Vistaマシンも購入しましたが
まだまだ使い勝手が悪いです
お祭り小僧のランダム・アクセス
さて、半年ぶりの「ランダム・アクセス」です。皆さんお変わりありませんか。私も、毎月の原稿から解放されて気楽に生きていたのですが、久しぶりに局長からメールが入り、締め切り日と予定されていたその日、やっと原稿に取りかかっているところなのです。
というのは、このところ原稿に入ろうとした途端、様々なトラブルが私を襲い、いつも原稿どころではないよって言う状況に陥ってしまうからなのです。昨年の原稿落としの時もせっぱ詰まった時になって我が家のLANが暴走して、インターネットに繋がらないばかりか他のパソコンにも繋がらなくなったため、「もう、今月は勘弁してくれ」って泣き言が出てしまったのですが、今回もそうなのです。
原稿に取りかかろうとするとパソコンが壊れる
4月の終わりから女房と4日間の北京旅行に出かけて帰宅した後、5月の始めからITA(International Tunnel Asossiation)という催し物がチェコのプラハで行われ、それに出席して帰ったところ、メールサーバーが悲鳴を上げるほどのジャンクメールの山に悩まされ、砂漠で小石を拾い出す作業の中で局長のメールを見つけました。「まだ、日にちはあるな」と軽く思い、半月近く会社の日常業務から離れていた遅れを取り戻す過程で、ゆっくりと仕上げればいいと思っていたのです。ところが私が半月近く面倒を見てこなかったせいか、私のメインパソコンは調子がおかしくなってきたのです。めんどくさがり屋の私もとうとう久しぶりに机の間に押し込んでいたパソコンを引きずり出し、メンテナンスをしようとしたのです。パソコンの横板を外すと本体の中は埃だらけ、掃除機にぞうきんで少しずつ綺麗にしながら配線関係を調べていく中、つい電源を付けたままケーブルを抜き差ししてしまったら、パチンという音と火花が散ってスイッチが入らなくなってしまいました。うーん、2000年の年末、21世紀はPentium4の時代だと今はなくなった出射さんと組み立てて、もう丸6年以上の歳月が経っていたメインパソコンもお釈迦になったか、と感慨を伴いながらその晩は眠ってしまいました。しかし、よく考えたら全ての私の作業はそのパソコンの中にあるわけで、データだけでも取り出す必要があるし、毎日のメールの点検もしなくてはならないわけです。その上原稿の締切も近づいてくるわけですから、何とかする必要があるのです。うーん、最近は本当に横着になってしまい、目先の事以外は出来るだけ知らんぷりを決め込むという生き方をしていたものですから、こうしたトラブルになるとまったくお手上げ。よーし、当分知らんぷりの生活を決め込んでやれと思っていたら、次のトラブルまでが発生し、もうこのままじゃやっていけないかもと、とうとう意を決してひとつずつ解決して行く事にしました。
今年に入り、Vistaマシンを購入したり、IDE-USBケーブルを試したり、そこそこ面白いトラブルに巻き込まれていたので、話のネタのは困らなかったのですが、そのトラブルは私のパソコンに向かう情熱を浪費させ、パソコンはインターネットとメールさえ使えればいいと思い始めさせていたのです。しかし、メインパソコンが壊れてしまった時、あんな事やこんな事にもパソコンを利用していて、思いもよらない形で日常生活に不自由さを与えるほどパソコン(ソフトウエア、周辺機器、データなどの組み合わせ)は私の生活に密着していた事を思い知らされたわけです。
とりあえずVistaマシンを試そう
昨年末、「誰がVistaマシンなんて言うものを買うのか」というコメントを書きましたが、結局「好き者はやっぱり試しておかなくては」と発売日に購入しました。Vistaの導入には2通りの方法があり、ひとつはOSを購入して今あるパソコンに入れる、もうひとつはVistaマシンを購入する、である。我が家のパソコンはVistaを載せるためには少し旧式すぎるので、インターネットでそこそこのスペックでプレミアムが付いているものを探したところ、Faithのパソコンにする事にしました。17万近くしましたが、そこそこのスペックであるので購入を決意したわけですが、こういう時には買い物が重なるものですね。今に設置していた小さなパソコンが立ち上がらなくなって止まっていたのです。OSが起動する途中で必ずフリーズしてしまうようになったのです。友人とばらしてみたところ、「基盤上にコンデンサの油がもれているぞ」と言い出します。後で調べてみると、この当時出されていたコンデンサに不良品があり、どうもこのパソコンはその時のものだと判明してしまいました。仕方がないので、このパソコンも新調する人にし、同じくFaithに頼んだところ、Vista発売の翌日に2台のパソコンがやってきました。
