OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2005年7月号
連載219回

我が家にもカラーレーザー
来年の年賀状はフルカラーだ

MacもIntelのCPU?
テレビCMスキップ視聴は社会変化の兆し
 


お祭り小僧のランダム・アクセス

  7月が近くなろうとしているのになかなか梅雨が本格的にはなりません。雨の季節はじめじめして鬱陶しいとは思うものの、こうも雨が降らないと水不足が心配になってきます。6月に田植えをしたのですが、カラカラの田圃になかなか水が載らず、水入れに時間をとられてしまいました。これではこれから先の水も心配だと思いながら今年もまた米を作ることにしました。小さい田圃だとはいえ、兄弟や家族が食べるには十分の収穫があります。さて、元気に苗が育ってくれますように。最近ひとつ頭を悩ませている問題に、地域で盆踊りをしようとぶち上げたところ、賛成者だけではなく反対者も出てきて、なかなか話が前に進まないのです。7月の末に行うため、資材集め、人集め、金集めと忙しく毎日を送っています。

LP-900を壊してしまった

カラーレーザーを買うチャンス?

 ちょうどこんな時、私のエプソンのLP-900が故障してしまいました。エラーサインを出し続けるので、紙でも詰まっているのかとトナーカートリッジや感光体を取り出し調べてみるのですが、何も詰まっているようではない。そこで、再びトナーカートリッジや感光体を差し込んでみると大抵エラーが解除されているという経験則に基づいて、元に収めようとしました。いつものことですが、うまくすんなりと差し込めたり、ちょっと角度がずれるかしてなかなか差し込めないことがあります。この時はちょっと酒を飲んでいたので、えいや!とばかり無理に押し込もうとしたら、プラステックの部品が壊れてしまいました。ちょっと後悔をしたものの、カラーレーザープリンターを買うチャンスだとばかりに心を切り替えてしまいました。だんだんカラーレーザーの金額も安くなってきているので、いつか買ってやろうとは思っていましたが、盆踊りのポスター製作にも役立つなと購入を決意したのです。リコーのカラーレーザーの型落ちは非常に安価に出回っています。私が会社で購入したA3対応のカラーレーザーで合計8万円程度でした。かなり音が大きいのと、本体が大きいので家庭の中には向きません。最近エプソンがTVコマーシャルで「ここにも置ける。ここにも置ける」と社内のデスクの上に置いて廻るものが流れていたので、エプソンだったら小さくなっているのかなと調べてみることにしました。でもやっぱりカラーレーザーは大きいです。その中で今年の始めに発売されたA4対応のLP-V500と言う機種を見つけたのです。確かにモノクロレーザーよりは大きそうとはいえ、これだったら私の部屋に置けるかなと機種を決定しました。

価格コムにアクセスできない

 さて、どこから買おうかとインターネットで調べることにしました。こうゆう時、私にとって役に立っていたのが「価格コム」です。クリックをすると「ただいま閉鎖しています」というメッセージが出てきます。ああ、そうだ。悪質ハッカーに攻撃されて数ヶ月止まるという新聞記事を読んだことがあるなと思い出しました。仕方がないので検索サイトで「 LP-V500 販売」と検索して、色々なところの価格を調べて廻ることにしました。それにしても、当たり前のように利用していた「価格コム」ですが、閉鎖されているととても困ってしまいます。迷惑メール、アタック攻撃、インターネット上には数限りない悪意が流されています。スクウェア・エニックスも、2005年4月9日(土)よりMMORPG『ファイナルファンタジーXI』を中心に断続的に発生しているプレイオンラインへのネットワーク障害が、第三者からのサーバー攻撃が原因であると発表しました。こうした悪意を単純に怒ったり、法律で規制しろとは言いませんが、本当に何とかならないものでしょうかね。後で新聞によるとこの閉鎖で価格コムは数億円の損害を被ったと言うことですから堪らないですね。IT世界に詳しくない人にとって見ると、インターネット世界というのは悪の巣窟のように感じられるでしょうね。PCクラブを開いている時、友人の息子がホームページの作り方を聞いてきました。彼は自分でサーバーを立ち上げないと自分のホームページが作れないと言う錯覚を持っていたので、インターネットのルールを教えてやりました。そんな時、私の家には迷惑メールが日に100通位届くとか、価格コムがサーバー攻撃にあって閉鎖したとか話をすると、どうしてそんなことをするのですかと素朴に訊ねてくるのです。そんなこと言われても、私が犯人ではないので本当のところは分からないけれど、やっぱり愉快犯なのだろうなと答えてしまいました。納得したとは思えない顔に、インターネット世界が遭遇している闇の一面を感じてしまいました。

