OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2004年1月号
連載201回

明けまして
おめでとうございます

2004年のパソコントレンドは
体重測定だけでダイエット
 


お祭り小僧のランダム・アクセス

 明けましておめでとうございます。もう21世紀に入ってから4年目になります。子供の時から21世紀は素晴らしい世紀だと期待していたのですが、どうやら人間の歴史というものは簡単には変わらないようですね。ブッシュ・アメリカの強権はイラク・フセインを見せ物にして、リビア・カダフィまでを骨抜きにしてしまいました。アメリカに逆らうものは全て「ならず者」という国際社会というのは気持ちが悪いものです。先日「ラスト・サムライ」を見ました。インディアンと日本の侍をダブらせながら、強権者達が誇り高き弱者達を踏みつぶしていく歴史を描いていて、胸が熱くなってきました。「一寸の虫にも五分の魂」とはよく言ったもので、うち潰されていく弱者達にも志があるのです。強権者達だけの正義が普遍的な正義にすり替わっていく歴史を見続けなければならないのは哀しいです。アメリカって国は、本当に分からない国です。

2004年のパソコントレンドは?

 さて、2004年の最初の「ランダム・アクセス」です。しかも、今回は201回目です。先月号では記事を書いているときには200回記念と言うことをすっかり忘れていて、マンガを書くときになって始めて思い出したのです。よく連載を続けたものだと我ながら感心してしまいました。

 今月号は正月号と言うこともあり、ちょっと前向きに「2004年のパソコントレンド」と言ったお話を進めてみましょう。

リビングパソコン

 今何と言ってもトレンドなのは「リビングパソコン」でしょう。1昨年、私が凝り始めたときから「居間の大型画面で映画を見たい」という欲求に駆られ、キューブパソコンやプラズマディスプレィに走ったわけですが、どうやら世間も同じように「リビングパソコン」に向かっているのですね。先日友人のひとりが「新しくパソコンを買いたい。今までノートパソコンを買っていたが、デスクトップパソコンが欲しくなったので、どんなパソコンがいいか教えてくれ」と言ってきました。そこで、最近のデスクトップパソコンのトレンドを教えてあげました。

@CPUは2.0GHz以上(Pentium 4が一般的)

Aメモリは512MB程度

Bハードディスクは100GB以上

C17インチ程度の液晶ディスプレィ

DDVD-R/Wは必要

Eこれがトレンドなのだが、TVチューナー付き

といったものになって、これで20万円前後というとそれなりに感動していました。

 大阪・梅田のヨドバシカメラでデスクトップマシンを覗いてみたら、どれもこれもコーティング付きの液晶ディスプレィばかりで、眩しくなってしまいました。私の会社で仕事に使っているパソコンは無骨なままですが、いつの間にか家庭に入り込んでいるパソコンは居間に置いても不自然ではない、完全に家電化したものにかわっていたのですね。

 数年前に私がDVDレコーダーを購入したときには、まだまだ普及はしないだろうと思っていたのですが、HDDを内蔵したとたん、あっという間にDVDレコーダーは価格も下がり一般的な商品となってきました。我が家では娘がどうしてHDD内蔵型を買い換えないのか、2時間以上の録画ができないではないかと文句を言いますが、2年程度で10万円以上した家電商品を買い換える勇気は私にはありません。その彼女は、TVチューナー付きのパソコンに買い換えて自分のパソコンに取り込もうかと悩んでいるようです。昔シャープが「パソコンテレビ」を出した頃を思い出してしまいましたが、当時はキワモノとして扱われていたものが、今や一般化してきたのでしょう。HDDに録画をしておいて、欲しいものだけをDVD-Rに残しておくというやり方は、どうも若い連中にはフィットしたようです。

 ソニーもトレンドを読んでか、プレイステーションの新機種を発表しましたが、とても人気を呼んでいるそうです。もうゲームにどっと時間をつぎ込むほどの元気がないためにPSXは食指が動きませんでしたが、まだプレイステーションを購入してなかったり、HDD内蔵型DVD-Rが欲しいものにとってあの金額は魅力だと思います。

