リビングパソコンが定着してきた
BLOG,SNSは新しいメディアになるか
お祭り小僧のランダム・アクセス
明けましておめでとうございます。
こんな書き出しで新年を迎える「ランダム・アクセス」を書き始めてからもう20年近くなってしまいました。私のホームページを調べてみるとこれも10年を迎えようとしています。そう言えば「一太郎」も誕生20年とありましたから、過ぎてしまった年月というのは本当に早いものです。我が家の子供達が毎月の4コマ漫画を楽しみにしていて、「お父さんの職業は漫画家?」なんて言っていた頃が懐かしいです。彼らにしてももう私の漫画などは見向きもしません。女房だけはまだまだ喜んでくれるのですが(苦笑い)。この数年の間に私の年代である団塊世代はどんどん定年を迎えようとしています。まだまだ若いと思っていた私もそろそろひとつの境目を迎えていることは確かなようです。
私のアイデンティティの危機
昨年は10年前の阪神大震災を越えるような台風と地震の自然災害に見舞われてしまいましたが、私の人生においても転機を迎えることになってしまいました。いつまでも自分が最前線にいなければ会社は何も廻らないものだと思っていたら、いつの間にか部下が一人前になっていて私が後衛に廻っていたという現実に驚いてしまいました。そのこと自体は会社全体を考えれば嬉しいことだとは思いながらも、何故か寂しい思いを感じてしまいました。まだそう言う立場に馴染めないと言うか、どこか居心地が悪いっていうか、スタンスが掴めない、そういうアイデンティティの危機を迎えてしまったのです。TOTHI先生がしばしばアイデンティティの危機について語っていましたが、わたしはそれを「軽いジョーク」と受け止め笑って読んでいたものでした。ところがやはりどこかに転換点というのはあるのですね。相当ハイテンションな人間と周囲の人達から言われ、自分自身もそれを自覚していたのですが、昨年の中頃から鬱ではないもののテンションが妙に低くなっている自分を発見してしまいました。
パソコンについてもそうです。古い「ランダム・アクセス」を読んでみると、愚痴を並べている文章でさえどこか楽観性というかひたむきさが感じられるのですが、最近は少しずつテンションが落ちてきているのが分かるのです。それは、パソコン世界に新しい展開が見えないからなのかと思っていたら、私が見えなくなってきているからかもしれないなんて思うようになりました。あっ、これって、会社のなかの自分と同じだ。時代に対する嗅覚のようなものが私のなかから少しずつ落ち始め、拾い読みのなかに光る原石を見つけだすことが得意だった私も、少しずつ少しずつ、自分が気が付かない内にひたむきだった嗅覚を衰えさせてきていたのだと気が付いたわけです。「新しいもの対する好奇心」が私の原動力だったにもかかわらず、最近では醒めた目で物事を眺め、達観したように振る舞いだしている自分が居たのです。さて、気が付いたら改めようとしていたのが昔の私ですが、最近の私はなかなかそこでも乗れない。「もうそんなにガムシャラにならなくてもいいよ」というなかの怠け者がかなりどっしりと自分の中心にいるのです。うーん、こりゃ困ったモンだ。
少しテンションを上げて
「ランダム・アクセス」のなかだけでもハイテンションな私を演じなくては、と新年号を始めましょう。年末・年始にかけてはいつも「1年を振り返って」とか「今年のトレンド」と言った内容を書いていましたから、2005年の年頭もそれで行きましょう。
リビングパソコンはメーカー製まで
最初の話題は、昨年のトレンドから。1昨年から私が作り上げてきたリビングパソコンというテーマはすっかりパソコン世界では定着してしまったようです。メーカー製のパソコンも大型ディスプレィ+TVチューナーというのが当たり前で、家庭におけるところのパソコンはもはやパソコンだけでなくテレビ機能を併せ持つものと言った雰囲気になってしまいました。よく考えれば20年も昔シャープが始めたコンセプトだったわけですが、パソコン性能が上がったことによってすっかり様変わりをしてしまいました。当時のテレビパソコンと言えば、ディスプレィにチューナーを持たせ、パソコンモニターにもテレビにも切り替えられると言ったものでしたが、今ではDVDレコーダーをも内蔵した高性能パソコンというものになっています。それはそれで面白いとは思うのですが、やっぱりパソコンとDVDレコーダー付きTVは一緒だと不便じゃないかと私は思ってしまうわけです。大勢の家族と共に暮らしていた私にとって、テレビは家族団欒、パソコンはパーソナルというイメージがあるため、薄型大型ディスプレィは居間、パソコンは個人部屋という棲み分けがイメージなのです。