LP-V500購入

 さて、検索サイトで色々調べてみたところ、ずいぶんと価格差があります。一般的な価格帯は8.5万円、安いところが7.8万円と言ったところでした。代引き可能なところに注文することにしました。送料その他諸々を含めると8万円を少しオーバーしていましたが、インターネットで注文しました。レスポンスは早く、数日で届きました。丁寧にも店から携帯に電話があり、荷物が大きく、しかも重いので気を付けてくださいと注意がありました。荷物が到着したところ、想像以上に箱が大きく、荷物を開く気力が落ちてしまいましたが、何とか収めないことには場所をとって仕方がありません。机の上を片づけ、プリンターのサイズを測って場所を確保します。うんこらしょ、荷物を持ち上げると確かに重い。25kgと書いてありましたが、本体が大きいので実際運びにくい。何とか二階の私の部屋まで運び込み、机の上まで上げましたが、もう今日はここまでと疲れてしまいました。数日して、セッティングを始めましたが、この時も酒を飲んでいたのですが、やっぱり失敗をしてしまいました。感光体をセットし、続いてトナーカートリッジをセットするわけですが、モノクロと違いトナーは4色あります。一番最初に取り出したトナーを何も考えないままにセットしたところ、「xトナーを交換してください」というメッセージのxとは、それぞれのトナーの指定だったのです。残っているトナーの色を調べると私は間違った色を差し込んでしまったようです。これは困った、どうしたら取り出せるのかを色々調べるのですが、カートリッジを差し込むたびに受け側である回転体はローリングして、自由にカートリッジを出し入れできない構造になっていました。こんなトラブルを起こしたのは私だけではないはずだと決め込み、エプソンのトラブルシューティングを調べたのですが、そんなトラブルシューティングは出ていませんでした(調べ方が悪かったのかもしれませんが)。その日はやっぱり途中止めで寝てしまいました。どうしても印刷しなくてはならないものが出てきたので、数日後再度挑戦しましたが、結局トナー入れ替えは出来ませんでした。もうこうなったらお構いなしにトナーを入れて印刷してやれと腹をくくってしまいました。幸い黒は正規の位置に入っています。2色が入れ替わって入っているのですが、印刷を開始しました。あれ、綺麗に出力しているではないですか。これはどうなっているのだろう。画面上の色と少し違うのは仕方のないことと思えば、問題があるようには思えません。プリンターはカートリッジに位置で認識していると思ったら、色で認識してくれていたのでしょうか。初期起動はモノクロより時間がかかるものの、モノクロ印刷そのものは早く出力されますし、フルカラーのポスターを印刷してもそこそこのスピードで出力してくれます。一度、エプソンにこのトラブルについて聞いてみたいと思いながらそのままにしているのが現状です。同じデータを会社のリコー・カラーレーザーで出力してみたところ、やはり微妙に色が違っていました。 これはやはり、カートリッジの位置で認識している可能性の方が高かったようですが、ポスター印刷などでは問題なく出力してくれているので、とりあえず満足しています。

