OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2003年9月号
連載197

私のパソコンライフは最低
今月はちょっと愚痴りましょう


無線LAN11gもいいけれど
DivXはやっぱり有線に変えました


お祭り小僧のランダム・アクセス

 十数年ぶりの冷夏の夏休みはどうでしたか?ヨーロッパは酷暑を迎えたそうですが、日本は長雨にたたられて本当に涼しい盆休みでしたね。このまま秋を迎えるのかと思っていたら、残暑が戻ってきました。久しぶりの暑さに参っている今日この頃です。

このところ、私のパソコンライフは最悪

 私のパソコンライフはこのところ最悪です。幸いにもWindowsNT系列の穴を狙ったウィルスBlasterにはやられませんでしたが、買い込んできたものが満足に動かないことが多く、そのまま放置していると言った有様です。昔なら少しずつコツコツと対処していたのでしょうが、「まっ、いいか」と投げやりになってきています。少し反省をしないとだんだん年寄りになってしまうかな。

 ということで、筆は進まないのですが、今月は私の最悪パソコンライフのお話をしましょう。

迷惑メールの撃退法

 皆さんは1日にどの位のメールを受け取っていますか。私の場合、大抵1日に30通はメールを受け取っています。そのうち目を通さなくてはならないものは数通に過ぎません。これはインターネットで買い物をした後、宣伝用のメールを受け取るかどうかと問われた時に「イエス」を選択したことから始まっています。どうでもいい連絡事項しか送ってこないメールマガジンは拒否すればいいのですから、自業自得です。そのうちにおかしげなメールが少しずつ増えてきました。英文で、Hサイトへの勧誘、バイアグラ、痩せるクスリの宣伝、投資の勧誘、ロシア女性がアメリカ男性への求婚、等々。最初は少し面白がっていたのですが、どんどん数が多くなってきます。当初は削除メールに入れて一括「空」にしていたところ、ますますこうした迷惑メールが増えてきます。同様の内容のメールがいろんな名前で送りつけられてくるのです。

 携帯電話でも同様のことがありましたが、とうとうパソコンのメールアドレスも対象に入ったようです。私のメールアドレスはいくつかありますが、ターゲットは私のドメイン名を対象としたもので、info@***.comに一番多くの迷惑メールが舞い込んでいるようです。これはかなわないと、「受け取り拒否」を送ったり、Outlook Expressの「送信者を禁止」したりしましたが、時すでに遅くといった感じでした。送信者のアドレスは多岐に渡り、私の「送信者拒否」のデータ数は200近くにもなっているにもかかわらず、迷惑メールは1日最低5通は届きます。もっと早く「送信者禁止」をこまめにやっていれば、もしかするとここまでのことにはならなかったかもしれないとは思うのですが、私のアドレスが彼らの「送信可能アドレス」リストに入ったことだけは確かです。

無視しても解決にはならない

 最後の手段として私が取ったのは、ドメインを管理しているところに頼んで、infoアドレスを「雲の彼方にとばしてもらう」事にしました。普通のメールアドレスであれば止めてしまえばいいのでしょうが、ドメインをターゲットにしたものだっただけに始末に困りました。ドメインの管理者が言うには、そのアドレスだけを停止することができないので、「架空のアドレス」に転送してメールを行方不明にしてしまうのだそうです。おかげで迷惑メールの数は激減しました。ウイルスもそうですが、インターネットの広告は無料配布できるわけですから、ダイレクトメールより始末に負えないとも言えます。

 皆さん、迷惑メールはどのように対処していますか。

USBハードディスクはLANから見えない?

