OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2006年5月号
連載229回

賽銭泥棒がやってきた
防犯カメラで撃退できるか?

「蘇るPC-8801伝説」買いました。
懐かしのゲームでひととき 


お祭り小僧のランダム・アクセス

 春冷えの日々が続いています。毎年この季節になると春の陽気から初夏の香りが漂い始めてくるものですが、今年は春の陽気が続きません。昨年末、なかなか冬がやってこないと言っていたら急に気温が下がり一気に冬に突入してしまいましたが、今年の夏もそのようにしてやってくるのでしょうか。庭のチューリップやハナミズキも綺麗な花が満開ですが、そのイメージにはまだまだ陽気が足りません。もうゴールデンウィークが近いのだぞ。皆さんのゴールデンウィークの予定はどうなっていますか。私達夫婦の今年の予定は、チェコ・ハンガリー・スロバキア・オーストリアのツアーに予約しています。東ヨーロッパの春の訪れも遅いのでしょうか。楽しい旅を楽しんできたいと思っています。

セルフパーキングの事始め

 さて、今私の家では賽銭泥棒に弱っています。実は2年ほど前、我が家の裏に屋根付き駐車場を建てたのですが、少し高い料金設定をしたためか、なかなか月極契約者が来ませんでした。そこで時間貸しのスペースを作ってやれと、3つ程のスペースをセルフパーキングにしました。料金の回収方法では、出来るだけ簡単で設備投資が要らないものと言うことで、田舎の無人野菜売り場の方法を採用しました。木の箱を作り、時間当たりの金額を決めて、自己申告によって料金を入れて貰うという方法をとりました。近所はほとんど月極駐車場で、時間貸しのパーキングがありませんでしたから面白いと思ったのですが、「そんなやり方でお金を入れる人はいるの?」と女房などは懐疑的でしたが、駐車場の管理をしているお袋はシコシコと手伝ってくれました。表に手作りの看板を作り、時間貸しのスペースがあることを表示して始めたわけですが、当初はなかなか利用者がありませんでした。お袋も料金箱の回収を適当にしていたのですが、数日後、「あら、お金を入れている人がいるわ」と感心したほどです。半月もすると、近所の人がお袋に「知人が車でやってきて、停めるところがなかったけれど、この位の金額なら気楽に置けるわ」と言ってくれるようになりました。我が家でも全てのスペースを月極で満杯になると、知人がやってきた時に停めるスペースもなくなるため、こうしたスペースはうまい方法だと自画自賛したものでした。懐疑的だった女房も「本当にちゃんとお金を入れていくんだ」と感心し始めました。最近流行りのコインパーキングシステムの営業マンもやってきて、「こんなやり方だと大変でしょう。うちのシステムを導入されたらどうでしょうか」と言い出します。「そんな難しいことをしなくても、駐車する人はちゃんと支払ってくれていますよ」とお袋はやんわりとお断りをしたそうです。そのお袋ものんびりしたもので、料金箱の鍵はどこに行ったのだろうとうろうろしていたら、料金箱に差し込んだままになっていて、しかも料金箱の中にはお金が残っていたりしたものですから、「案外良心的なものよね」と笑っていました。まあ、時々は一日中駐車したままお金も入れずに出ていくヤツもいますが、まあその位のことは辛抱しなくてはと笑っていたのです。

賽銭泥棒の登場

 ところが今年に入ってから、賽銭泥棒が出現してきたのです。ある朝、お袋が料金箱に行ってみると鍵が壊されていたというのです。まあもっともあまり大した設備ではないので、ちょっとした道具で壊すことは出来ます。鍵が空いたままでもお金を払っていく人がいるのですから、そんなに無茶なことはしないだろうとタカを食っていたのです。それでもちょっとしたいたずらだろうとあまり真剣に考えず、その鍵を再び簡単に取り付けました。お袋には料金の回収の数を増やして、手間の割には実入りが少ないと言うことをみせしめた方がいいだろうと笑っていました。ところが1週間後、2日続けて鍵が壊されていました。こんなに続くと警察にも連絡しておいた方がいいだろうと、近くの交番に連絡を入れたところ、やってきたお巡りさんは「こりゃあ、盗って下さいというばかりですよ」と笑われてしまいました。まあそりゃあそうだろうとは思いつつ、対策を考えなくてはならなくなりました。ホームセンターに行き、少し丈夫な金具を買い込み、施錠を2重にしました。「無駄な労力を使わせやがって、こんちくしょうの賽銭泥棒め」とぶつぶつ言いながら料金箱の堅牢化に勤めたわけです。「まだこれでも盗ろうと思えばどうにかなるけれど、そこまでして盗ろうとするかどうかだ」と、賽銭泥棒を愉快犯と考えた防止対策をしました。1週間ほどは何事も起こらず、良かった良かったと話していたところ、早朝お袋が再び大きな声で私を起こします。料金箱のところに行ってみると金具がバールとハンマーを用いたのだろう、無惨に引きちぎられています。まあ、このままにしておくことは出来ませんから、出勤前に簡単に施錠が出来るだけの補修をしたのですが、再びの対策が必要になってきました。

