OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2006年2月号
連載226回

小物買いで始まった2006も
ホリエモンショックで・・・・

プロジェクター・大型液晶・マウス
ちょっと贅沢にダイヤの指輪も
 


お祭り小僧のランダム・アクセス

 今年の正月は日曜日に当たり、私の会社の休みはとても短いものでしたから、あっという間に過ぎてしまいました。皆さんの会社のスケジュールはどうでしたか。正月休みは色々行事がありますから、行事をこなすだけで休みが終わってしまったという感じでした。年末には餅つき、大掃除、おせち作りがあり、年始には大酒を飲んで寝っ転がり、女房の郷にも行かなくてはなりません。1週間もない休暇では、もう明日から出社なのかとため息が出てしまいました。カレンダーを見ると5月の連休はゆっくりと休日が取れそうなので、ここは辛抱かなと思っているところです。

プレゼン用にプロジェクターを

 さて、年末年始にかけて小物買いに走ってしまいました。仕事でPowerPointを遊んでみたところ、結構面白く、私が開発していたところのプロジェクトをまとめてみました。仕事先の人達に見せてみたところ、結構好評だったものですから徐々にバージョンアップしていたところ、「10名から20名を集めるからプレゼンをしてみないか」というオファーがありました。出向いたところにはパソコンとプロジェクターがあったので、私はメモリスティクだけで出かけましたが、PowerPointのバージョンがひとつ古いものでしたから、自慢のアニメーションが不発になってしまいました。まあ、そこそこ好評で、我が社の顧問をしてくださっている人が「良かったよ」と誉めてくださいました。「どんなところが良かったですか」と訊ねると、「午後一番の昼寝タイムにもかかわらず、誰も居眠りしてなかったよ」という嬉しいような哀しいような、お褒めの言葉でした。まあ、それはさておき、それに気分を良くした私は少人数でもプレゼンをこなしたわけですが、一度プロジェクターでプレゼンをしてしまうと小さなパソコン画面を見ながらのプレゼンでは我慢が出来なくなりました。社内の講演を催す時、最初はプロジェクターはリースでもいいかと思っていたのですが、たまたまDELLからのメールが届いていました。持ち運びが出来る1kg以下のプロジェクターが15万円を切っていると宣伝メールにクラクラと来てしまいました。半年ほど前、部下がプロジェクターが欲しいというのを「ビデオ出力にして、現場のテレビに映せ」などと言っていた手前、ちょっと気恥ずかしかったのですが、購入を決意しました。解像度、光度など最低限はクリアしていたので、「簡単に持ち運べる」と言うことをテーマにしました。これと私のInterLinkをつなぎ合わせればあっという間にプレゼンが出来ると考えたのです。問題はInterLinkには標準ビデオ出力端子がないのです。特殊ケーブルを繋いでプロジェクターに接続しなくてはなりません。インターネットで調べたところ4000円程度と言うことなのでさっそく注文しました。社内講演当日、ぶっつけ本番でパソコンとプロジェクターを繋いでプレゼンに臨もうとしたところ、このケーブルコネクターがパソコンに接続できないのです。何度もおかしい、おかしいと差し込み直そうとするのですが、どうしてもダメです。慌てて部下のパソコンを持ってきて当日のプレゼンは済ませたのですが、家に帰って再度調べたところ、番号が違っていました。私が購入したのは古い機種のケーブルで、私の機種のビデオケーブルは型番号が一番進んでいたのです。反省その1,思いこみですぐには購入しない。反省その2,ぶっつけ本番ではなく、予行演習は必ず行うこと。これって、昨年夏の「夏祭り」のパソコン騒動と同じじゃないかと再び反省。でも、私の性分からして、又繰り返すのだろうなと思っているところです。まあ、今までの人生、こんなのでいつも乗り切ってきたのだから、いいじゃないかと心の奥で思っているのだから、仕方ないかな。そんな反省を少々していたところ、最近ではUSBとビデオを繋ぐケーブルが発売されていることを知りました。1万円ほどするのですが、機種を問わず、デスクトップであろうがノートパソコンであろうが、パソコンのUSBコネクターとビデオコネクターを接続する変換ケーブルが発売されていたのです。説明を読むと、もうひとつのディスプレィが見れると言うことですから、同じ用途ではあるわけですし、これの方が汎用性に富んでいるわけです。どうせ間違って買うのならこれにしておけば良かったという反省がまたまた頭をよぎったのですが、試しにもう一度これを買おうという元気は最近なくなってきています。誰か私に代わって購入し、その使用感を教えてくれないものでしょうか。