乗り換えるにはまだまだ未整備
Vistaマシンは黒のミドルマシンで、なかなかスタイルもよく外観だけですっかり満足してしまいました。電源と、イーサネットケーブルを繋ぐだけでVistaは気持ちよく立ち上がりました。画面を立体にしたり、壁紙をいじったりと遊んだ後、LANで他のパソコンにアクセスしようとした頃から違和感が生じてきました。アクセスできないのです。Vista上からXPマシンが見えないのです。これじゃあ使い物にならないではないかと色々試行錯誤するのですが、何度やっても見えてきません。どこかに設定上の問題があるのだろうが、Vistaマシンについては全くの素人、友人に電話をしても彼も素人。結局、その晩は寝てしまう事にしました。何度も情報を集めたり、コントロールパネルのネットワーク接続の設定を色っているうちにやっと他のパソコンが見えるようになったものの、その内容を読みに行こうとすると、「権限がない」とか行ったメッセージが出てきます。こんなメッセージはXPでもよは見かけたものですが、その解決方法がVistaでは通用しない。やっと、見えるようになった時でもなかなかファイルが開かない。こりゃあ、どうもセキュリティが強すぎているのかもしれないと気が付いたわけです。今まで鍵なんかかけた事もない生活をしていたら、今度のマンションではたくさんの鍵が掛かっていて、その鍵の使い方が分からないと言った状態なのだと気が付いたわけです。多分、Vistaマシン同士ならあまり苦労をしなくても良いのだろうが、従来のOSとの関係性はなかなか難しいと感じています。インターネットでユーティリティを探してきてインストールしようとしても、「まだVistaには対応してない」とかのメッセージがしばしば出てきます。最悪なのは、エプソンのLP-V500などは暫くデバイスドライバが出てこないともあります。あれだけ「次はVistaだ」なんて宣伝を繰り返しておきながら、実際にはまだまだ使い物にならないものだと痛感させられてしまいました。新しく全ての周辺機器を揃える人はそれなりの器機を集める事が出来るでしょうが、多くのパソコンユーザーは従来からの周辺機器を巧く使い回ししたいに決まっています。まっ、当分の間はサブマシンとして遊ぶしかないなと思っています(5月現在でも結局そのままなのです)。
居間パソコンも新調
もう一台注文したキューブマシンは、届いた商品を見て驚きました。カタログでは小さく見えていたのですが、実製品は前のキューブマシンの倍以上の容積です。このマシンは、「組み立て」を自分でしなくてはならない事になっていましたから、久しぶりのパソコン組み立てを味わいました。まあ、筐体が大きかったので案外簡単に組み立てる事が出来ました。しかし、筐体が大きいため、従来の場所にそのまま置く事が出来ず、居間のテレビの横を整理する羽目に陥ってしまいました。もっともこんなチャンスがないとなかなか整理整頓が出来ないので、これもチャンスと配置の整理をします。前のパソコンからもう4年近く経っているので、当然CPUの性能も向上しているため、今でDivxデータで映画を見ようとするときっと前以上にスムースに動く事だろうと期待していたのですが、やはりこれも期待はずれでした。データの圧縮がうまくいってないものはやはり動きがガクガクしてしまいます。これは、マシンの性能だけでなく、LANの転送速度にも問題があるのだろうと考え直す事にしました。それにしても、キューブパソコンを当時組み立てた頃には、居間パソコンという概念がまだ根付いていなかったのが、今では新しいVistaマシンは始めからTVパソコンの概念が入っています。時代は確実にパソコンと他のAV器機との融合に入っているのでしょう。私の場合も、もう居間パソコンは手放せなくなっています。
IDE-USBケーブルは面白いが...