 まあ、ちょっとパソコンを囓った男にとっては、世の中の動きはそう言うものであれ、そのままの市販家電となったパソコンを購入するのは癪に障ります。やはり、キューブ型パソコンをプラズマディスプレィとLANに繋いで、カノープスのTVチューナーを付けてパソコンのHDDに録画をしなくっちゃぁ、鼻を鳴らす次第です。と言うことになれば、そろそろCeleronの1.2GHzのパソコンは投げ捨てて新しいキューブを作らなければならないのかな。

デジタルカメラの行方

 トレンドの2番目は、デジカメと言うことになるのでしょうか。とうとう携帯電話のカメラまでが100万画素数を超えてしまいました。テレビで日本経済新聞のCM、「何かないのか、日経新聞に載っているようなアイデアは」と叱咤する上司に「デジタルカメラに携帯電話機能を付けたらどうでしょう」と答える部下が出てきますが、この数年のデジタルカメラと携帯電話の機能アップはめざましいものです。アナログカメラの印画をしていた街の写真屋さんの将来はどうなるんでしょうね。とうとう昨年にはアナログカメラで使用していた望遠や広角レンズが使えるデジタルカメラが一般に市販されましたが、私が昔購入していた一眼レフカメラの付属品も使えるのでしょうかね。だったら考えてもいいかななんて思う気持ちと、どうせ三日坊主、次の携帯にデジタルカメラ機能を付けたものの方が役立つのではと言う腹の底の声が聞こえてきます。結局デジタルカメラの世界も2極化してくるのでしょう。アナログカメラの世界の「写るんです」と高級一眼レフと同じように、100〜200万画素数の携帯電話に付くようなカメラと一眼レフデジタルカメラと言った風になるのかもしれません。最近「写るんです」を愛用している私にはデジカメ付きの携帯の方が向いているのかもしれません。

多機能プリンタ

 次のトレンドは、多機能プリンタです。スキャナのドライバが新しいOSに対応していないため、私の持っているNECのスキャナはただのガラクタになり果ててしまいました。インターネットを色々検索してみましたが、結局スキャナは過当競争のあげく撤退組が多くなってしまい、古い製品は見捨てられてしまったようです。そんなことは知らない女房は時々私に「これを取り込んで」などと言って仲間内のパンフレットを持ち込んできたりします。ハードがあってもソフトがないから動かないのだと説明してもよく理解していないようです。また、時々証明書用に免許をコピーできないかなどと持ち込んできたりしますが、FAXでコピーしてやると「こんな汚いコピーしかできないの」と文句を言います。多機能プリンタが進化しているとは聞いているのですが、今ひとつ決意ができないでいました。そんなとき、お袋が「今頃のパソコンだったら、証明書なんかをパソコンで写して書き込めるのじゃないの」とある書類を持ってきました。彼女たちにそんなことをするのは大変なんだなんて説明をするのが嫌になり、「ああ、やっておくよ」と答えたものの、ハードウェアがありません。ここは年末特別セールのうちに購入してやるかと、パソコンショップに出向きました。本当はカラーレーザーの値段が10万円程度になってきているので、そろそろかななんて考えていたのですが、その大きさや金額を考えるとコストパァフォーマンスが悪すぎます。仕方なく多機能プリンタのコーナーに行ってみると、エプソン、キャノン、HPがどんどん出してきているのですね。これはデジタルカメラの普及と関連はしているのでしょうが、いいものが揃っていました。スキャナの解像度にしても、印刷速度にしても、出力画素数にしても数年前のものよりもずっと満足できるものです。安くてコンパクトなHPの下位機種でいいやと思ったのですが、やっぱり売れ筋のエプソンにしてしまいました。この使い勝手については来月号に廻しましょう。

