読んでも「ウン、これだ」と言うほどのものでもないし、居間のTVは少々時代物とはいえ、画像サイズの調整もできるので字幕も読みにくいかなって言う程度で、満足していたわけです。しかし口が悪い友人達に私のシステムを見せると、「ここまでやったんだから、やっぱりプラズマディスプレィに買い換えなきゃあ」と騒ぎ立てるのです。といわれても私はプラズマディスプレィについてはほとんど知識がなかったのです。この数年、シャープが力を入れて液晶TVを宣伝していますが、液晶とプラズマの違いなど考えたこともなかったのです。パソコン関係の話題にはそこそこついていっていたのですが、AV関係のこととなるとパソコンと関係のない部分については無知だったのです。しかも、こうした薄型のディスプレィは50万円程度はするという常識くらいは持っていたので、「なにがそんなもの、ばかばかしいだけの買い物だ」と一笑に付していました。
 ところが紅白歌合戦を見終わり、今年最後のメールの確認とパソコンの電源をいれたところ、「楽天」から「正月特別セール」のメールが届いていました。別に欲しいものもないしとメールを流していたら、 HITACHI 32V型プラズマテレビ  W32-PD2100
商品型番 HITACHI W32-PD2100
販売期間 01月01日00時00分〜01月07日09時00分
価格 279,800円 (消費税別・送料込)
即納可能台数 1 台です
という広告に目がとまってしまいました。うん、30万円を切っているのか、即納、プラズマテレビだって、と急にクラクラと来てしまいました。
 パソコンネタの購入だったら内容や価格についてもうるさいが、こんな買い物についてはとんと疎い。しかも、私のへそくりで都合しなくちゃならないパソコンネタのものではなく、「家族」のための買い物、私の一存というわけにはいかないと誘惑に抗しながら、インターネットで早速W32-PD2100の情報探しに走りました。

薄型TVは液晶化プラズマか


 解説によると「プラズマは、従来のブラウン管や液晶とは全く異なる表示方法で発色します。原理は蛍光灯とほぼ同じ構造です。透明な電極を平行に並べた2枚のガラス板が、100から200ミクロンというわずかな隙間で重ね合わされ、その間に封入された希ガスに電圧を加えると放電がおこり紫外線が発生。それがR、G、Bに塗り分けられた蛍光体を発色させることによりフルカラー表示を可能にしています。この方式により、大画面化が容易になり、しかもブラウン管よりはるかに薄く、液晶よりもはるかに広い視野角、そして全くフラットな画面により大画面のすみずみまで明るく、歪みのない、鮮明な映像が可能になりました。」とありましたが、寿命が少し短く、40インチ以下のディスプレィでは画面が暗くなると言ったことも分かってきました。肝心の32-PD2100というのは、2001の春に日立が出した最初の家庭向けプラズマTVということも分かりました。市況価格も当時60万円近くしていたのが、最近では30万円程度までには下がってきているし、後継機種もたくさん発売されてきていることが分かりました。

現物を見てしまった


 そこで「まあ、はやまることはないさ」と心を抑え、一晩を過ごしました。元旦の日、朝から酒を頂き少し醒めたところで女房とイトーヨーカドーに出かけました。日頃はさっさと買い物を済ませて帰るのですが、正月ですから店内をうろうろしていたところ、プラズマTVが飾ってありました。東芝の35インチのものでしたが、その画像にクラクラとしてしまいました。値段は40万円を超えていました。やっぱり32V型プラズマテレビが30万円を切っているのはお買い得だと、インターネットにアクセスしたところ、まだ在庫がありました。この32-PD2100にはVGA入力もサポートされているしDivxとも相性がいいはずだと決めつけ、注文をかけてしまいました。

本当に正月のうちに届いた


 即納とはいえ今は正月。どうせ届くのは6日からの週だと思っていたら、翌2日には宅配便で配送しましたという連絡メールが届きました。「えっ、本当かい」と思って宅配便WEBを調べたところ、4日の配送になっているとのこと、実際にやってきました。薄型のテレビとはいえ、32インチの大型ですから箱もでかい。旧型のテレビを外し、プラズマTVに入れ替える作業は、単純にテレビだけを入れ替えるのならそれほどでもなかったのでしょうが、パソコン、DVD、ビデオ、CATVと接続しなくてはならず、半日近くかかってしまいました。映し出されたテレビ画面はまったく気に入ってしまいました。設置した場所は居間の片隅で、従来のテレビだと隣の台所から見ると少々見ずらかったのですが、今回の大型ディスプレィでは十分に鑑賞に堪えます。また、音もなかなか迫力あるもので、年末年始にDVDに取り込んだライブショーを再生してみると、低音の響きが違います。今、HDDやDVDにテレビを録画するのが流行ってきていますが、こうしたデジタルデータの再生にはうってつけといったものでした。が、私の場合問題はDivxです。

