OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2004年2月号
連載202回

どんどんHDDを買い足しても
データは溜まってくる

私のトホホな体験談
もうそろそろ光通信かな
 


お祭り小僧のランダム・アクセス

 暖冬だと聞いていたこの冬ですが、けっこう寒さがこたえるものとなってきました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。正月ボケが終わらないうちにもう2月が始まろうとしています。今年の正月が私にとって結構長く感じられたのは、いろんな新年会が増えて、毎日が2日酔いと言った日々が続いたからなのですが、そんな生活を続けているとろくな事がありませんよね。

トホホな話

 と言うことで、今月は新年はじめから新ネタが無いのです。20年近く連載を続けていると、こんな事はしばしばあるものです。熱くみんなに語りかけたいと思う月もあれば、とにかく原稿マスを埋めることだけに専念するという月もあります。今月は私のこのところのトホホな話で進めていくことにしましょう。

大容量ハードディスク

 このところ大きな買い物をしていなかった私としては、年末何も買わないで過ごすと言うことに耐えきれず、少々買い物に精出すことにしました。昨年末、どんどん貯まってくるDivxデータをどのように処理するかと言うことで、当初はDVD-Rに書きためようとしたのですが、不精者の私はだんだんそれが面倒になり、大容量のハードディスクこそが簡単という結論に達したところからトホホへの道を好き進んだのです。

ハードディスクの当たりはずれ

 最初に購入したのはバッファロー(メルコから改名したそうですね)のLANハードディスクです。これは接続も簡単で結構重宝したのです。前にも少し書いたのですが、私の部屋のホームLANに接続して、この中にDivxデータを貯め込んでおけば、居間のリビングパソコンから簡単に映画を見ることができます。わざわざ私の部屋のパソコンの電源を入れに行かなくてもいいと言うことになり、大変重宝したわけです。半年近く電源を入れっぱなしにしていても問題が生じることなく動いているという実績に感心し、会社にも導入することにしました。最初は数台のパソコンを繋いでLANを組んでいただけなのですが、そのうちにだんだん数が増え、データの共有のためのパソコンが必要になってきました。古いパソコンのDドライブを共有領域にしていたのですが、その古いパソコンも寿命が来てとうとう新しいパソコンに取り替えることにしました。この時、共有にしていたハードディスクはまだ大丈夫でしたが思い切ってLANハードディスクを導入することにしたのです。個々のパソコンだけで作業をしていたデータもすべてこのLANハードディスクにデータを集め、一元管理に乗り出したわけです。当初の1ヶ月ほどは順調に進んだわけですが、暫くするとアクセスを誰もしていないのにチッチッというアクセス音が聞こえてくるのです。部下達に聞くと「この所こうした音が聞こえてくるのですが、ハードディスクがおかしいのではないでしょうか」と答えるわけです。「おいおい、おかしいと思ったら聞く前に考えろよ」と言いたい気持ちを抑え、ディレクトリを確認すると思ってもないところに違うサブディレクトリが移ったりしているではないですか。購入した代理店に電話をして奇妙なアクセス音を聞かせたところ、「おかしいようでしたらお持ち下さい。異常であれば修理に出しましょう」と淡々と答えてくれます。「おいおい、こっちは仕事に使っているのだぞ。代替えをどうするのだ」と心の中で言っても声には出せません。彼らは壊れたら修理すると言っているので、別に悪気があるわけではないのです。量販店でこうしたものを購入した私が悪いのでしょうが、量販店の店員には「このハードディスクが仕事で重要な役目をしているなんて関係がない。壊れたらメーカーに廻せばいい。保証期間中ならユーザーには負担はかからない」という単純な思いしかなかったのでしょうが、私にしてみればある種に真っ青です。せっかく構築したシステムの根本があっさりと壊れてしまったわけですから。「おまえ、修理中の間仕事はどうなるのだ」と叫びたい気持ちを抑え、「同じような機種は今在庫がありますか」と静かに訊ねました。私にとっては日常業務の継続性が重要だったわけです。結論としては、私の会社と量販店の距離は遠く車で1時間もかかりますが、先に代替えの機種を購入してそれにデータを移行した後、再び故障機種を修理に出すことになったわけです。量販店店員はあたかも「自分のところはアフターサービスが行き届いている」という態度で私に接してくるわけですが、私の心の奥では「こんな店、二度と購入してやるか」と呟いているわけです。10日ほどして「修理ができました」と言うことで取りに行くと、「ハードディスクの調子が悪かったのでハードディスクそのものを交換しておきました」と簡単に「恩着せがましく」言ってくれます。「おいおい、こんな不良品をつかまされなかったら新しい1台を購入しなくても済んだんだぞ」と思いながら、その使い道を検討している自分が居ました。パソコンやその周辺機器の値段は非常に値下がりしてきましたし、量販店はその価格の安さを誇っているわけですが、個々のユーザーの使い方などはまったく考えていないと言うことを実感させられたわけです。機器の金額と私の労力の金額、どっちが高かったのでしょうね。

