OMATSURIKOZO's talk salon


ランダムアクセス 2008年2月号
連載239回

小物買いさえ、
あまり楽しめなくなってきた

我が家で唯一喜んで貰った
古いビデオテープを巡る話


お祭り小僧のランダム・アクセス

 とうとう平成も20年を迎えてしまいました。つい先だって昭和から平成へと替わったと思ったら、もう20年です。昨年はtoshi先生が還暦を迎えたと聞きましたが、私ももう目の前です。公共工事がどんどん削減され、福田政権に替わってからの株価の下落は底が抜けたようで、新年を迎えてきてからどんどん暗いイメージに感じられるのは私だけの感想でしょうか。自営をしている友人と話をすると、「もう、全くだめだ。何か新しいことを考えなければ食っていけない」なんて弱気の声が漏れ聞こえてきます。私も何とかやっていますが、皆さん、お元気でやっていますでしょうか。

子供達の逆襲

 さて、久しぶりの「ランダム・アクセス」となりますが、新しい話題というか景気のよいかけ声が出せない状況で、局長からの原稿依頼を受け、頭を悩ましているところです。私の息子がキャノン系列の事務機屋に就職をして、コピー機のメンテナンスや営業に勤しんでいますが、毎日残業代ももらえないのによくもこんなに遅くまで働くものだと感心しています。若いと言うことは無理が利くって言うことでしょうが、体をこわしたら元も子もないぞと忠告するだけでそれ以上のことは言えません。冬のボーナスの代わりに旧型のデジタルカメラがもらえると言っていたら、少し金を足して女房にお年玉と称して新型のデジタルカメラを買ってきました。オイオイ、そりゃあ安いんだろうけど、安月給の上に商売品を買い込んだりしてどうするのだという突っ込みを入れたくなってきます。そうこうしている内にソフトバンクのPocketPC携帯を購入しています。新しく携帯を買い換えた長女とソフトバンクのどのプランが一番安いかなどと一生懸命話しているのを横で聞いている内に、とうとう突っ込みが声になってしまいました。「オイオイ、お前たち、そんなガジェットを買い込んで無駄金を使ったあげく、どのプランが安いかなんて問題外だろう」と声に出した途端、「お父さんにはそんなことを言われたくない!」と大声で反発されてしまいました。最近、小物買いさえしていない私にとっては何のことを言われているか瞬間理解できなかったのですが、私の昔の大物買い時代を幼心でも感じていた彼らはそのことを突いてきたようです。「俺はそれだけの甲斐性があったのだよ」と言うボケは口に出さず、そういえば最近買い物の楽しさを忘れていることに気が付きました。振り返ってみればこの「ランダム・アクセス」の話のネタに次々に買い込んでいたけれど、結局ほとんど使うことなく人柱になっていただけという反省が買い物の自制に働いていたようです。

ビデオテープのmpg変換

 しかし、昔の大物買いで家族に好評だったものにビデオカメラがあります。実は昨年秋、hills君がソニーのDVD書き込み機がなかなか優れもので少し動揺したことがありました。それはビデオやカメラに接続したらスイッチひとつでDVDに焼き付けてくれるというものでした。25年以上前に購入したナショナルのビデオカメラは肩に担ぎ、バッテリーバックが本体とは別に必要と言ったもので、今ではテレビ局のカメラマンさえ持っていないような大型のものでした。ビデオテープも高価だったのでしょうが、2時間用のテープを3倍速で撮っているものですから、1本のテープにがちゃがちゃと子供たちの様々な行事が記録されています。しかし、そうしたテープですからいつ何時再び再生できなくなるという不安があり、いつかデジタルデータに変換しようと考えていたのです。DVDレコーダーが発売されたとき、それを早々と買い込みデジタル変換を試みたのですが、その変換は少し時間と手間がかかったものですから、途中で中断したままでした。そこで、目の前で実演してくれたhills君のDVD変換機は、物ぐさの私にはぴったりのような気がしたのです。しかしよく考えてみると6時間近いデータを収録しているという異常な状態のものがすんなりと録画コピーできるのかとか、全データを一度変換してしまえば結局コピー機はお蔵入りかと考えたとき、3万円程度のものでも金が惜しくなってしまいました。本当にずいぶん自制心が働くようになってきたかなと自分に苦笑いをしてしまいました。そんなとき見つけたのが、USBでパソコンとビデオをつないでリアルタイムで録画するというガジェット KEIAN/恵安 i-Tek Movie Editor でした。4000円もしないものでしたから即座に購入しました。