この間でもうひとつ面白い遊びを見つけたのが、IDE-USBケーブルというものです。裸のハードディスクを玄人志向の「玄箱」に接続してデータを貯めていたのですが、USB接続も裸のハードディスクを使うようになってきました。1500円を切る価格で売られている安物を購入してきて、接続を試してみました。小さなパッケージの中に、ハードディスクに接続する電源アダプター(コイツがもっと小さかったらよいのにと思う)と、IDE-USBケーブルが付いてこの値段ですからお買い得と思ったわけです。古いハードディスクを取り出し、このケーブルをUSBに繋いだところ、「新しいUSB器機が繋がった」とは出るのですが、HDDとしてどこにも認識されないのです。ドライブが悪いのか、この接続ケーブルが悪いのか、マシンが悪いのか、ひとつひとつ確認する必要に迫られます。ハードディスクを他のパソコンのIDEに接続してみると見事に動く。では、マシンの方かと家にある数台のパソコンで試すと一台のパソコンも認知してくれない。どうも分からないと言う事で、友人達のノートパソコンに接続してみたところ、1人の友人のノートでは認識されるのです。「不良品とも言えず、良品とも言えないこの商品は一体何なんだ」と叫びながら、新しいものを求めてパソコンショップに駆けつけた時、よく似た商品が色々なメーカーから出ているではないですか。その中に、少し根が張るもののVista対応と書かれたもの(2000円程度)と、私が当初購入した安物があり、2種類かって帰りました。この時、シリアルHDDまで対応したものは3500円程度していましたが、これは遠慮しました。持ち帰り試したところ、Vista対応のコネクタは全てのパソコンで認識されたのですが、安物は同じ症状でした。非常に簡単な器機なので本当に使い勝手はよいのですが、古いチップセットが内蔵されているものは辞めた方がようようです。3Gのメモリチップを0.4万円、8Gのメモリチップを1万円と使い勝手の良さそうなおもちゃも手に入れたのですが、ハードディスクはやっぱりコストパァフォーマンスが高い。40G程度の古くなったIDEのHDDをデータの持ち運びに使うと本当に便利です。こいつは「新しいチップセットの入ったもの」を是非ひとつ試してみる事をオススメします。しかし、最近の私の購入トラブルは尽きませんね。昔は「あたり」が殆どでしたが、最近は「外れ」ばかりを掴んでいそうです。
仮想VPNシステムの構築を
会社の業務にパソコンが当たり前のように使われ出したのは、多分インターネット時代に入ってからなのだろうが、私の会社でもあらゆる業務にパソコンが使われるようになっています。昔は私が色々試したものをみんなに教えていたのですが、今では若い連中は自分達の業務に様々に膨らませて活用しています。そうするとデータのやり取りをLANで結ばなくてはならなくなり、バッファローのリンクステーションを利用して、データの一元管理を進めてきました。だんだんデータが多くなると、バックアップに時間が掛かるようになり、RAIDでミラーリングをかけたりもしてきていますが、次のステップが必要になってきました。少し離れた事務所通しでは、必要なデータをメールでやり取りしてきていたのですが、これがだんだん煩わしくなり始め、インターネットを通じたVANの必要性を感じてきたのです。ところが、これは私もまだ未経験。イメージは湧くものの、具体的にどうしたら「安く、安全」なシステムが組めるかで悩んでいたところ、数人の友人達から色々なアドバイスを受ける事になりました。システム屋に相談したらきっと「安全、確実」をモットーにした堅牢なものを提案してくれるでしょうが、私にとっては「安く、安全」が基準です。友人達は仮想VPNでいろいろ試していると言います。少しそのあたりを勉強して、次のステップに進まなくてはと思っているところです。