MacがIntelCPU採用

 Macが新しいOSと、今後のCPUとしてパワーPCからIntelCPUに変更すると発表しました。雑誌の記事によると新しいTigerOSは素晴らしい出来のようですが、今さらOSを変えようなんては思えません。私が興味を惹いたのは新しいCPUにIntelCPUを採用するというニュースでした。一番に思い出したのは、Intelが採用していたところのCISCタイプのCPUは高速化に行き詰まり、パワーPCなどのRISCタイプの方が高速化が可能であると言った話が盛り上がった10年ほど昔のことでした。結局市場を握りしめていたところのIntelがRISCの概念を導入して高速化を実現してしまったわけです。パワーPCは天下のIBMが作っていたわけですが、市場のパイの少ないところでは結局技術開発を出し惜しんだのかもしれません。翻って考えると、AMDの開発力は凄いと言わざるを得ません。天下のIntelを相手にしながらCPUの高速化で対等に戦っているのですから驚きとも言えます。これもWindowsパソコン市場の大きさに支えられたから出来た技なのかもしれません。MacのOSは数バージョン前から大きな変更を加え、コア部分とその他を分けてきたことでCPU依存率が低下してきていますから、CPUの変更はたやすくなっていたのでしょう。LinuxもCPU依存率が低いOSですから、Macも同じ手法の上にあるのでしょう。これでMacが巻き返すなんて話にはならないでしょうが、昔からのMacユーザーの「Macの純血主義はどうなったのだ」と怒っている顔が目に浮かんでくるのは私だけでしょうか。

次時代のDVD規格の対立と統一

 次時代のDVD規格ですが、ソニー・松下の「ブルーレイディスク」と東芝の「HD DVD」の対立と統一で揺れています。数ヶ月前、少しずつ歩み寄って統一していこうと話し合われていましたが、大きく規格が違うため難航しているようです。現在のDVDにおいても色々な規格が乱立したまま進んでいますが、家庭用のDVD-ROMは統一されています。ところが次世代DVDは規格が大きく違い、ビデオ規格の戦争を思い出させます。まあ、両者とも意地をかけて開発してきたものですから、そうそうには妥協できないでしょう。現在の家庭用DVD器機は、商品価格の下落が止まらず売っても売っても儲けにならないと言う状態だそうです。我々ユーザーにとって見れば安い製品が出てくることは嬉しいのですが、作る方は大変でしょうね、私の会社でも市場価格の下落と商品開発のスピードのジレンマに泣いていますから、想像が出来ます。そんなことを考えると、企業もそれなりに儲けられ、我々ユーザーもハッピーと言った解決を待っています。

テレビCMのスキップ視聴

 DVDが切り開いたHDDレコーダー市場ですが、テレビCMのあり方を根底から覆す動きとなってきているようです。(株)野村総合研究所によれば、テレビCMのスキップ視聴による今年の宣伝効果損失総額の試算は約540億円。同時に、マスメディアの利用時間が、パソコンによるインターネットに取り込まれる形で減少傾向にあることも明らかになり、企業が本格的に広告/宣伝手法を考え直す時期にきているとしている、発表されています。ビデオ録画にしてもそうだったのですが、録画データを見る時にはコマーシャルをしばしば飛ばすと言ったことはよくありましたが、現在のHDDレコーダーでは機会がハナからコマーシャルを飛ばして録画できる機能を持ってきました。昔はその時間でしか見られないと思ってテレビに向かっていたわけですが、日常の生活パターンが多様化してしまった現在、録画を見る方が多くなってきたという話も聞きます。ライブドアがニッポン放送を買収しようとした時にもかなり話題となりましたが、インターネットとラジオやテレビの融合というテーマがどういう展開を見せるのか、だんだん真実みを帯びてきています。ラジオやテレビがコマーシャルによって経営が成り立っているにもかかわらず、そのコマーシャルを見ないで作品だけを楽しむ人達であふれてしまったら、企業はラジオやテレビに宣伝費をかけなくなることは自明でしょう。かといってコマーシャルを見ないとテレビが点かなくなるなんて考えられません。有料テレビも普及には限界があるでしょう。私達が子供の頃、「東芝の**」「武田の**」とかひとつの番組は企業の顔でもあったわけですが、いつの間にかひとつの番組にたくさんのコマーシャルが付いてくるようになっています。これも宣伝のあり方の変化なのでしょうが、「ながら視聴」が当たり前となってしまったテレビ番組では、意識的にこの番組を見ようと言った積極性が失われ、企業の顔としての番組は影が薄くなってきたのでしょうね。もう10年もするとテレビとインターネットの利用時間が逆転し、今は意識的に向かっているインターネット利用も「ながら視聴」に代わっていくのでしょうか。インターネットやHDDレコーダーが作り出したメディア利用の変化は、社会をどのように変化させていくのでしょうか。多分、団塊の世代が大量に退職した後に起こる変化と同調して、ゆっくりと確実に変化していくことでしょう。




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