ひつこい賽銭泥棒対策に

 賽銭泥棒を愉快犯と考えていた考え方を改め、確信犯としての対応が必要となってきました。ふたたび交番に連絡するとお巡りさんはやってきてくれましたが、適切な撃退法は伝授してくれなかったそうです。私が出勤前に「こうなったら、防犯カメラでも付けるか」と言っていたのを思いだしたお袋は、「息子は防犯カメラを付けようかと言っていました」と言うと、お巡りさんは「採算に合いますか」と笑って帰ったそうです。その話を聞いた私は、「採算の問題ではなく、意地の問題だ」と熱くなってきました。鍵に手を付けると大きな音が発生するものを取り付けることも考えましたが、夜中に近所迷惑がかかってしまうことも大変です。センサーを取り付けて我が家のベルが鳴るという方法も、泥棒と直接対決しなくてはならない方法です。お袋はうまい撃退方法でないと腹いせに駐車している車に傷を付けられたらかなわないとも心配します。やっとインターネットの登場です。パソコンに向かい、「防犯 グッズ」と検索すると一杯出てきます。防犯カメラを調べてみると、価格はピンからキリまであります。安いものならカラーカメラでさえ20000円を切っています。問題は電源と記録装置です。我が家には東芝のHDレコーダーがありますが、これとどう繋げるかが問題です。乾電池で動き、無線で画像を飛ばすタイプを選びました。念のためにダミーカメラも取り付けてやれと、5000円程度のダミーカメラも購入することにしました。数日すると商品は着払いで届きました。

防犯カメラ購入

 さっそく取り付けです。ダミーカメラを調べてみると、明るさセンサーがついていて、人が近づくと赤色LEDが点灯し、カメラが左右に動くとあります。単3電池を買い求め、試してみるとその通りの作動します。しかし、少し距離が離れるとセンサーは感知してないようです。現場で取り付けた時、人の手が簡単に届く位置に置いていたのではすぐに壊されてしますかもしれません。ハシゴをかけて登らないと掴めない位置に設置するとセンサーが感知しない可能性がありますが、まあ結局ダミーカメラなのだから、「ここに防犯カメラがあるぞ」と見せかけさえすればいいのです。もうひとつの本物のカメラですが、カメラ本体は小さなもので、2.4GHzのワイヤレスタイプです。これも乾電池で作動します(ACアダプタも付いています)。受信機はACアダプタで電源供給をし、カメラと受信機は50mの使用範囲があると書いてありましたが、確認をしてみないとどれだけの範囲で電波が届くのかは分かりません。さっそく、我が家の居間のテレビと受信機を繋ぎ、カメラを持って動き回ったところ、壁を通じると10mそこそこしか電波が届かないことが分かりました。我が家と駐車場の間は50m以内ですが、そのままでは使えません。駐車場に近い家の端に小さいテレビを持っていき、受信機と繋いだ後、駐車場の中をカメラを持って動き回ったところ、鮮明に写る範囲というのは意外と少なく、アンテナを動かすと受信したりしなかったりととても不安定です。駐車場のコンクリートを無線が通さないようです。何とか鮮明に写る範囲にあると思った場所でも天井近くにカメラを持っていくと途端に電波が途切れます。最終的にはダミーカメラを明らかに見える位置に置き、本物のカメラをカムフラージュした箱の中に隠すことにしました。受信機を家の一番端に置き、ケーブルを居間のテレビまで繋ぐことにしました。相変わらずの配線工事、なかなか大変でしたがやっとやり遂げ、テレビに接続したところ、ケーブルにノイズが走っているのか、カラーのはずが白黒でしか映りません。まあ、こんなものかと我慢しています。賽銭泥棒がやってきても犯人を特定できるだけの画像ではないにしろ、おぼろげな輪郭でも見えると次の対策が出来ると考えているところです。やはり、安いカメラはそれなりなんでしょうね。

懐かしのPC-8801

 先般、仕事先で若い人に紹介された時、紹介した人が「古くからパソコンに興味を持って、詳しい人なんだよ」と私のことを説明したので、「ちっとも進歩がないパソコンユーザーなんです」と笑って答えたものですが、その時「一番興奮したパソコンはPC8801だった」という話をすると、「PC8801って何ですか」と質問を返された時、驚いてしまいました。「だったらPC9801って知っている?」と聞くと、「うーん、聞いたことがあるような...」という返事でした。彼も現在のパソコンについてはそこそこの知識があるようで、というか私よりは詳しいのかもしれないのですが、そのような人でももはやPC8801なんて知らないのですね。本当に時代を感じてしまいました。そうした時、本屋で「蘇るPC8801伝説」という本を見つけました。アスキーから発売された2800円のものでしたが、買い込んでしまいました。その本にはPC8801エミュレーターと昔のゲームソフトが入っていて、さっそく試してみることにしました。昔から不得意であったテンキーで上下左右を操るのですが、やっぱりうまく行きません。それでも当時が懐かしく暫く遊んでしまいました。任天堂のレボリューションでは古いゲームソフトを走らせると言うことですが、今時のゲームと比べて古いゲームを新時代の人達はどのように感じるのでしょうね。アクションものが不得意であった私も何度も挑戦した中村氏のドアドア、森田氏のアルフォス、ゲームアーツのテグザー、開発秘話のようなものも読み物として登場しますが、もう一度楽しんでみると良いかもしれませんね。

ロードモナークPro第1次完了

 やっと「ロードモナークPro」を名人で終了しました。これから再度占有率100%に向けて少しずつチャレンジです。そう言えば昔は何段までレベルアップして放棄したのかな。当時は兵隊を捕まえては動かすマウスに疲れ、肩を凝らしたものでしたが、やはりコツを覚えていたのでしょうね、案外早くクリアは出来ましたが、これから先の上位へは難しいでしょうね。

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