大型液晶ディスプレィ

 このDELLからのメールには「大型液晶モニター」の宣伝も出ていました。私がずっと愛用していた21インチモニターですが、「もう壊れるか、もう壊れるか」と思いつつ、なかなか壊れてくれなかったのですが、少しずつ光度が落ちてきていました。このディスプレィで映画を見ると薄暗くて映像がはっきり見えないことが多くなってきていました。机の上にデンと構え、大きな専有面積も占めています。いつ、これのリプレイスをしようかと迷っていたのですが、この時とばかり購入を決めてしまいました。24インチ横型ワイドで約10万円。古い21インチモニターは中古品で5000円で購入し、もう10年以上使ってきました。本当に長持ちしたものだと感心しながら、お別れを告げることにしました。注文後1週間程度で届いたモニターの箱は、やっぱり大きい。たまたま下の息子が帰省していたので、2人でセッティングです。まあ、パソコンのセッテングではなく、モニターですからあっという間です。解像度は1920*1200、フルカラーというものです。自動的にアジャストしてくれ、広い画面を見た時には嬉しくなったものですが、しばらく使っている内に文字の小ささに困ってきました。文字は少し大きくしようとか、映画をフル画面で見ていると少し動きが悪いとか、スクリーンセーバーを設定したまま放っておくと再起動でなかなか戻らないとか、不都合も出てきました。2000年の12月に作り上げたPentium4マシンでは、この大型モニターにマッチしないって事も分かりましたが、当分だましだまし使っていくことにしましょう。このモニターには、オプションでスピーカーがつくだけでなく、様々な入力が可能な端子も着いています。その上、USBのハブに、USBで接続するメモリカード用のソケットも着いています。画面の光度もそこそこですから、結構満足していたのですが、部下の1人(私の「ランダム・アクセス」を愛読はしてくれているようなのですが、いつも「オチのないマンガを書く**さんと揶揄しています)が「僕、年末に27インチ液晶モニターを8.8万円で購入しました」と言ってきた時、ちょっとムッとしてしまいました。24インチもあれば充分という気持ちと、27インチで俺よりも安く買ったという事実にちょっと妬いてしまったのでしょうね。でも大きな画面はやっぱり気分がいい。その位の金額の差でセコセコはしないことに決めました。ハレルヤ君、大人(?)はそんなことでは動揺しないのだぞ。

久しぶりにパソコンショップへ

 久しぶりにパソコンショップを覗いたら、LANディスクやTVキャプチャー関係のボードやハードディスクが大きな場所を占めていました。私が欲しくて堪らないと言うものではなく、数年前こんな商品があったらすぐ購入するのにと思っていたものが、パソコンショップの中央に様々な品揃えで並んでいるのを見ると、嬉しいような興ざめするような気分になってしまいます。面白いなと思ったのは、アイオーがギガバイトのストレージを出していたものです。何年も前、バックアップシステムをRAIDシステムで組もうかと考えたこともありましたが、結局LANディスクで対応することにしてしまったのです。でもコンシューマ向けにもこんな製品が出てくる時代になったものだと感心してしまいました。最近はあまりパソコンショップにも足を向けなくなっていましたが、やはり時代の流れを感じるためにはたまにはパソコンショップにも行かなくてはと感じたものでした。