いくら17インチディスプレィと言っても居間の30インチ以上のモニターにはかないません。パソコンモニターはせいぜい20インチまでで充分でしょうが、映画やテレビを見るにはちょっと小さい。だったら、ディスプレィは液晶かプラズマ、はたまたプロジェクターなどにして、パソコンは居間専用の小型パソコンにして大型ディスプレイに接続する。ちょっとしたインターネットなら居間のディスプレィに映し出しても良いけれど、ワープロ・メールなどの細かい仕事をしようとしたら個人部屋のパソコンに移る。個人部屋のパソコンと居間のパソコンはLANで接続しているから、居間のパソコンには大容量のHDDなんて必要がない。これがやっぱり最先端のリビングパソコンの概念だと自画自賛していたら、結婚したばかりの若い友人が「僕たちのところにはそんな部屋も人もいませんよ。そんな贅沢は出来ません」とたしなめられてしまいました。そうか、今メーカーが相手にしているのは私達の世代ではなく、若い彼らのような世代なのだと痛感してしまったわけです。
でも、最近の薄型TVは数多くの入出力端子を備え付けていますから、ノートパソコンやネットワークHDDを組み合わせれば面白いシステムが作れるのになぁと思ってしまいます。
セキュリティソフトの功罪
WindowsXP SP2、インストールしましたか?。私はあえてインストールしていません。世の中これだけウィルスをばらまく連中が増えてきて、そのターゲットがほとんどWindowsですからMicrosoftも黙っていられなかったのでしょうね。セキュリティを大幅にグレードアップしたというのが売り物ですが、このセキュリティというのがまたくせ者なのです。無線LANを設定した時、いつもトラブルに陥っていた要因にノートンユーティリティがあります。いや、実にお節介を焼いてくれるわけです。最近のソフトは大がかりになってほとんどブラックボックス化してきているものですから、内部に一杯インターロックを仕込んでいて、トラブルの度にこのインターロックを探して外さなくてはなりません。確かに、とんでもない悪さを仕掛けてくる人が多いわけですが、私の家ではルータのファイアウォールくらいで充分です。もちろんウィルスチェックソフトは導入しています。しかし、ハッカー対策までは必要ありません。それより、そうした頑丈なガードプログラムによってうまく動かなくなるソフトが出てくることの方が困るのです。現在、パソコンを起動するたびに「アップグレード更新」の案内が出てきます。まあ、しばらく我慢をして、世の中全体がSP2に染まった頃バージョンアップするとしましょう。
DVD関係は安くなってきたね
昨年、私の注目外部デバイスは「玄箱」というか、NSA(言ってみればネットワークHDD)でしたが、その間にDVD書き込みドライブとメディアが一変していましたね。ドライブ・メディア共に価格の低下が驚きです。年頭には4倍速などと言うと「早いなぁ」と言っていたらもう16倍速ですよ。ドライブも4倍速なら1万円をとっくに切っています。メディアで言えば、4倍速で1枚50円を切っています。1昨年には4倍速などは1枚500円の世界だったような気がするのは私の年のせいでしょうか。まあ、価格が下がるのはユーザーとして歓迎するのですが、普通の人が買えないと言う「見栄」を張れる期間が本当に短くなってしまいました。見栄張りの私には寂しい限りです。
インターネットカフェ、重宝してます
インターネットカフェ、利用したことがありますか。私は出張中しばしば利用させてもらっています。いろんなシステムがありますが、この1年ほどの間で主要都市の繁華街には必ずと言っても良いほど在ります。駅前を少し彷徨くと広告を見つけることが出来、ちょっと寄って地図検索などもしています。マンガとインターネットを売り物にしていますが、短時間なら喫茶店と金額は変わりありませんし、ちょっとメールを確認したりするには好都合です。大抵の店ではセルフのドリンクがあり、新聞・週刊誌・マンガ単行本がある上に、インターネットまで出来ます。小綺麗な最近の店では、ミニ個室になっていて、毛布・食事までOKです。若い連中にとっては夜をこんな場所でやり過ごすのかなと、35年も昔新宿の深夜喫茶で夜を過ごしたことを思い出してしまいました。こうしたシステム、うまく商売として成り立つのかどうか、私にはまだ推測できませんが、私は重宝しているのです。ただ、会員制という店が多く、私の財布には10枚以上のカードが貯まり弱っているところです。何度も利用するってわけでもないのに..。
今年のトレンドって?