付加価値付きLANハードディスク

 このLANハードディスクの代替え品を買おうとしたとき、実は新しい機種が登場していたのです。ひとつはUSB2.0の拡張機能が付いているものと、1Gビットの転送速度までサポートしたものです。会社のLANはまだ100Mビットで構築されていて、これを今すぐ1Gビットに変更するつもりはありませんでしたが、USB2.0の拡張機能は魅力的だったのです。ところが不幸に事に田舎の量販店にはまだ新しい機種はありませんでした。仕方がないので旧機種を購入したのですが、大阪に出張した私は我が家にこの機種を購入してきました。LANハードディスはひとつの独立したパソコン機能を持っているわけですから、当然本体には何らかのLAN機能を持つOSを内蔵しているはずです。旧機種は多分Linuxを入れているのではと思ったのですが、USB2.0拡張機能付きLANハードディスクはWindowsNTの様です。2台目のLANハードディスクの認識には少し時間がかかりました。どうやら固有の名前が付いているようで、それぞれをひとつずつのパソコンとして認識してくれるようなのですが、概念がはっきり分からなかったため多少の時間がかかってしまいました。このLANハードディスクには2つのパーティションが切られていて、プリンタサーバとマニュアルなどを入れたinfoとshare領域がありました。

USB対応ハードディスク

 我が家では旧機種のLANハードディスクとUSB2.0拡張機能付きハードディスクを購入する前に、USB2.0対応のハードディスクも購入しました。これもやはりバッファローです。このところ私はどうも周辺機器でバッファローをよく選んでいるのですが、どうしてなんでしょうね。ちょっと前まではアイオーの方が多かったように思うのですが、新製品の登場が私の好みに合っているからかもしれません。で、このUSB2.0対応ハードディスクですが、接続するパソコンからは簡単に認識されました。ハードディスクは当然「共有」で使うというのが私のやり方ですから、このハードディスクも「共有設定」をしました。ところが他のパソコンからアクセスしようとしても「その権限がありません。ネットワーク管理者に問い合わせてください」というメッセージが繰り返されます。ネットワーク管理者は私なのですが、その私が分からないわけです。ネットワークの友人達にも相談しましたが、彼らもやはり分からないと言うことで、私は納得してしまったのです。つまり、私だけが「無知」でこれが解決できなかったわけではないと言うことが私の自己満足を満たしてくれたわけです。