大容量ハードディスク

 大容量ハードディスクは必需品です。映画を扱い出すとハードディスクの使用量は天文学的な世界に突入します。昔はラック型のハードディスクを求めていたのですが、ハードディスクを取り替える行為が面倒になり、最近はUSB2.0対応のハードディスクやLAN接続のハードディスクを私は購入しています。娘のパソコンも映画をインターネットからダウンロードするようになってからあっという間に一杯になってしまった、その上TV録画までしようとし出したらどうなるのだろうと言い出しています。本当にハードディスクの金額は下がってきましたが、単純なベアディスクと外付け用では値段2倍ほどの違いがあります。それでも、LAN対応のハードディスクはサーバ的に使うことができるため、リビングパソコンからいつでも映画を見ることができるので、大変重宝しています。最近買い込んだ新しいLAN対応ハードディスクは、プリンタやUSB対応のハードディスクも接続できるタイプなので、正月休みには新しく購入したプリンタもこれに接続してプリントサーバにも挑戦してみようと思っています。

インターネット版コピークラブ

 最後がWinnyとDVDコピーです。最近パソコン雑誌の特集を見たり、パソコン新刊本のコーナーはこの話題で埋まっています。昔、プロテクト解析本と「アプリケーションソフトの隠れマニュアル」としてソフトの解説本が流行った当時を思い出します。ハードウェアの真価はソフトウェアの助けによって実現するわけですが、最近の大容量ハードディスクとDVDレコーダのめざましい売れ行きはこれにあるのでしょうね。当然前提にはインターネットのブロードバンドというインフラがあるわけですが、これについては今さら何も言うことがないです。私もそろそろ光接続を考えたりしていますが...。さて話は戻って、ファイル交換ソフトのWinnyです。先般、このソフトを悪用してインターネットで映画ファイルを売った男が逮捕されました。その時同時にWinnyの作者まで逮捕されました。作者の方はすぐに釈放されたのですが、Winny愛用者達は瞬間「お上はどれだけ手を広げるのだろうか」と少し自粛してしまいました。まあ、喉元を過ぎれば熱さも忘れます。昔パソコンクラブと言えば「コピークラブ」と言われた時代もありました。小さなソフト交換会をパソコンクラブと言っていたこともありましたが、いつの間にかそうしたクラブは無くなってきました。交換するソフトが無くなったわけではありませんが、いつも供給する側に廻る人とおねだりばかりする人との間に軋轢が生じたことが原因でしょう。今ではこうしたソフト交換会がインターネット上で展開しているわけです。多分この世界でも同じような現象が起こるでしょうね。Winnyの作者が逮捕されたとき、ニュースではWinnyの解説がありましたが、200万人の愛用者が居ると言っていました。凄いですね。貴方も参加していますか。

私のダイエット法 

余談になりますが、私は今「リバウンドをしないダイエット」というのに挑戦しています。これはNHKの「ためしてガッテン」と言う番組で取り上げていたのですが、100g単位で量れる体重計に毎日のるだけでダイエットが成功するといううまい話なのです。「そんな馬鹿な」と番組を見ていたら、私も試してみようととうとう1万円もする体重計を買い込んできてしまいました。結果はまずまずです。1ヶ月で1.5kg程度減量しました。実は、100g単位で体重を量ると面白いのです。例えばトイレに行く前に体重を量り、出た後に量るだけで数字に表れてきます。ゲーム感覚に体重を量るという行為が、美味しいものを腹一杯食べることより面白く感じられるようになるわけです。時々ムチャ食いをしていた私も、最近は腹八分を心がけるようになってきたので、それだけで減量になっているようです。この体重測定を朝晩グラフに付ける事がミソのようです。朝晩にきっちりと体重に増減があり、右肩下がりになっていくグラフににんまりとするわけです。「肥満気味」となっていた体重や体脂肪率を何とか「普通」の範囲内に持っていこうとしていますが、今のところ順調ですよ。


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