 本体は非常に小さなもので、画像変換用のソフトが付いていました。よく考えてみれば別にDVDに焼き付ける必要はないのです。このソフトではDVDプレーヤーで再生できる記録形態にしてくれるのでしょうが、HDDの中にmpg形式で格納しておきさえすれば後はどうにでもなると考え、とりあえず私の部屋に置きっぱなしにしていたビデオデッキを引っ張り出してVistaパソコンに繋いでみることにしました。久しぶりにVistaパソコンの活躍場所が出来たぞと喜んだのもつかの間、テープを入れてデッキの再生ボタンを押したところ、パタンとテープが停止してしまいます。あれ、どうしたんだ。やっぱり古いテープだからテープに異常があったのかと訝り、何度かトライしたところ、テープの初めのホワイト部分が切れてしまいました。「ああ、とうとうやってしまった」と女房に話すと「なんてことをしてしまったの。二度と撮れないのよ」ときついお言葉。まあこの程度なら修復してくれるところはあるだろうとインターネットを検索したところ、いろいろなサービスがあることが分かりました。ダビング、黴とり、画像修正など金を出せばかなりのことをしてくれるようです。ここで、これを全て頼んでしまったとするとせっかくの私のもくろみは全てパーとなってしまいます。テープの修復は頼むことが出来ると分かった以上、問題はテープなのかデッキなのかです。違うテープを入れて試したところ、やはりこのデッキではうまく動作しない。居間の奥にしばらく使っていなかったデッキを取りだし、これで再生をかけたところ何の問題もなく再生されます。なんだ!あのテープの切断はデッキの故だったのだ。たぶん修復は可能だろうが、もし修復できなかったらと思うと、デッキを信用した自分自身にちょっと腹が立ってきました。

 さて、切断したテープのことはひとまず忘れ、別のテープを新しくセットしたデッキに入れ、Vistaパソコンのソフトを立ち上げてビデオデータのデジタル変換に取りかかります。元々の画像がそんなにいいわけではないですが、変換したものがどうしようもなかったらどうしようと不安を抱えながら、数分間だけ取り出してデジタル再生を試みました。安い変換器に不安もあったのですが、元画像からそんなに劣化しているようには見えません。居間の大型テレビに繋いでみたところ、ビデオからの再生とそんなに変わりありません。よしよし、これで古いデータは救われた、と胸をなで下ろしました。6時間ものデータをDVDに移行させようとしてもどこかで途中切れになるけど、取込先がHDDならいくらでもOKと考え、スタートさせて部屋を出ました。3時間ほどして部屋に戻ったところ、ソフトがハングしていました。何か問題があったのでしょうが、それを追求するよりは、古いビデオのシーン毎に小さなファイルにした方がいいかもしれないと思い直し、10分、20分といったそれぞれの行事毎にファイルを作っていきました。本当になつかしい。この当時、子供達3人を連れて海や山などにキャンプに出かけたり、花見や運動会、学芸会など、本当に懐かしいものでした。今ではコンチクショウと思う事も多い子供達ですが、小学生の長女からよちよち歩きの次男までみんな本当に可愛い。その上、今は亡くなった祖母や父までも登場してきます。動きがあるビデオというのは写真とはまったく異なった記憶を呼び起こすものです。結局1本、2本とmpg変換を試みているうちに、例のテープの修理をしなくてはと思い出しました。

http://www.asahi-net.or.jp/~QT2H-NKJM/video/syuuri.htm

 インターネットで映像関係のショップはたくさん見つかりましたが、地元にはそうしたショップが見つからなかったので、単純な修復を安価で行ってくれるところに注文する事にしました。ネットでは1週間位は必要と書いてありましたが、宅急便でテープを送ると数日後には返送されてきました。一緒に1500円の請求書(送料込)がついていて、テープ再生を確認して振り込んでおきました。貴重なテープがこの程度で修復できたのでホッとしました。女房に話すと、本当によかったと素直に言ってくれたので、すぐさまこのテープも変換作業に入りました。こうして、古いビデオの変換は終わったのですが、大きなビデオから買い換えた8ミリビデオが残っています。このテープは今では再生できるプレーヤーが我が家にはありません。これらのテープも又15年以上経っています。何とか考えなくてはと思っているところです。