遠距離対応ワイヤレスマウス

 そのパソコンショップで3000円程度で売られていた光学式ワイヤレスのマウスを2つほど購入して帰りました。ひとつは私のノートパソコンInterLink用。ひとつは居間のパソコン用に購入したのですが、距離が離れるとやっぱりうまく作動しない。居間のパソコンはこたつに入って操作しようとすると、マウスの動きがなかなかうまく行かないだけでなく、クリックを繰り返しても反応がしないこともあり、イライラすることが多かったのです。購入したマウスを繋いで、信号コネクトをアジャストしても、やはり今ひとつのものでした。マウスのケースには2m以内での使用を明示しているのもありますが、何も書いてないものがほとんどです。私が購入したものもそう言うものだったのでしょう。諦めていたところ、先日ふと立ち寄ったパソコンショップで「2.4GHzオプティカルコードレスマウス」と書かれて、その上「10m以内OK」とあるものを見つけました。4500円でちょっと高いかなとは思いつつ、本当にそのように作動するなら居間のパソコンにぴったりだとばかり購入してしまいました。LOASロアスという会社など聞いたこともありませんが、所詮はマウスと馬鹿にして購入して帰ったのですが、これがいいのです。6畳の部屋の端っこからマウス操作をしても画面上できびきび動く上、クリックが確実なのです。その上、光学式の認識が素晴らしく、マウスパットなど必要なくなってしまいました。どんなものの上で走らせても反応してしまうのです。ちょっと遅いパソコンだった居間のパソコンが生き返ったような気がします。ちょっとしたことで、パソコンそのものまで速く感じられると言った素朴な感動にもうひとつ感動を覚えたものです。このところ安物ばかりを購入しては失敗ばかりしていた私ですが、適当な金を払えばそこそこの性能が得られるって事に再び気付かされてしまったわけです。これはなかなか感動もののひとつでした。

福袋のダイヤモンド

 最後の買い物は、女房のダイヤモンドの指輪です。昨年秋に西安・北京に旅行した時、女房は翡翠の指輪を購入したのです。それを持って郷に帰って、おふくろさんに見せたところ、「私が若い頃中国にいた時、翡翠は綺麗だなと思っていたし、これは金運がつく石なのよね」と話が弾み、「お母さん、填めてみる?」と言って女房はおふくろさんの指に填めてやりました。「わあ、綺麗、ぴったりだわ」と喜んでくれるものですから、女房に「おふくろさんにプレゼントしとけ」と言ってしまいました。おふくろさんは「プレゼントしてもらわなくてもいいから、ちょっと貸して頂戴」とも言うので、「まあ、お母さんが亡くなったら再びもとの持ち主に戻るのだから、せいぜい楽しんでください」と、それを渡して帰宅しました。帰宅した正月休みの最後の日、まだ福袋が売られているだろうと女房とデパートをのぞきに行ったのですが、当然めぼしいものは売り切れてしまっていました。私が思いついたように、「よし、宝石売り場に行こう。お母さんに翡翠をやったから、お前にはダイヤモンドの指輪だ」と言うと、「又あなたの冗談が始まった」と馬鹿にしていたのですが、宝石売り場の福袋を見ながらだんだんその気になってきたようです。「一点豪華主義で、何点も付いたようなものはいいから、ひとつでそこそこの指輪にしよう」と私が言い、1カラットまでは行かないものの、そこそこのものを購入してやりました。こうした買い物には鑑定書が付くなんて今まで知らなかったのですが、写真付きの鑑定書が付いてきました。まあ、30年以上連れ添って、高価な指輪というのは初めてだったわけですが、ちょっと女房孝行。「お母さんが私の翡翠をとったから、旦那がダイヤを買ってくれたわ」と女房が電話で話すと、女房のお袋もしたたかなもの、「おかけで私も幸せ。あんたも幸せ」とちゃっかりしたものです。

 昨年、株で多少儲けたと思って、少し気が大きくなっていたところ、ホリエモンショックであっぱっぱになってしまいました。世の中なかなか調子よくは廻らないようです。最近のテレビはライブドア関係のものが多いのですが、路上で人にインタビューをすると、年輩者は「そんなものだろう。悪事は続かないよ」と言った否定的なものが多く、若い人は「期待していたのに残念。でも再び復活するかも」と言った多少好意的なものが占めていたように思います。私個人としては、「俺の含み損はどうなるのだ」と怒る気持ちの対象を、ホリエモンに持っていくべきか、検事特捜部に持っていくべきかを迷っている次第です。楽ありゃ苦あり、苦ありゃ楽あり。人生万事塞翁が馬とばかり、ちょっとの間は辛抱と年明け早々反省の日々でもあります。


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