多機能プリンタ

 さて、ここでせっかく、USB2.0拡張機能付きLANハードディスクを購入したわけですから、これにUSB2.0対応ハードディスクやプリンタを接続しないわけにはいきません。最初のチャレンジはUSB2.0対応ハードディスクの接続からです。マニュアルをみれば私のUSB2.0対応ハードディスクは対象機種となっています。ところが何度やってもうまく行きません。マニュアルをよく読んでみると「フォーマットをしたままのUSB2.0対応ハードディスクを接続すること」とあるではないですか。私のUSB2.0対応にはハードディスクにはもうフルに近いデータが入っています。今さら実験のためにデータの移行なんてできません。とうとう、この接続を諦めることにしました。次の実験はプリンタです。実はこの当時、私はカラープリンタを持っていなかったのです。5年ほど前エプソンが写真に近い出力ができると銘打ったプリンタを発売したとき、さっそく購入したのですが、10枚も出力しないうちに友人にやってしまったことがありました。それ以来カラープリンタは必要ないと思っていたのですが、スキャナもデバイスドライバがWindowsXPに対応しない、コピーもしたいなどと少しスケベ根性が出てきたところだったので、思い切ってエプソンの複合プリンタPM-A850を購入したのです。古いスキャナやガラクタを片づけて、かなり場所をとるPM-A850を設置しました。最初にやったのは、パソコンに接続しなくても使える機能であるコピー機能の確認です。実に簡単にコピーができます。家庭用のコピー機能なら充分ですし、カラーまでコピーしてくれます。続いてUSB2.0拡張機能付きハードディスクに接続する実験を始めました。セットアップCDのユーティリティの手順に沿ってインストールを終了した後、パソコンから印刷を試してみたところ、うまく認識してくれているようです。(このプリンタには各種の携帯メモリの差し込みもありますから、デジタルカメラからダイレクトに印画ができるということですが、この機能はまだ試していません)これで我が家にもプリントサーバが導入されたと喜んで、次にスキャナ機能を試すことにしました。ところがパソコンから何度スキャナ読み込みをしようとしても「TWINが導入されていない」と言われます。「パソコンに対応するスキャナがない」というのです。LANで繋がっているのだからと他のパソコンから試してもやはり同じです。つい先日、USB2.0対応ハードディスクが他のパソコンからはアクセスできないと言う事実を教えられていたので、これも同じようなものかと諦めたわけです。しかし、スキャナ機能はどうしても欲しいと、マニュアルを調べていくうちに、「USB2.0拡張LANハードディスクにはプリントサーバ機能はあるものの、スキャナには対応していない」と書かれていました。早く読めば良かった。

リムーバルドライブケース

 3台も拡張したハードディスクもしばらくするとまたもや満杯になってきました。再度1Gビット対応のLANハードディスクを購入しようかとも思ったのですが、やっぱり高い。そこで、古いデータは格納さえしておけばいいのだからとハードディスクのリムーバルシステムを購入して、これを抜き差ししようと考えました。私の初代Pemtium4マシンにはリムーバルケースが内蔵してあるので大容量のハードディスクを購入してきました。ケースを抜き出し、新しい160GBハードディスクを入れたのですが、マシンが全く認識してくれません。友人にこのことを話すと、「たぶんそのリムーバルシステムは古くて、今のATA100やATA133に対応していないのだ」といいます。そういえばこのケースを購入したのは5年以上昔であったことを思い出しました。仕方がないので新しいケースを求めに走り、接続したところあっさりとハードディスクは認識してくれましたが、128GBまでしか容量を認識してくれません。そういえば最近のマザーはビックドライブに対応しているが、古いマザーでは128GBが壁であるといった話を聞いたことがあります。やっぱりすぐに友人に電話をかけます。解決方法がないものかと訊ねたところ、自分のところでやった方法をいろいろと教えてくれます。何度も領域確保とフォーマットをやり直すのですが、結局128GBの壁を越えることはできませんでした。まあ、ハードディスクの値段がこんなにも安くなったのだから、少々いいかとあっさりと諦めることにしました。どうも最近の私には「粘り」というものが無くなってきたようです。

光ブロードバンドの誘惑

 新聞によると日本のブロードバンド人口は軽く1000万を超えたそうで、特にADSLの増加はめざましいものがあるそうです。我が家ではケーブルネットで4年、ADSLに変更してもう1年半が経過しました。単純にWEB閲覧とメール確認を行っていた頃には何の不満もなかったのですが、大量の映像情報をダウンロードするようになってからは公称12MB実データ転送量2MBの通信ではもの足らなくなってきました。我が家とNTT局との距離は3kmを超えているため、新しいサービスに切り替えてもADSLではあまり効果が期待できそうではありません。ここは光サービスへの移行を考える必要が出てきたようです。横着者の私のことですから、なかなか腰が上げきれない今日この頃、誰か背中を押してください。簡単に転びます。




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