 正月に長男が帰省し、家族揃った時にビデオ画像を再生してみました。テレビを見ながら様々な感想が出てきましたが、長男が「この時代にこれだけたくさんビデオを残してくれていたのは、オヤジの新しもの好きのおかげだな」という言葉にちょっとプライドをくすぐられたのは年のせいなのでしょうか。

IDEのHDDはどこに

 半年ほど前に、市内のPCショップで「1万円以上の買い上げに対してパソコン関係の廃棄物を無料で引き取る」というサービスを見つけ、処分に困っていた20インチのブラウン管モニターを持っていきました(やっと処分できました)。その時に購入したのがHDDでしたが、250GのHDDはもうIDEのものが少なくなっていて、2台のうち1台はS-ATAを購入したのです。友人からも「もうIDEのHDDは生産が終了するらしい」という話を聞いていたのですが、最近ショップを覗くと本当にIDEのHDDは見つからなくなっています。さて、我が家の「玄箱」はIDE接続のケーブルとか接続できないからS-ATAのHDDの扱いに困っていました。USBとIDE、USBとS-ATAを繋ぐ変換ケーブルはたくさん見つかるのですが、IDEとS-ATAを繋ぐケーブルはあまり見つかりません。たまに見つかってもS-ATAソケットにIDEのHDDを繋ぐと言ったものばかりで、IDEソケットにS-ATAのHDDを繋ぐというものは少数です。やっと見つけたと思ったらコネクタの雄雌が反対で、うまく「玄箱」とS-ATAのHDDを繋ぐ事ができませんでした(一度購入して帰って接続をしようとしたところ、雄雌が逆で繋がらない苦い経験をした事もあります)。久しぶりにショップに寄った時、「うん、これなら繋げそうだ」とひとつ残っていたコネクターを見つけ、しげしげと確認するのですが、黒いビニールケースの中の詳細が分からないのと、4500円もするコネクターの代金に少し躊躇してしまいました。だって、300GのHDDが1万円を切っている時代にこれは少し高すぎるのではと思ったのですが(他の変換ケーブルは全て2000円前後ですからなおさらです)、IDEのHDDがもはや手に入らなくなる時代を迎え、家の「玄箱」の事を考えると購入する事に決断(!)しました。家に持ち帰り、S-ATAのHDDのコネクタ側に装着すると少し出っ張っては来ますが、スマートに格納できます。「玄箱」のアプリケーションを立ち上げてHDDをサーチしたところ問題なく確認でき、フォーマットも問題なくできました。我が家には2台の「玄箱」があるので、またこれを見つけた時には購入しておこうと思っています。

 後でこれと同じでもっと安くカッコイイものを見つけた。 SUGOI ADAPTER SATA BMS

 やっぱりDVDレコーダーは使わない

 小物買いと言えば、東芝のHDDレコーダーがいつの間にか録画できなくなっていました。私はよく考えれば、テレビの録画なんてする事もないし、レンタルビデオ屋からのレンタルからも録画することもないし、ほとんど使った事がなかったのです。ある日、娘にちょっと気になった番組があったので録画を頼んだところ、「お父さん、あのHDDレコーダー、録画できなくなっているよ」と言い出します。そんな馬鹿な、と私も試してみましたがどうもHDDを認識していません。まあ、そんなんものかと諦めたわけですが、我が家にはナショナルのDVDレコーダーと東芝のHDDレコーダーの2台がそれぞれしか役割を持たず(そのうちの1台は故障)、場所を取っていたわけです。ある日のメールに「特売、今ならHDD付きDVDレコーダーが6万円」なんて出ていたわけです。これを買えばあの2台が処分できるとばかりに早速購入してしまいました。届いたDVDレコーダーの取り付けが再び億劫になりながら、休みの日を利用してやっと取り付けました。我が家のTV入力はケーブルテレビから入るもので、そのチューナーからの入力ではケーブルテレビの録画予約が出来なかったのです。今回のDVDレコーダー購入に合わせて何とかこれを解決してやれと色々試したのですが、結局何も改善される事はありませんでした。と言う事で、今のテレビ周りは少しすっきりとはしたものの、このDVDレコーダーは私の範疇からは無くなってしまったのも同然という状態に様変わり。娘が適当に使っているだけというもとの状態に戻ってしまっただけでなく、娘からの感謝の言葉もなく、女房から「又、つまんないもの買い込んで」という愚痴を聞く事になった次第です。これじゃあ、ますます小物買いさえ楽しくなくなって行くではないですか。


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