 LANハードディスクを購入した話は書きましたね。なかなか使い心地は良かったのですが、Divxデータを次々書き込んでいたらあっという間に120MBが一杯になってしまいました。新しいLANハードディスクをもう1台購入しようと思ったのですが、LANハードディスクは少し値段が張るのと、同じパターンを何度も繰り返すのは嫌だと思う気持ちから、今度はUSB2.0対応のハードディスクを購入しました。メルコの製品です。設定は非常に簡単で、接続したパソコンからの転送速度には満足しました。ところが、このハードディスクを他のパソコンからアクセスしようとすると「アクセス拒否」にあってしまうのです。私の「共用」の設定が間違っているのかと色々やり直してみるのですが、やはりどこもおかしいところが見つかりません。もしかするとフォーマットFAT32が良くないのかと思い直し、ハードディスクのフォーマットをNTFSに変えてしまうことにしました。やはり同じです。「アクセスできません。このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可があるかどうかこのサーバの管理者に問い合わせてください」と出てお終いです。サーバの管理者って一体誰だ。物理フォーマットして再度NTFSフォーマットを試しても同じです。仕方がないので、このハードディスクは接続したパソコンだけのものになってしまいました。そんな馬鹿な、もうスタンドアロンのパソコンなんてどこで使っているのだ。これもケチの付き始めのひとつです。

4倍速のDVD±Rを付ける気が起こらない

  実は4倍速のDVD±Rをインターネットの通信販売で買い込んでいるのです。CloneCDでおなじみのPRO-Gから、CloneDVDと4倍速のDVD±Rのセットで30000円というのを購入したのですが、まだ取り付けていません。必要に迫られていないと言うこともひとつでしょうが、新しいことをすると必ず何か面倒を背負い込んでしまうというジングスめいたものが私を畏れさせているのです。

無線LANには限界が、

 何回も書いた無線LANですが、いろんな設定を試しているにもかかわらず、どうしても「満足」なスピードが確保できないのです。アンテナを購入して、これによって確かに前よりも電波状態は上がりましたが、「強い」が出たのは数日だけで、「弱い」が当たり前、しばしば「非常に弱い」状態に陥り、映画の再生はギクシャクどころか、フリーズしてしまうことまで発生します。「無線LANでストリーミングを」と言うキャッチフレーズを実践しようとしたのですが、相当無線状態が良くないと11gの54Mbpでも難しいです。我が家の端と端とは言え、そんな大邸宅ではないわけです。直線にすると10m程度のものです。それなのに「非常に弱い」通信状態では情けない。じっと無線状態を確認していると通信速度はパラパラと細かく変化して、ひどい時には1.0Mbpまで落ちたりもしているのです。とうとう、ストレスなしに居間で映画を見るために、有線の張り直しを決意しました。

 私の部屋から別棟の集会所には昔から有線を這わしていました。パソコン仲間がやってきた時、その有線の先にハブを設置して、インターネットに接続したり、我が家のネットワークにアクセスできるようにしていたのです。その別棟から居間は近いのです。そこで、別棟集会所にハブを常設して、別棟辛いままでケーブルを這わせることにしたのです。居間から外へは電話線など数本のケーブルを通す穴が空いています。その穴にもう1本通すことにしたのですが、市販のイーサネットケーブルの先端はソケットがついているので、そのままでは通すことができません。そこで、ケーブルを通した後に、後でコネクトソケットを圧着することにしました。人の話では簡単に圧着できるということですが、自分ではやったことがありません。とりあえずパソコンショップに行き、ハブ、ケーブル、コネクトソケット、圧着工具を買い込んできました。ケーブルを剥いてみると2本ずつのツイストが4対、8本あります。知り合いに電話して、@左右のソケットに同じ色の配置で繋ぐとストレートになる A中のケーブルを1センチほど出して、整列させてコネクタに差し込むとそれぞれが溝に入るので、堅く押し込んで圧着すればいい、ということでしたので、やってみました。2本ずつのツイストのヨリを戻し、色の順番を決めて差し込んで圧着すると簡単に接続ができます。