さて、今年のトレンドは、って言うことになるのですが、これはちょっと寂しい感じ。ハードは64bitへの移行が模索されているわけですが、見栄張り以外はまだまだ手を出さないだろうし、任天堂・ソニーとも新しい携帯ゲーム機を出していたわけですが、今さらゲーム機って言う感じもあるわけです。携帯電話の普及を見ると、携帯ゲーム機よりも携帯電話って言う感じですよね。でもって、昨年末に秋葉原に寄ったり、地元のパソコンショップに寄ったりしたら、そこそこ客が入っていて盛況なんですよ。うーん、分からない。このあたりが私が少しずつ世間からずれているって事なんでしょうが、ユーザーの嗜好が読めなくなっているのです。どうも、私がこの数年模索していたパソコンの使い方って言うのが、今一般的になり始めているって事は分かるものの、「次はこれだ!」って叫ぶものもないっていうのが、今年の流れかもしれません。パソコン関係の商品は今年ますます安くなるでしょうから、旧式なパソコンやディスプレィで我慢をしていた人はお買い得な年になると思います。
BLOGとSNSは次のツールとなるか?
インターネットのトレンドは、メールからBLOGとSNSと言うことらしいですが、これもどうなるんでしょうかね。確かにこれらの雰囲気はかってのニフティやパソコン通信を思い起こさせる懐かしさはあるのですが、取り立てて「新しい」って言う感じでもないのです。これらが趣味の世界からビジネスツールとして確立してくるようなら「新しい」ものに転換できるのですが、どのように利用するかっていうところがミソでしょう。最近、我が社でも海外に出かけることが多くなったわけですが、そうした時Emailと携帯電話という手段は大きな要素を占めてきています。私が7年前オランダに始めてビジネス出張した時には、通信手段は固定電話とFAXでしたが、通信料・即応性という点で大きなネックがありましたが、今日では様変わりです。BLOGやSNSも新しいビジネス通信スタイルを確立することが出来るかもしれませんね。
とうとうゴルフに挑戦
実は年末からゴルフを始めました。ゴルフを始めると時間がとられてしまうと極力避けてきたのですが、どうしても断り切れない人から「君もゴルフを始めろよ」と言う強引な誘いを受けて始めてしまいました。といっても、彼と数回付き合ったら止めればいいと思っていたのですが、多少負けず嫌いな性格を持つ私のこと、新品のゴルフセットを購入し、初デビュー前に練習を積み重ねています。「ゴルフは道具だよ」という彼と一緒に行く以上、下手なクラブも買えません。でも、昔のパソコンセットから比べると安いものですね。何しろ、初ラウンドの日が決まっていて、ゴルフセットを購入したのが2週間前という忙しさですから、手に豆を作って今練習しています。熱中するのも早い代わり、飽きるのも早い私のこと、来年の今頃ゴルフ道具はどうなっているのでしょうね。