せっかくの大画面が


 パソコンのディスプレィとしてのプラズマTVは普通のテレビよりはずっとマシですが、文字などはやはり見にくいといえるでしょう。ずっと見続けていると眼がくしゃくしゃしてきます。けれども、文字の判読は充分可能です。解像度は1024*780までが可能なのですが、そこまでの解像度にすると文字も読みにくくなりますから、800*600で設定することにしました。インターネットに接続してみると、こたつからの視聴でもそこそこ利用できそうです。さて、Divxを走らせてみたところ、綺麗には写るのですが、走らせるソフトによっては上下に大きく黒の部分が発生して、画面がとても細長いものとなってしまうのです。前の普通のテレビの場合は、S端子入力を使っていたので、アスペクト設定で画面を色々変えることができたのですが、今回の入力はRGB入力ですから、ビデオ入力のようなわけには行きません。Windows Media Playerにはフル画面はサポートされていますが、アスペクト比を変更できる設定がないのです。これじゃあせっかく購入したプラズマTVもちょっと興ざめです。ちょうど正月休みで子供達も帰っていたので、「おい、何かいい知恵はないか」と相談したのです。少々興ざめの方法だけれど、このプラズマTVでもS端子入力に切り替えて、ビデオの画面設定を使うしかないかなと話していたら、「ちょっとやってみるよ」と大学生の息子がインターネットを検索して回りました。

nvplayerを探し出した


 見つけだしたのが、http://www.seera.jp/NaveTheBK/download_j.htmlにあったnave player - Limited(機能限定フリーソフトウェア版)というメディアプレイヤーでした。このプレイヤーは、Windows Media Playerと同じく音楽からビデオまで色々再生できるというものなのですが、私が気に入ったのは、設定が豊富であるという点でした。特にお気に入りなのは、当然アスベクト比が設定できると言うことですが、それ以上に再生速度まで変更できるという点でした。たくさんの映画を見ようとしてもなかなか時間が取れませんが、再生速度を1.5にすると音も判読できて字幕がやっと読みきれるスピードだと分かってきました。これで2時間の映画も1時間半もかからずに見終われるし、たくさんの映画を見ることができると喜んだのですが、やはり速度を速くするとデータの転送速度が間に合わなくて、CD-ROMやDVD-ROMでは時々引っかかってしまうことが分かりました。仕方がないので、最初にHDDに映画データを転送しておき、それを再生すると問題がなく1.5倍の速度で見ることができました。やはり、CD-ROMやDVD-ROMの転送速度は遅いのですね。また、英語をゆっくり聞こうと0.8倍くらいにすると、かなり発音が明瞭に聞こえてきます。英語の勉強教材にもなるなとひとり悦に入っています。nvplayerはDivxを鑑賞するには最適なソフトだと喜んでいます。正月休みの最後の日は、こたつで寝転がりながら、Divx映画をプラズマTVで堪能してしまいました。こりゃ、人間怠け者になってしまうな。

古いパソコンや周辺機器 どうしていますか?


 ついでにこの冬休み、私のパソコン部屋を整理しました。古いDELLのPentiumU266マシンを片付け、例のDUALパソコンを持ち込んで、Pentium4とDUAL2台のパソコンを立ち上げるようになってきました。古いデータは、新しいパソコンに移動させたのはいいですが、バージョンの古いデータは読み込めないこともしばしばあり、結局どうでもいいやと思うようになってしまうのが人情なのでしょうか。どうも私にはデータを整理するとか、使い勝手のいいように整頓するとかといった思考方法はないようです。思いつきに振り回されるのがオチのようです。ついでに部屋にあった古いハード機器も整理しようとしたところ、出てくるわ、出てくるわで、返って整理が付かなくなってしまいました。どうせ使い物にならない機器なんだから、あっさりと捨ててしまえばいいのでしょうが、購入した当時の金額を思い出すと未練が残ってしまいます。他人様には、「古いパソコンなんてゴミ同然だよ」とあっさり言ってやることができますが、自分のものとなるとなかなかです。意を決して、古いモデム、多連装CD-ROMとかかたづけてしまうとかなり机の上がすっきりとしてきます。
 部屋の中をすっきりさせたとはいえ、物置にはがらくたが溜まるばかりです。最近は粗大ゴミをなかなか捨てることができなくなってきています。私の住んでいる町でも、昨年から粗大ゴミの収集はしてくれなくなり、自分で運んで行かなくてはならなくなりました。しかも平日しかダメで、一度に持ち込める数量が限られているので、古い大型機器の処分などが難しくなってきました。買い込むことは簡単ですが、古いものの処分に頭を悩ましてしまいます。ものが売れなくなっているというニュースがしばしば流れますが、自分の状況を考えてみると理解できるような気がします。みなさん、古くなったパソコンや周辺機器の処分、どうやっていますか。いい知恵があったら教えてください。


returnreturn

ご覧いただき誠にありがとうございました

All Rights Reserved (C) Copyright 1995-2003, ClubOH, PC-CLUB.