どうしてネットワークが繋がらない

 「よしよし、うまく行ったはずだ」と、ハブにつないで見たところ、私の部屋から来ていたところの有線のランプがうまく作動しません。「ウン、これはつい最近まで接続していたはずなのに..」と思いながら、そう言えば時々うまく繋がらないなんて事もあったなと思い出しました。仕方がないので、別棟にノートパソコンを持ち込み、居間のパソコンとネットワークを組んでみることにしました。ハブの表示ランプは共にうまく作動しています。ネットワークパソコンを探してみるとなかなか相手を見つけだしてくれませんが、何とかパソコンを探し出します。ところがドライブを読もうとするとハングしてしまうのです。何度やってもうまく行きません。「最近の私のやることはどうもうまく行かない」と結局放り投げてしまいました。

イーサネットケーブルは難しい

 先日久しぶりに再チャレンジをしてみることにしました。当然私ひとりで進めたところでうまく行くはずはないので、hillsさんに応援を求めました。彼はイーサネットケーブルのテスターを持っているのです。最初に別棟からのケーブル2本をそれぞれテスターにかけてみたところ、どちらもうまく通電をしています。私の圧着は成功していたのです。しかし、やっぱりネットワークは繋がらない。彼が言うには、問題をはじめから整理してみようということで、私の部屋にハブとパソコンを持ち込み、まずハブが正常かどうかの確認をしようと言うものです。やってみると問題はありません。次は、私の部屋から別棟に通しているケーブルは屋根の上を通しているため劣化しているかもしれないので、新しく這わせようと言うものです。このケーブルを這わせたのは10年まで経たないとはいえ、私の身体がまだ身軽だった時のこと、少しずつ体重が増えた今、もう一度屋根の上に登るのは億劫でしたが、hillsさんが応援に来てくれているので再挑戦してみることにしました。屋根に登って別棟から私の部屋まで何とかケーブルを這わし、最後の難関は私の部屋にあけている穴にケーブルを通すことです。この部屋の穴にも何本もケーブルが入っていて、新しいケーブルを入れるスペースは限られています。何とかケーブルを差し込み、新しくコネクタを圧着します。ここで、彼は私がやった接続方法ではなく、ちょっと違った配線をしました。私は色違いの2本ずつを順番に、例えば青、青ライン、緑、緑ライン、黄、黄ライン、茶、茶ラインとしたのですが、彼は中2つのラインの順を差し替えました。つまり、上記で言えば緑ラインと黄ラインの順を変えたのです。ここで言えば青、青ライン、緑、黄ライン、黄、緑ライン、茶、茶ラインとしたそうです。ネットワークが繋がらないとき、ケーブルは疑え、ということがしばしばあるそうなのです。長さが短いときには問題になりませんが、長さが長くなるとノイズが入り、通電はできていてもプロトコルがうまくやり取りできなくなることがしばしば起こると言います。これが100baseから1000baseになるともっと深刻になるかもしれないと話していました。こりゃ、素人には手が出ない世界ではありませんか。でも、我が家のネットワークはそれなりに完成しました。よかった。よかった。

スキャナドライバが見つからない

 もうひとつ解決できない問題があるのです。5年以上昔に買い込んだNECのスキャナです。もうNECはスキャナ事業から撤退してしいましたが(そう言えば、PC9801もWindows98もお終いなんですね。なんだか寂しい)、私のMultiReader300Uはデバイスドライバのサポートからとっくに外されていたのです。ハードウェアとしてはまだまだ稼働するのでしょうが、WindowsXPどころか、98でもデバイスドライバがインターネット上にないのです。久しぶりにスキャナを使おうと思い、そう言えばこれのデバイスドライバが亡くなっていると気付き、手当をしようとしたのですがダメでした。調べてみると10年前にはなっていませんが、もう廃盤機種の扱いでした。今ではもっと性能がいいスキャナが数万円で買えるのでしょうが、大きな図体が何年も私の机の上に鎮座し、いつでも使ってくださいといっていたはずなのに、いざ使おうとしたら「もう済んでいる機械ですよ」と告げられると悲しい思いがします。我が家には1台、Windows98が稼働しているノートパソコンがありますが、不幸なことにこのスキャナのデバイスドライバを無くしてしまっています。この無用の長物はどうしたらいいのでしょうか。

 私の最悪のパソコンライフは原稿を書く元気まで奪っていきそうです。




returnreturn